購入価格 ¥1155(@amazon)
写真が豊富。カラーページの割合も多く、レイアウトもなかなか見やすくて雰囲気の良い本。全体的にストレスなく読める。読んでいて楽しい。
とはいえ、チューブレスタイヤの脱着についての解説が一切ないのが残念。現代のMTB解説本としては、チューブレスの基本的な扱いをスキップするのはありえないように思うのだが、どうだろうか。初版が2007年10月だからだろうか。だとすると、そろそろ改訂版を出すべき時なのかもしれない。
「いちばんやさしい」というタイトルが付されていることから、初心者を対象にしている本であると思われる。しかし、読者層がよく見えてこない。例えば、輪行の解説では油圧ディスクブレーキのMTBをひっくり返して袋に入れている写真があるのだが、初心者向けの本としてはパッドの固着やエアー噛み防止のTipsを盛り込むべきではないかと思う(資料にはエアー噛み防止について別途書かれてはいるが…)。
あって当然と思っていた項目がなかったり、初心者本にしては非常に詳しすぎる部分があったり(これは逆にありがたいが)、ムラが多い。「完全ガイド」とは呼べない。
ただ、こういう本の完成度は編集者の腕に大きく依存するので、筆者の鏑木氏がよくわかっていない人というのでは勿論ないだろう。
良いところもたくさんある。最初に述べたように、読みやすい。個人的な目玉の一つだった、ディスクブレーキのドラッグ解消やパッドの交換等はとてもわかりやすくてありがたかった。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★★☆☆ チューブレスタイヤとサスペンションの解説を充実させてほしい
<オプション>
年 式→2007年初版・2010年版