購入価格 ¥7800円くらい(前後セット、国内通販)
フレームはアンカーRNC7、ホイールはShimano Dura-Ace WH-7850-C24-CL。週末用バイクです。これの前に使っていたタイヤはMaxxisCOURCHEVEL 700×23c。通勤で使っているバイクにはShimano RS80・パナレーサーDUROPT700×23cを入れています。
【2010年9月19日】
ヒルクライムレース「英彦山サイクルタイムトライアル」で目標を達成するため、軽量性と最低限の耐パンク性(PTベルトに期待)を求めて購入。
パッケージを開けた瞬間。
「おぉ~っ」と笑いが漏れるほど軽い。そして・・・薄く柔らかい。センターはそんなに肉薄に感じないが、サイドの薄さ・柔らかさは特筆モノです。さっそくハサミを入れて断面を確認・・・したい衝動に駆られるが、さすがにそれはしない。
さて、ハメたタイヤを見ると、やはりパナの特徴「三角断面」が印象的です。この狭い接地面積でバイクを支えるのか・・・さぞかし直進安定性は悪いのではないだろうか・・・という不安がよぎるが、それは杞憂である。極めて「普通に」まっすぐ走ることができます。
【走行抵抗】
走り出してすぐに感じるのは走行感の軽さ。ダンシングでのスタートダッシュなんか、気持ちが良くて笑っちゃう。上りもいい、と思う・・・私は上りに入るといつも全力モードなので、違いを味わう余裕がないけれども・・・軽い走行感だけは、ガチです。何より、なんか「コレは記録が出そうだ!」と感じさせる乗り心地です。
【グリップ】
私は下りではビビリだし、コーナーも攻めないし、雨天走行はしません。だからグリップ「感」と言う事にしておきます。グリップ感は私が今まで使ってきたタイヤのどれよりも良い。コンパウンドでグリップしているというより、タイヤが変形して、接地面積を増やして、グリップしているように感じる。コーナーリング中の振動が少なく、ギュッとバイク全体が路面に押し付けられ、安定しているように感じる。このあたり、極めて柔らかい(肉薄な)サイドが貢献しているのか。
【コーナーリング】
また、乗っていて面白いのは、バイクを直立させたときは直進性に、バイクを倒したときはコーナーリングに性能が振られる感覚です。バイクを倒すと旋回半径が小さくなって、キュッと曲がる感じ。「パナの三角断面は乗り味にクセがある」という話を聞いたことがあるが、これのことを言っているのだろう。私は扱いやすくて好きです。意図的にタイヤの性格を決めて乗れる。
【ファーストインプレのまとめ】
走行性能は文句ナシ。私が今まで乗ったどのクリンチャータイヤよりも走行感が軽く、加速がよく、乗り心地が柔らかく、その結果体力も温存できている。グリップも安定感も申し分ない。となると気になるのは耐パンク性と耐久性。
耐パンク性だが・・・
着用後わずか200kmのうちに2回(前後輪、仲良く1回ずつ)パンク。
どちらもスローパンクで、走行翌朝にタイヤがふにゃふにゃに(完全に抜けているわけではない)なっている、というもの。その原因が、バルブ根元の「もげ」といった症状。
こんなパンク、初めてなったんですけど・・・
このチューブ、ミシュランのウルトラライトブチルチューブなのですが、2本同時に買った物なのでチューブが不良品だった疑いもぬぐえません。とりあえず、後輪をシュワルベの肉厚ブチルチューブ、前輪をミシュランラテックスに(短期間でパンクした2本が軽量ブチルだったので、あえて違う2タイプを入れてみました)交換し、様子見。その後、数ヶ月待ってパンクがなかったので、前輪もミシュランラテックスに。
耐パンク性については、他の人の話も聞いてみたいものです。
【2011年4月10日】
ついに後輪がパンク。原因は細長い金属?片を踏んでの貫通パンクでした。
走行距離はちょうど3000km。耐久性が高いとはいえないが、レースタイヤとしてはこのへんが潮時でしょう。トレッドは台形になりつつあるし、細かいヒビワレも増えてきました。帰宅後、コンチネンタルグランプリ4000Sに後輪を交換。さようなら~。
【使い終えての感想】
今まで私が使ったクリンチャータイヤの中では一番好みのタイヤです。性能ではぶっちぎり。あと、耐久性と、耐パンク性(決してパンクが多かったわけではないが、ゴムのうすうす感から「いつかパンクするのでは」といつも気を遣っていました)はある程度の割り切りが必要です。コンチネンタルグランプリ4000Sの使用感次第ではありますが、次はまたこのタイヤに戻ろうかな?
価格評価→★★★★☆(あまり安くならないのが残念)
評 価→★★★★★(走行性能は最高!)
<オプション>
年 式→2010
カタログ重量→ 185g(23C)(実測重量 188/192g)