参加料 Aコース6000円
2011年5月3日開催。
今年は第30回記念大会だったそうだ。
募集人数は2500人であるが、例年すぐに定員に達し、
ゼッケンの数で見ると2500人を超えている。
参加希望者は早めの申し込みをオススメする。
【大会前の動きについて】----------------------------------------------------------------
福岡市内を18:30頃出発。
都市高速経由で大宰府ICから高速道路へ。
途中、山田SAで夕食をとり、別府の宿に21:30到着。
当日朝
5:30起床
6:30ホテル発
もと有料道路(無料化された)を経て
7:30スタート地点に到着、受付
8:10開会式
8:50競技スタート
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コースについては、自転車雑誌やweb上などで紹介されている通り、
非常に走りやすく達成感もある良コースである。
また、道行く現地の人々が「ガンバレー」と手を振ってくれ、とても嬉しい気持ちになる。
エイドでの補給食、通称「おせったい」もおいしい。
写真は昼食と昼食会場となる第4エイドの様子。
ちなみに、よほどこまめに補給を受け取りたいのでなければ、
特に充実している第2エイドと第4エイド以外はスルーした方が、調子よく走れるだろう。
今回のレビューでは↑上↑のことはさておき、去年→今年で変更になった点についての意見と、問題提起をしたいことを中心に述べる。
【申し込みなどについて】----------------------------------------------------------------
今年から郵便振替や現金書留は使えず、スポーツエントリーのみになった。
スポーツエントリーは料金の7%を手数料として参加者が負担。
また、タイム計測なし、ヒルクライムタイム計測なし。
参加者が年々増えて、運営が大変なのは分かるが、ここまで何でもかんでもカットすると、もはやイベントの意味が無い・・・
これなら個人的に好きな日に走って、6000円でおいしいごはん食べておつりが来るよ。
評価
★★☆☆☆
大会運営にかかる手間ひまコストは極限までカット、参加費据え置き
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【スタート時間について】----------------------------------------------------------------
私は友人と参加したのだが、申し込みタイミングの関係でゼッケンナンバーの開きが大きく、最初組と最終組に分かれてしまった。そのためスタート時点で30分以上の差がつき、昼食会場でようやく合流することができた。30分といえば時速30km/hなら15kmも先行してしまう計算。合流は難しい。
分断スタートの集団間は15分も空ける必要はないのでは?例えば、1分間隔で100人ずつ出した方が合理的ではないか?と思ったのだが、走っていて今回のスタート形式になった理由は分かった気がする。
おそらく、集団と集団の間をある程度空けないと、車道を封鎖しっぱなし状態になってしまうのが問題なのではないか。だから、今回のスタート形式にし、集団間の余分な空白時間を利用して、たまった自動車をはけさせる計画だったのだろう。今では、致し方ないことなのかなと納得している。
最後に・・・スタート直後にAコースとBコースをすぐに分断(そのようなコース設定になっている)したのは名案だと思う。
Bコース参加者をAコース参加者が追い抜く局面をなくしたのは安全面での配慮だろう。
【まとめ・・・スタート時間はコースによって大きな隔たりがある。友人知人と走りたいなら、同時申し込みの上、ゼッケンナンバーを近付けよう】
評価
★★★☆☆
嬉しくはないが、まぁ仕方がない。
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【安全面について】----------------------------------------------------------------
基本的に安全管理は、参加者個人の責任であり、大会運営とはほとんど関係が無い。
これから参加を検討する人の参考になれば。
①下りは危険地帯
前半の下りで、毎年落車事故が起こっている。
とくにここ2~3年で増加が顕著である。
去年は落車した人を2人、救急車に担ぎこまれる人を1人、
今年は落車した人を2人、救急車の到着を1件、事故の後処理らしき状況を1件、実際に見た。
