購入価格 ¥完成車付属
MTB完成車に付属していたAvidの油圧ディスクブレーキ。エントリーモデルらしいが、油圧ディスク初体験の私にはびっくりするほどよく効く。指二本でも一瞬でロックまで持っていけるくらい効く。これなら山も非常に少ない力で下れると思う。が、あくまでVブレーキやロードのキャリパーブレーキとの比較。激しい乗り方をする人に向いているかどうかはわからない。
しかしこのブレーキ、調整が本当に難しい。パッドのあいだのクリアランスが非常に狭いらしく、ホイールの着脱をすると毎回のようにローターが接触するので、調整をやりなおす必要がある。クリアランスの調節機能はないので、キャリパーの位置決めをやりなおしたり、ローターの振れをチェックしたりとか、非常に原始的な調整が要求される。↓狭いっちゅうの! ホイール組んでるんじゃないんだぞ(笑)
このブレーキ、あまりにデリケートなので"avid juicy three rotor drag"などのキーワード調べてみると、世界的に不評のブレーキであることが判明した(笑)
キャリパーの調整はCPS (caliper positioning system) というAvidの自慢のメソッドを使って行う。キャリパーの上下のボルトを緩め、ブレーキレバーを握り、軽くボルトを締めると平行が出るので、ローターの接触音が消えたことを確認してブレーキレバーを握ったままキャリパーを本固定。すると誰でも簡単にキャリパーの位置決めが出来る・・・ということらしいが、実際はそんな簡単には行かない。もう敵に囲まれた座頭一レベルの集中力と勘がないと調整は難しい。
そんなわけで、効きは初心者には必要十分、調整には上級者・熟練者の技術と勘が必要だと思います。ブリーディングも非常に難しいらしいので、完成車付属ならともかく、油圧ディスクブレーキデビュー予定の方が単品で買う製品ではないでしょう。
とりあえず使えてますし、使い倒す予定ですが、私の場合MTBは輪行メインのため、調整がより簡単で効きも良いというというAvidのBB7等のメカニカルディスクブレーキへの換装も検討中です。いずれにしてもこのディスクブレーキは、ストッピングパワーはそれなりに維持しつつ、調整の自由度をある程度犠牲にすることでコストダウンを図ったモデルであるような印象を受けます。
評 価→★★★☆☆ まあ、でも、とりあえず使えています
<オプション>
カタログ重量→ 404g(160mm RotorFront)