エイジクラスエントリー費 ￥8400(リピーターは1050円引)
最初に断っておきますが、長文・駄文なので「読んでる時間ねーんだよ！」
という方は、別のレビューに行くことをお勧めします。
ラン＋バイク＋ランのトライアスロンもどきの大会です。
私が参戦したのは、ラン５キロ＋バイク３０キロ＋ラン５キロの
エイジクラス。
【場所・アクセス】
川崎の海側にある東扇島という陸の孤島。
2010年には川崎マリンエンデューロが開催されたので、知っている方も
いると思います。
基本的な交通手段は、車です。
参加者用の無料駐車場あり。ただし、先着３００台のみ。
自走でも行けますが、途中に歩行者専用の海底トンネルがあるので
自転車を降りて押して行くことも可能なのですが、１キロほどの長さがあるし
階段があるので、ビンディングではかなり気分が萎えます。
川崎駅から東扇島行きのバスもあるのですが、日曜日はほとんど
走っていません。
私の参加したエイジクラスの受付終了が９：３０なのですが、
日曜の始発が９：００。
そして、川崎駅から３０～４０分かかる。
ってダメじゃん。
開会の挨拶の時に、バスで輪行している方を見たという話を聞いたので
私の知らないバスがあったのかもしれません。
私はというと、車を持っていないので輪行＋自走です。
ＪＲ南武線というマイナーな路線を使って川崎まで向かうのですが、
川崎の一つ手前の尻手で降りました。
川崎駅はＪＲ南武線の終点なので、輪行時のセオリーでは終点の川崎まで
行きますが電車内に人が少なかったこともあり、川崎までは行きませんでした。
というのは、川崎駅はやたらと人が多くて、自転車を持ったまま駅構内を
移動するのは大変そうだったからです。
【クラス】
キッズクラス（小学生）
距離：ラン１＝1km、バイク＝4.8km、ラン２＝1km
エントリー数：72名
ジュニアクラス(中学生)
ラン１＝2km、バイク＝9.6km、ラン２＝2km
エントリー数：6名
ビギナークラス
ラン１＝2km、バイク＝9.6km、ラン２＝2km
エントリー数：38名
シチズンクラス(川崎市民限定)
ラン１＝5.4km、バイク＝28.8km、ラン２＝5.4km
エントリー数：35名
エイジクラス
ラン１＝5.4km、バイク＝28.8km、ラン２＝5.4km
男子10代20代エントリー数：66名
男子30代エントリー数：121名
男子40代エントリー数：147名
男子50代エントリー数：32名
男子60代エントリー数：7名
女子エントリー数：52名
エリートクラス
ラン１＝5.4km、バイク＝28.8km、ラン２＝5.4km
男子エントリー数：40名
女子エントリー数：10名
※エリートのみバイクのドラフティングOK、他のクラスはNG
普通、初心者はビギナークラスにエントリーするんですが、ビギナーは
完走できるの分かっているんで、初参加であえてエイジクラスにいってみた。
【コース】
バイク・ラン共にド平坦です。ただし風が強く、バイクでは向かい風区間を
いかに走るかがポイントになります。
エイジクラスのランは公園内に強引にコースを詰め込んでおり、お世辞にも
走りやすいとは言えません。
細い道での急カーブがあったり、コンクリの上に砂がのっていて滑りやすい
場所があったり、人が二人並んで走るだけの横幅しかない場所もあったり
しました。
エイジクラスとシチズンクラスだけ走るコースが違っており、このコースは
ダメですね。
同じ場所で開催するのであれば、コースは変更してほしいものです。
バイクは、一部は幅が狭くなっている箇所があるものの、基本は広くて
見通しが良く、１．５キロぐらいはありそうな長い直線がメインなので、
かなり走りやすいコースです。
ただし、風がなければ・・・
猛烈な風が吹きつけてきており、向かい風だとかなりキツイです。
長い直線部分は、建物で風が遮られるのでマシなのですが、建物の
切れ目では突然横風に煽られることになるので、この日のために
ディープリムホイールを新調した方は注意が必要です。
あと、２箇所ある折り返しが右周りなので、右周りが得意の人が若干有利
だったかもしれません。