おそらく、毎年相当数の事故が起こっているのであろう。
私はかなりの下り恐怖症であり、40km/hを超えると緊張感が走り、45km/hを超えると無意識にブレーキレバーを引いてしまう有様なのであるが、私が怖がりなのを差し引いても、下りでオーバースピードの人は多い。初めて通るコースで、コーナーの先は見えないのに、砂が浮いているかもしれないのに、60km/hオーバーで突っ込んでいく人の感覚が私は理解できない。セッティングや服装、ポジションから初心者をおぼしき人が高速で私を追い抜きコーナーにダイブしていくのを見ると「おいおいそのスピード、コントロールできるのかよ!?」と声をかけたくなる。
私などが今さら力説することではないが、下りは危険地帯である。40km/hオーバーで落車したらただでは済まない。良くて救急車、悪くすると命を落とすこともあり得る。また、大勢が参加しているイベント中の事故は、大会運営者や自分以外の参加者にも被害や迷惑を与えるということを自覚すべきであると思う。とくに「カーボンホイールで制動できずに下りで落車しちゃったよ。ハハハ」などとブログ等で能天気にのたまっている向きには声を大にして言いたい。事の重大さを認識しているのか、と。
②暗いトンネルに注意
前半のアップダウン中に多くのトンネルを通過するが、とくに2つめのトンネルが鬼門である。
比較的長いのに加え、途中トンネル内のライトが切れているところがあり、本当に真っ暗で何も見えないのである。ツーリングなどでこのような状況に慣れていれば違うのかもしれないが、私などは突然真っ暗闇に放り込まれると、平衡感覚があやしくなって、まっすぐ走るのすら困難になってしまう。毎年非常な恐怖を覚える区間なのである。3年前から大会運営スタッフに「あそこどうにかなりませんか」と言っているのだが、どうにかなる気配は無い。
対策としては、フロントライトは明るいものを。リアライトは追突防止のために必須。アイウェアも暗いものは避けよう。加えて私は、「暗いよー、ゆっくり走るよー」と声をかけながら走っている。
評価
★★☆☆☆
この大会はレースではない。安全第一。もらい事故にも注意。
この点に関しては、大会運営者のご苦労は大変なものであろうとお察しする。
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【スタート地点、ゴール地点について】----------------------------------------------------
当日朝、駐車場を求めて、集合場所の杵築市文化体育館を横目に自動車を走らせる。
「おいおい、集合場所からどんどん離れていくよ・・・」実に1km余。
遠いな~と思っていたら、それは序の口だった。
左の写真が今年のゴール地点。参考までに・・・右の写真は去年までのスタート/ゴール地点である。
この「とりあえず作ったよ」的な間に合わせ感はさておき、
なんとこのゴール地点から駐車場までが8kmもあるのだ。
ゴールの余韻にひたる間も場所もなく、ゴールラインを越えるなり
「後続車が来るからどいてどいて」と追いやられ、雨の中をとぼとぼと駐車場に向かう。
なんというか、今年のゴールには「ゴールする喜び」がない。
160kmを走りきって「終わったぁ~」と満足感に浸ることがなかった。
住吉浜リゾートパークを借り上げるよりも安くつくためのこの選択なのだろうが、
参加者としては非常に高くつく選択である。
評価
☆☆☆☆☆
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総じて、「定員2500名に5000人の希望者が殺到してる人気ぶりだから、定員割れギリギリまで人気が落ちても問題ないよね。ギリギリのところを狙ってふっかけちゃえ!」という運営側の心の声が聞こえてきそうな去年→今年の変更であった。
今年と同じスタイルであれば、来年以降はもう参加することは無いだろう。
帰りの車中で話した友人ふたりも、同じ意見である。
最後に。
こうしたイベントに対して、批判的な物言いをするのはタブー感がある。
公道で遊ばせてもらっているという意識、主催者やボランティアの方々への感謝の気持ちも忘れていないつもりだ。
しかし、去年から今年にかけての変更が、あまりにも参加者の視点から離れていっている気がして、苦言を呈さずにはいられなかったのである。
価格評価→★☆☆☆☆(お金を払って走る意味が見出せない)
評 価→★★★☆☆(コースはとても良い。個人的には走りに行く)
<オプション>
年 式→2011年