ディスクブレーキのセッティングが上手くできない自分に嫌気がさして、
「だったら、楽にできるようにしちゃるわい!」という動機で作成。
ポストマウント用なので、インターナショナルは非対応です。
目指すはリムブレーキをセッティングする神器TACXブレーキシューチューナー
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=4033&forum=82のはずだったのだが、出来上がったのはチープという概念すら通り越してしまった
ただのプラスチックの板・・・
あまりの安っぽさに、製作者の自分自身ですら、使用をためらう出来映え。
おいおい、これじゃ神器にはほど遠い『なんちゃってディスクブレーキチューナー』だぞ。
【作り方】
0.3ミリと0.5ミリのプラ板をディスクローターに合わせて扇形に切ります。
しかも、ホームセンターで買ったちょっと立派な工作用ハサミで切るだけというお手軽な作業。
正直言って、誰でも出来ます。
縁を赤マジックで塗った方が見やすいかと思ったが、別に塗る必要はありませんでした。
【使い方】
使い方は、ディスクブレーキを調整したことがある人なら一発で分かると思います。
①キャリパーの固定ボルトを緩める
②パッド~ローター間の隙間に、任意の厚みに重ねたプラ板を挟む。
③必要に応じて、パッド~ローター間のクリアランスを調整。
④キャリパーの固定ボルトを締める
以上です。
②でプラ板が入りにくい場合は、キャリパーを左右に揺すってみて下さい。
↑フレームはインターナショナルだが、アダプターを介して接続したポストマウントの
ディスクブレーキを調整中の図
プラ板をたくさん切り出したものの、結局使ったのは、0.3ミリを3枚、
0.5ミリを1枚だけ。
フロントは、ホイール側を0.3ミリ、反ホイール側に0.8ミリ
リアは、ホイール側を0.3ミリ、反ホイール側に0.6ミリとしました。
フロントはローターにフレがあるので、ちょっと広めです。
【感想とか】
見た目の安っぽさは、さておいて、それなりに使えます。
使ってみて分かったのは、思ってた以上に微妙な調整を要求されていたことです。
てっきりホイール側はパッド~ローター間は0.5ミリ、反ホイール側は1.0~
1.2ミリぐらいの隙間なんだと思っていたんですが、予想よりも狭かったです。
ディスクブレーキの調整は、パッドとローターのクリアランスを如何に上手く
あけて、かつボルトを締める際にぶれないようにするか、だと思います。
ショップの店員さんだと、数をこなしているので、勘と経験でミリ単位以下の
調整が出来るのでしょうが、一般ユーザにはちょっと敷居が高いです。
実際にやってみると結構大変で、パッドとローターが平行になっていなかったり、
ボルトを締める際に、位置がずれたりするのです。
私にとっての最初の経験が、雪の降る屋外で寒さに耐えながら、失敗を繰り返す
ものだったので、かなり苦手意識を植え付けられました。
しかし、この『なんちゃってディスクブレーキチューナー』を使えば、簡単に
調整ができます。
まだ、1回して使ってないので、たまたまかもしれませんが、フロント・リア共に
一発でOKでした。
パッドとローター間の隙間をコンマ何ミリにするか、制約(0.3ミリと0.5ミリの組み合わせのみ)は
ありますが、それでも、半ば運任せでキャリパーの位置を合わせるよりは、はるかに合理的な方法です。
ACORのアイデア大賞に応募しようかと考えたが、仮にこんなもんが数百円で売ってたら、
「自分で作るわっ!!」と思うに違いないので、瞬殺で却下しました。
価格評価→無し
評 価→★★★★☆