コースの一部に、アスファルトの破片のようなゴミがバラバラと落ちて
いる箇所があったのはちょっと残念でした。
【運営とか】
主催はカーフマンジャパン。
クラス毎に違うコースと時間をパズルのように組み合わせて、上手く
まわしているな～と感じました。
ただし、ちょっと無理があったのか、キッズクラスがルートを間違えたり
レディースクラスがスタートタイミングを間違えたりしていました。
無料のバイクメンテナンスもあり、私もブレーキの調整でお世話に
なりました。
飲食ブースの出店はなく、いかにも真面目で健全なスポーツ大会って
感じでした。
参加賞はなんと、CW-Xのコンプレッションウェア！
参加目的の半分はこれだったりする。
ちなみに参加賞は初回エントリーのみです。その代わり２回目からは
エントリー料が１０５０円安くなります。
【参戦記】
自転車のレースおよび、デュアスロンは初参加です。
果たして、どうなるやら。
うちには、ケストレル号というカッコええマシンもあるんですが、
普段から使っているマシンでどのくらい走れるのか試したかったので、
MTBでの出走としました。
最初のラン５キロを走り終える前に、もう足が疲れた。
準備不足なのが、もろに出てます。
そりゃ、３週間前にエントリーして、ランの練習するようじゃダメに
決まっとるわ！デュアスロンをなめてんのか、己は！！
ということで、後ろの１割未満の雑魚としてマイペースで走ります。
ランを終えると、すでに腿の前側が張ってます。
これで、バイクは大丈夫なのか？
いや、ダメだろ。
でも、行くしかありません。
おまけにバイクに乗った直後に左足の小指と薬指がつりました。
まあ、そこがつるのは慣れているんで、走ってりゃ回復すると
信じてバイクで走ります。
案の定、５分もせずに回復！
バイクで６周回するうちの最初の１周は時速３２～３６キロで、それなりに
調子良く進んだものの、２周目にはガクンとペースが落ちて、あとは
どんどん下り坂・・・
これは、典型的な前半に飛ばして、後半にバテるタイプに違いありませんが、
もうどうしようもありません。
週末にはMTBで１日１００キロぐらい走っているとはいえ、信号待ちで
休憩しながらなので、やはり休み無しで走り続けるのとはわけが違います。
カーブや折り返しで速度が落ちる区間で、足を伸ばしたり、ドリンクを
飲んだりして、ちょっとでも回復をはかりながら、周回を重ねます。
６周回するうちの４周目には、体力がいよいよ尽きてきました。
足を回転重視にしたり、トルク重視にしたり、サドルの前後位置を変えたり
と足掻いてみたのですが、体力がないのはどうにもなりません。
ケイデンスが110ぐらいを超えると心肺が持たないわ、重いギアに
すると足が持たないわ。
早い話が「ダメなもんはダメ！雑魚は所詮雑魚！！」
そこへダメ押しとばかりに、向かい風がトドメを刺してきて、体力と
気力を奪っていきます。
しまいには、向かい風のキツイ区間になると、時速２５キロすら
維持できなくなってしまいました。
ペースを落としながらも、どうにかバイクを終えて、２回目のランに
入ると、笑っちゃうぐらいに足が上がりません。
本人は精一杯走っているつもりですが、はたから見ると早足ぐらいの
速度しか出ていなかったのではないかと思います。
ランのコースに、ゆるやか～なスロープがあるのですが、それがまた
思った以上にツライ。
たった数度の傾斜が腿にビシビシとダメージを与えます。
総タイムは、２時間１０分弱。
このタイムで３０代エイジクラス完走者の後ろから数えて何番目？という順位でした。
いかにも初心者が間違ってエントリーした典型的な結果ですが、完走が
目標だったので、ＤＮＦにならなずに一安心しました。
【他の方々】
しかし、まあ、みなさん速いわ。基本的にマジです。
サイクリングロードを時速３０キロちょいで巡航するホビーサイクリスト
では、まったく歯が立たないことが判明。
体感的な速度差からの推測ですが、速い人は時速３５～４０キロ強で
かっとばしてました。
ホビーサイクリストとホビーレーサーの明確な基準は分かりませんが
