購入価格 ¥6,000(前と後で)
シマノのディレーラーが使えるSRAMのシフターです.今回,左側でリアを変速する改造をしてみました.
スラムのアタックは巻き上げとリリースの機構が左右対称で,インデックス用の金属板とプラスチック製の巻き上げプーリーが異なるだけです.さらに軸のネジを緩めることで全体の分解が可能です.
右側(リア9速)のインデックス板を裏返し,巻き上げプーリーの部分だけをスライスしてこれも裏返し,左側の機構に入れるという改造です.インデックス板とプーリーの固定やスペースの調整など,細工や加工はいろいろ必要でした.失敗すると元に戻せないので,捨てる覚悟でやりました.
結果として普通に変速できました.使用感は右側で使っていた時とほぼ同じで,巻き上げは軽く,クリック感が弱い感じです.全体としてDeoreXTあたりと比べると節度感にやや欠ける印象がありますが値段相応だと思います.
プーリー用のバネが再利用できず,リリースはリヤディレーラー(SLX RD-M662 GS) の張力に頼っています.ワイヤーを通さずに巻き上げると戻せません.しかし組んでしまえば問題無く,むしろリリースのバチンバチンが少し静かになり,私にとっては好ましい結果でした.これはバネを外すだけなので,簡単にできる改造です.
また,段数表示用の歯車が移植できず段数表示が使えなくなりました.写真では「9」の文字が見えますが,形が同じ表示板を交換しただけです.
左でリヤを変速して何の意味があるの?という意味不明の改造ですが,自己満足度は★★★★★です.フロント変速はWレバーを使っています.
シマノのシフターはカシメや圧入を使っているので分解組み立てが困難な上に,左右のメカニズムの共通性が低かったので断念しました.
価格評価→★★★★☆
評 価→★★★★★(こんな改造ができる構造だったので)
<オプション>
年 式→2010頃だと思う
カタログ重量→ g(実測重量 g)