購入価格 ¥2,000(480ml)
常に塩水などにさらされる、ジェットスキーや船舶の金属部分の防錆とヒンジ部等の潤滑に効果のある水置喚性防錆・潤滑ルブ。
Vipro'sのブランド名はチェーンルブ・グレサージュでご存じの方も多いのではないでしょうか?
「水置換性防錆剤」という製品を初めて知りました。
お世話になっているショップに置いてあり、ちょうどクロモリフレームを入れ替えるところだったので購入、使用してみました。
非常にサラサラした液体でスプレーが届かない場所にも、フレームをグルッと回転させれば隅々まで行き渡ります。
柑橘系を思わせる臭いはきつくなく、不快な感じはしません。
使い勝手は良いのですが、粘度の少なさには注意が必要です。
このルブはグリスと良く馴染みます。
吹き付けた後に余分なルブが流れ、BBやヘッドパーツ下ワンのベアリングのグリスを洗い流してしまう恐れがあります。
私の場合も、気がついたらBBシェルのネジ山に塗ったグリスが流れていました。
よく行き渡るからといって、パーツを組み付けたままでシートチューブなどから吹き付けてそのまま、というような使い方はしない方がいいでしょう。
処理後はしばらく放置し、余分なルブを落としきってからパーツを組み付けましょう。
また、グレサージュはたちまち乾きますが、これはしばらく放置しても表面がサラサラに乾くことはありません。
ベトベトはしませんが工具のグリップ部分などに付くと、素手で触るのはちょっとイヤな感じ。
ウエスなどで拭き取りが必要です。
私は自転車とは関係の無い用途で、鉄製の錆びやすい工具をよく使うのですが、それに使うのはちょっとイヤかなぁ・・・。
効果の持続期間は、潮風や塩水に常にさらされるような過酷な環境下で4ヶ月程度だそうです。
まだ使用して数ヶ月なので効果は未確認ですが、ロードバイクなら1~2年に一度のオーバーホール時の使用で充分なのではないかと・・・。
量も充分あり、この1本でロードバイクフレームなら5本以上、あるいはもっと処理出来るのではないでしょうか?
ところがwebに掲載してある取り扱い方法には、「出来る限り早めにご使用下さい。」とありますので長期保存は不可のようです。
クロモリの自転車を5台以上持っているとか、お仲間同士で使い回すとか、短期間で使い切れる環境で使用なさるのがいいかと・・・。
他社製の水置換性防錆剤を調べると防錆効果が1年以上で、長期保存にも変質しないものがあります。
手の触れる部分に使うなら、速乾性でプラスチック皮膜が出来るタイプの防錆剤という選択肢もあります。
他社の製品の使い心地がわからないのですが、スチールフレームの防錆としてあえてVipro'sマリンルブリカントを選択する理由は、私にはちょっと思い浮かばない感じ。
そもそもメンテナンスしなかったり雨ざらしにでもしないかぎり、クロモリフレームって錆びないものです。
私も、この製品の効果を疑っているわけじゃありませんが、気休め程度と思って使っています。
非常にお手軽に施工出来ますので念のため吹き付けておくと、精神衛生上よろしいかもしれません。
価格評価→★☆☆☆☆(もっと性能が良く、長期保存可のものもあるので。短期で使い切れる環境なら星3つ)
評 価→★★☆☆☆(同じような使い心地なら、上記の理由で「トビカ ラストン」を選ぶ)