バイクに関してはホビーレーサーぐらいのレベルじゃないと痛い目を
みます。
仮に私の脚がランを走っていないフレッシュな状態でも、同じペースでは
走れませんでした。
ロードに乗り始めた初心者が出るには、キツめのイベントですね。
そういう方はビギナークラスで出ることをお勧めしますが、
自分の実力を知るために、私のようにあえてエイジクラスに
出てみるのも良いかと思います。
エリートクラスを見学したんですが、信じられないぐらいに速い。
さすがはエリートです。私のようなエイジクラスの三等兵とは
違います。
驚いたのが、トランジッションと呼ばれるランとバイクの切り替え。
当然、シューズが違うので履き替えるのですが、バイク用の
シューズはペダルに付いたままです。
というのは、バイクの乗車禁止区間があり、そこはバイクを
押していく必要があり、ビンディングで走るよりは裸足（靴下のまま）
走った方が速いためです。
バイクに飛び乗って、走りながらシューズのベロクロを留めてました。
降りるときも同様で、停止位置の手前でシューズのベロクロを
外して、シクロクロスでバイクを降りる時のように、降車して
そのままの勢いで走っていきました。
具体的には、
・左右のシューズのベロクロを外して降車準備する。
・バイクを惰性で進ませながら、右足のシューズを脱いで、右足だけ
バイクをまたぐ。（私にはこれすら出来るか怪しい）
・左足のシューズも脱いで、勢いを維持して止まることなく自分の
足で走る！
という手順。見てるとスムーズにやってますが、実際にやると
すっころびそうです。
トライアスロン用のシューズのベロクロが１本の理由に納得しました。
ペダルにシューズをつけたままバイクを押して走るので、シューズは
地面にぶつかりまくりですが、そんな事はおかまいなし。
バイクはバイクラックにかけなくてはならないのですが、置き方も
荒っぽく、隣のバイクにぶつかっても、気にしないどころか、バイクが
ラックから落ちても、「おわっ！フレームに傷が！！」ではなく、
「チッ落ちやがって、かけ直さなきゃなんねんじゃねーの」という
雰囲気でした。
【服装】
初参加でどうしようか悩んだのがウェアです。
主な悩みはレーパンでランを走る？
前日に雪が降るぐらいの寒い時期だったのでランとバイクで上着を
どうするか？というのが悩みでした。
レーパンは無しでも、バイクで１００キロぐらいは走れるので、下はパッド無しのロングのコンプレッションウェアに短パンとします。
ランの時に上着があると暑いけど、バイクの時は上着がないと寒い
ので、バイクの時だけ上着を着ることにしました。
シューズは、ランニング用のスニーカーでバイクも走ります。
バイクにはペダルクリップ付きです。
だって、履き替えるのに時間がかかるし、輪行＆自走するので余分な
荷物を減らしたかったから。
参加者の服装は各自バラバラでした。
ラン重視の半袖＋短パンの人もいれば、ロングのレーパン＋冬用ジャケット
のバイク重視の人もいました。
自分の思うようにすれば、いいって事ですね。
ただし、私のようにバイクの時に一枚羽織るというのは、ほとんど
いませんでした。
【注意】
家に帰るまでが遠足といいますが、自走で帰ると家まで５０キロぐらい。
疲れきっていて自転車に乗る気力がないのですが、電車には人がいっぱいいて、
輪行しにくそうな時間なので諦めて自走します。
ここで注意しなきゃいけないのが、ゼッケンNo。
バイクとヘルメットに貼ってあるのを、ちゃんと剥がしましょうね。
私は、しばらくヘルメットに貼りっぱなしで走ってました。
【暗黙の参加資格】
エイジクラスに参加してＤＮＦにならない要件は、私の体力から察するに
以下の通り。
・ランで５キロを２５分で走れる。(ラン２は考えない、あえて無視)
・バイクは、単独で時速３０キロちょいで巡航できる。
これができれば、私のように、ラン１で体力と脚力を消耗し、
キッツイわコレと思いながらバイクをどうにかこなし、
もうダメかもと思いつつも諦めなければラン２を走りきれます。
価格評価→★★★★☆(参加賞付きなら）
評 価→★★★☆☆
＜オプション＞
年 式→2011.02.13開催
