坂の街「長崎」
長崎県は海岸線からの距離が15km以上の地点がなく、その上山がちな地形ゆえ平地部分がほとんどありません。
特に長崎市では多くの住宅が山の斜面を覆うように建ち並んでいます。
このため長崎市民は日頃から自転車に乗ることは希で、スポーツ自転車も他県ほど多くは見かけません。
このような長崎ですが、激坂好きにはたまらないような急勾配の坂が数多あります。
ここでは、長崎市内の自転車で登れる坂を紹介していきます。
ちなみに、激坂として有名な「飽の裏変電所の坂」はこちらに掲載しています。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=7081&forum=124●「六角道」
おくんちでも有名な諏訪神社裏を登り、長崎東高校の上へと至る道は距離1.8km、平均勾配10.4%、最大で20%以上の勾配があります。
諏訪神社裏付近には道路も中央に大きなクスノキが立っており、自動車もその脇をすり抜けながら走っています。
高校のすぐ下には立山公園があり、桜の時期には多くの人が訪れ、
周辺の小学校の遠足コースにもなっています。
ちなみに、急勾配の坂が続くことから長崎東高校では自転車通学禁止となっています。
これだけ登ったところにある高校からは長崎の街並みがよく見渡せます。
高校前から山のほうへ折れ、さらに登ると最大20%区間があります。
●矢の平新道
蛍茶屋電停から一直線に1.3km、勾配8.1%を登る新道。
数年前までは、家の間をかいくぐりながら登っていました。
●片淵中学校への道
校舎の老朽化から数年前に山の上に建て直された片淵中学校。
この中学校に登るため、西山ダムから迂回する道が造られました。
この道は中学校で行き止まりとなっており、休日にはほとんど通行量が無い道です。
坂道は見晴らしも良く、遠くには女神大橋も見えており、
長崎港の花火大会の時には周辺住民が花火を見るために道沿いに並んでいます。
また、この道から妙法寺へと登る坂では、登りはじめの勾配が30%を超えています。
●大浦天主堂横の坂
大浦天主堂やグラバー邸のある大浦地区。
この入口に位置する大浦天主堂の横にある石畳の坂には勾配20%の標識があります。
登りの一方通行となっており、距離は65mほどしかないので一気に登ることができます。
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星取山付近
居留地時代の雰囲気を残す東山手・南山手地区の背後にそそり立つ星取山の斜面にはいくつもの坂があります。
●石橋から鍋冠山への坂
石橋電停から奥へ大浦石橋通りを走り、鍋冠山公園への坂道に入ると勾配が一気に上がります。
登坂距離1.5km、平均勾配9.7%の坂は前半がきつく、
標識で20%を示す急勾配の道は、住宅の間を登っていきます。
公園手前で緩やかな登りになり、到着。
私が登った日は黄砂でぼんやりとした長崎の風景が広がっていました。
●あたご自動車学校の坂
こちらも大浦石橋通りを奥へと走ると見えてくる。
あたご自動車学校の私道となっており、急勾配区間はすべてコンクリート。
元々教習コースであるが、道の利便性から一般車も通行しています。
距離1.2km、平均12.5%程度だが、後半のおよそ500mは緩い坂であり、前半は常に20%を超えるほどの坂が続きます。
●長崎霊園下の坂
長崎霊園下バス停から見下ろすと、すぐ下に急勾配の坂が見えます。
距離120m、平均勾配25%の坂は亀の子となっています。
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赤迫地区
赤迫電停近く、国道から脇道へ入ると二つの激坂があります。
●ダイアパレス住吉の坂
赤迫電停前からの細道、古館水産がスタート地点。
距離250mながら平均勾配22%の激坂は、まず古館水産の屋根をくぐり、赤迫保育園横を通る。
後半はマンションをぐるっと周るあいだに一気に7階の高さに達する。
●赤迫の坂2
距離140m、平均勾配26%の坂は、上記の坂を北側から登るようなイメージ。
勾配数%の道を走ると一直線に登る亀の子坂が見えてきます。
距離が短い分、勾配はきついようです。
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岩屋地区
●「ひこうき坂」
一部の人から「ひこうき坂」と呼ばれていたらしい岩屋の坂。
岩屋竹下公園から登りはじめます。
距離250m、平均勾配はおよそ18%と赤迫の坂ほど急ではないものの、空に登っていくような道です。
また、脇道にはさらに急な勾配を持つ亀の子坂がありました。
評 価→★★★★★