[手組み] Mavic Open Pro + 5700系105ハブ + DT Revolution 2.0/1.5 + 真鍮ニップル
購入価格 \26000程度
自転車乗りなら一度は挑戦したいと考えるであろう「ホイール組み」。
ロードに乗り始めてから半年も経っていない私ですが、 そんな私にも「ホイール組みたいシンドローム」が発病してしまい、 「とりあえずオイール組み初挑戦なら無難に Open Pro だろ」と後先何も考えずに 組んでみました。
なお、参考にした情報は、皆さんお馴染の「ロードバイクの科学」です。
では、初めに仕様の説明をします。
○ Front - 32H ラジアル - テンションは 120kgf を越えないように。
○ Rear - 32H クロス 6 本組みイタリアン。 - テンションは R 側が 120kgf を越えないように。 L 側は 50kgf を切らないように。
リム、ハブ、スポーク、ニップルは Front, Rear 共通で以下を使用しました。 リム: Mavic Open Pro ハブ: 5700系105 スポーク: DT Revolution 2.0/1.5 ニップル: 真鍮
以下に、レビューというか、ホイール組みに対する所感というかをツラツラと書きます。
オイール組み初挑戦でしたが、大きな失敗はなく組めたと思います。 ただ Rear の振れ取りはかなり時間がかかりました。 結局センターは 1 mm弱ズレてしまっています。 センターを合わせようとすると、 当初予定していたテンションから逸脱しそうだったので諦めました。 まぁセンターの 1 mm弱のズレなら、 取り付け時に気をつけることで、使用上なんの問題もないので良しとします。
で、最も肝心な性能ですが、 それまでメインで使用していた WH-RS20 との比較を基に簡単に書いてみました。 価格も同じレンジなので、比較対象としては妥当だと思います。
なお、今回組んだホイールはまだ 300km 程しか乗っていないので、 あくまでもファーストインプレッションレベルということを分った上で 読んでください。
○ 重量は 100g 軽い
まず重量ですが以下のようになっています。
OpenPro => F:767g, R:980g (リムテープなし、QRなし) WH-RS20 => F:789g, R:1085g(リムテープあり、QRなし)
この通り、前後合わせて約 100g ほど軽くなっています。 とはいえ、重量差を感じられるかと問われると、サッパリ分かりません。 漕ぎ出しも軽さは感じられませんでした。
ヒルクライムでテストすれば多少は軽さを感じられるのかもしれませんが、 今回組んだホイールでは平地しか走っていないので確認出来ていません。
加えて、取り付けている車体が 10 年以上前のクロスバイクをドロハン化した なんちゃってロードで、しかも総重量が 13kg ほどあるため、 いくら軽量化の効果が出易いホイールだとしても、 100g 程度の軽量化では誤差レベルでしかないというのが大きな理由な気もします。
○ エアロ性能は WH-RS20 が良い
WH-RS20 は RIM Height 24mm で、 スポークは F:16, R:20 でブレードスポーク採用です。 対して OpenPro は RIM Height 18.4mm で、 スポークは F:32, R:32 で 2.0/1.5 のダブルバテットです。
スペック上、エアロ性能は WH-RS20 の方が有利です。
○ 乗り心地は変らず
軟らかくなったとか、堅くなったとか感じません。
ちなみに、WH-RS20 のテンションを測ったところ、 WH-RS20 の方があきらかに高テンションでした。
なおタイヤは BRIDGESTONE EXTENZA RR-2X です。
○ 巡航性能は変らず
巡航性能に違いは見出せませんでした。 30km/h を基準に走っているのですが、 加速性能や速度維持性能どちらも大差ないレベルです。
これは想像ですが、重量 100g の軽量化が、 エアロ効果の差で帳消しになっているのではないかと思います。
○ まとめ
今回手組みホイール定番の OpenPro を使って 手組みを初挑戦してみました。 出来たホイールは値段相応の無難なホイールになったようです。
まぁ、無難なパーツの組み合わせなんだから、 無難なホイールになるのも当たり前といえば当たり前でしょう。
ただ、評判の良い OpenPro に期待し過ぎていたということもありますが、 今回の結果は少し残念でした。
ロードバイクに乗っている人なら少なからず高速性能を求めていると思います。 そんな人が初手組みホイールに OpenPro を使用すると、 「やっぱり完組みで良いや」と思ってしまうのではないかな、 という印象を持ちました。
OpenPro を定番のリムだと言う意見を良く見掛けますが、 そういう方達は、「クラシックリムの中では」という前置きを 省略しているのではないかと今回実際扱ってみて思いました。
次回はもう少し RIM Height が高く、 スポーク数の少ないもので組んでみたいと思っています。
価格評価→★★☆☆☆(高速巡航性能だけを見ると手組みの割りに高い) 評 価→★★☆☆☆(高速巡航性能を求めるとガッカリする)
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