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DIY・小技 な気もしますがここで。
過去何回かアルミ+シールドベアリングプーリーを使ってみました。
かっこいー、と最初は満足だったのですが、うるさいです。
しかも結構簡単に減って無くなっちゃいます、ベアリングは元気なのに、純正の方が歯自体のライフは長いかも...
という経験があるにもかかわらず11Tになったときにアルミプーリー、使ってみました。
ジーっつー音がやっぱウルサイ、フリーの音が小さくなってる昨今、耐えられない。
やっぱはずした、で新旧両プーリーを見ているときに気が付いてやってみました。
いきなり完成図。
左、ドナーたしかMr.Controlのアルミプーリー、右、改造後のシマノ純正11Tテンションプーリー
プーリーは部品番号は「Y5UN98070」、9速用の普及グレードのテンションプーリーです。
2005年に施工して使ってたやつなんで歯が減ってますが、ベアリングは問題無いです。
プレートに取り付けるときには、写真中上のアルミプーリー用のブッシュを流用してます。
ベアリングはミニチュアベアリングの呼び番号607、内径7mm、外径19mm、幅6mmです。
この「外径19mm」というのが、シマノ純正プーリーのシールがはまる溝の直径にぴったりなのでした。
他にミニチュアベアリング、呼び番号626、内径6mm、外径19mm、幅6mm、あるいは呼び番号635、内径5mm、外径19mm、幅6mm、も使えると思います、入手の手間はかなり変ると思いますが。
これらを使えばプーリーボルトの直径が5mmなんで、取り付けに使うブッシュを省略できる(ドナーが要らない)と思います。
ブッシュを流用しない場合は、ワッシャー等で組幅を調整することになると思いますが、チェン張った状態でプレートからプーリー取るとワッシャーが飛んでいったりしてチョット面倒かも、やはりブッシュ流用がお勧めです。
もう少し具体的に、下記参照。
シールを取った「Y5UN98070」シマノ純正11Tテンションプーリー(ジャンク)と取り付け例
図中に示したプーリーの溝にドリルで穴開けるなどして軸受けを除去しましょう。
ヤスリ等できれいに仕上げると、19mmの穴の出来上がり。
前述のベアリングを上手いこと圧入して完成です。
軟らかい材質なのでそれほど難しくはありません。
ベアリングは私の経験では良い感じに圧入できています、接着剤等の使用無しでずれるようなことはありませんでした。
写真のもので使用したベアリングは上のMr.Controlのアルミプーリーから抜いたヤツです。
ベアリングの抜き方、入れ方はネジとワッシャーなどで工夫してください、少なくとも大げさなプーラーなどは必要無いです。
また既製品からベアリングを抜かずとも、ラジコン用のベアリングなどを買ってきて使うのも良いと思います。
応用例。
RD-7402 + 改造RD-6401テンションプーリー
RD-7402にはもともとセラミックブッシュのプーリーが付いてましたが歯が減ってたので、その辺にあったRD-6401のテンションプーリー(10T、8速用)を同様に改造してつけました。
8速用もシールがはまる溝の直径は19mmの様です。
蛇足ですが,手持ちのRD-5600(10速)のテンションプーリーはどうも上に示した「Y5UN98070」と同じな気がします。
10速用でもできる気がします.
ちなみに「Y5UN98070」の組幅は8mmです。
お好きな方はどうぞ。
※「テンションプーリー」向けです。
色々な人が書いていますが、シマノのガイドプーリーには「シカケ」がありますので、下のプーリーのみ施工する事をお勧めします。
また、ついうっかり、ベアリング化したテンションプーリーにオイルをブシュー、なんてすると台無しですので注意。
一般にカートリッジ式のベアリングはメンテナンスフリー=メンテナンスしちゃダメ、みたいです。
少なくともディレーラーからははずして、きれいなところでシールを取って中のオイルなりグリスなり交換、なんてことをしないと元々の状態より悪くなる事確実です。
シールドベアリング化して感じるのは明らかな抵抗の低減か、プラシーボ効果か?
私は↑というわけでメリットはメンテナンスフリー化だと思っています...
価格評価→★★★☆☆(微妙です、セラミックベアリングとか凝ると高いです。)
評 価→★★★☆☆(そんなにこだわるところでも無い気が。。。)
<<2011-3-8 13:42 追記>>
思ったよりも閲覧数が多いことから、念のため。
私が自作した範囲では、工具無しでベアリングを押す程度では絶対にはずれない程度に圧入されています。
かなり長い間、複数個使用してきて事故等がおきていないことから紹介しました。
ただし、スラスト方向の荷重があまり発生しないテンションプーリーに使っている事、元々既製品についていたベアリングおよびブッシュを流用していること、および適切(と思われる)工具等を使用し、それなりの経験の下で加工していること等をご承知下さい。
たとえば、プーリーボルトにゆるみ止めを対策をしないでプーリー交換した場合、不用意に小さいベアリングや歯数の異なるプーリーを使用した場合、プーリーの加工精度が低くベアリングの圧入に不具合が有る場合、ガイドプーリー(上のプーリー)には、変速時にそれなりのスラスト方向荷重が発生していることを理解していない場合などは何か起こるかも知れません。
これをご覧になってご自分でも、と思う方には釈迦に説法とは思いますが、念のため追記しておきます。