私の膝
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速さを求めるサイクリストにとって、己を限界づけているものは何なのだろうか。 高いトルクを発生し続ける脚力か、或いはコンスタントな高ケイデンスを支える心肺能力か。 私の場合は、そのどちらでもなく、膝であった。
とあるロングライドで550kmほどブッ続けで走り続けたところ、真っ先に音を上げたのが右膝の皿。 私は脚の関節の中では右膝が弱く、ロングライドの時には軽い痛みが出ることがたまにあった。 スプリントや高トルクを避けるくらいで特に運動を制限しなくても、2,3日から長くとも1週間で痛みが引いて元通りになっていたのであまり気にしていなかったのだが、 今回は痛みが出てから200~300km走ったのが仇になった。 直後はいつもより少し痛いかな?と思うくらいで、いつもどおり週300~400kmペースで乗っていたのだが、痛みが引くどころかどんどん悪化してきた。 3週間が経過していよいよ焦りだし、ついに整形外科に駆け込んだ。
診察の結果、膝の皿裏の軟骨が傷んでいるようだった。 屈伸状態から大腿四頭筋を使って膝を伸ばす動きをすると、膝の皿が強く押し付けられる。 これを繰り返すことで軟骨が磨耗し、痛みを生じる。
軟骨は再生能力が非常に低く、安静にしても全治3ヶ月はかかるとのこと。 無理をすると、自転車乗りとして致命傷になる。 対策もあまりなく、屈伸運動を控え、ストレッチや大腿四頭筋のトレーニングをするくらい。 ここ数年は殆ど毎日自転車に乗っていたためとても歯がゆい。 椅子から立ち上がったり、階段の登り降りで膝に痛みが走るたびに悔しい思いをする。
初期なら数日休むだけで治るので、ダメージが深刻になる前に自転車を降りたほうがいい。
価格評価→★★★☆☆ 肉体はタダだが、代替が効かない 評 価→★★★☆☆ 鍛えることは不可能であるので、この先うまく付き合っていかねばならない。
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