購入価格 ¥失念
現在では廃版の、73度ステムを使用していました(過去形)。
ホリゾンタルフレームには やはり水平ステムが似合います。
現行リッチーのラインナップには、このステムの特徴でもある
2本のボルトが中央に寄ったクランプ形状は ほぼ受け継がれていません。
詳しい事は不明ですが、強度面での懸念があったものと思われます。
実際、このステムを使用している時は ハンドル周りの剛性が明らかに落ちているのが体感できました。
↑中央寄りクランプ
クランプは かなり薄いです。
昔、DEDAのZERO100ステムに クランプの強度不足を理由にリコールが出ましたが、
このクランプは リコール前のZERO100並みに薄く感じるのです。
という事もあってか、非常に軽量です。
90mmで100gを割るステムとなれば 今では珍しくもありませんが
73度の軽量ステムというと TNiのヘリウムステムくらいしか思いつきません。
↑これもリッチー名物、斜め割りスリット。
カーボンコラムへのダメージが軽減される、との触れ込みですが
どれほどの効果があるのかは不明です。
かつてリッチー傘下であったBontragerやSyncrosのステムにも、このような斜め割りになっているものがあります。
さて、先ほども書きましたが このステム、剛性が低いです。
Dixnaのリードステムに比べれば幾分かマシではあるものの
バイクの前半分が「もむちゃっ」とします。
ホイールを より高剛性なものに交換したり、タイヤの空気圧を上げたりしてみましたが 改善できず。
たかがステム1本で 自転車の乗り味が こうも激変するものかと改めて思い知らされます。
現在では別の73度90mmのステムを使用しているのですが、
自転車が別物になったかのような感覚に陥ります。
特に立ち漕ぎの際、ハンドルが文字通り ビクともしなくなります。
なので、ヒルクライムバイクやTTバイクの軽量化などに使うのはアリかもしれませんが、
立ち漕ぎを多用する人、高トルクなペダリングをする人、
下りやコーナーで飛ばす人には向いていません。
僕も このステムを使う機会は 当分ないでしょう。
スペシャライズドから、真っ黒な水平ステムがラインナップされたので
そっちを試してみたいところです。
価格評価→★★☆☆☆(定価は高いな)
評 価→★★☆☆☆(合わなかった)