購入価格 ¥16万ぐらい(ヤフオク)
初めて買ったロードバイクで、ロードバイクがどんなものか、
よく分かっていない時に、見た目に惹かれてヤフオクで新品を落としたもの。
まあ、今でも分かってるとは言い難いが。
ハンドル周りは、TRIGONのブルホーンにDHバーを装備して、
DHバーの先端にシフター、しかもフリクション式が付いている
初心者には優しくない仕様です。
初めて買ったロードで、ロードはこれしか乗ったことないので、
実はドロップハンドルは未体験。
ドロップハンドルなら、また違う乗り心地だと思いますが、
ブルホーン+DHバーでのレビューとなります。
DHバーを握るのは、最初はちょっと怖いですが、慣れると平地での
巡航中なら簡単にDHバーを握れるようになります。
しかし、DHバーを握ったままシフト操作するのには慣れていません。
右手でシフト操作すると、右の上半身に余分な力が入って、
右によろけるのではないかという不安感が払拭できていないためです。
体幹をちゃんと鍛えてれば、そうはならないと思います。
通常走行時でのブルホーンの左右を握ったポジションで変速する際は、
「よっこらしょ」と手を伸ばして、耳と足の裏に神経を集中して、
ギアが変わるのに集中しながらシフトレバーを操作します。
あまりの面倒臭さに、ギアはほぼ固定で走ってるぐらいです。
真っ直ぐな下り坂で思いっきり加速したい時には、トップギアに
入れたいのですが、下りはハンドル操作でいっぱいいっぱいなので、
片手を離して、シフト操作するなんて考えられません。
そもそも前方、すなわち両手に体重がかかっているような状態で、
片手を離すなんて考えるだけでも恐ろしい。
かといって、街中でDHバーを握ったまま走行し続ける技量も
ありません。
電デュラにして、サテライトスイッチで変速できるようにすれば、
楽なんだろうけど金が無いってのもあるが、ケストレル号は、
この扱いにくさが魅力でもあるのできっとそのままだと思います。
DHバーは握ってみて分かりますが、単にDHバーを握って前傾姿勢を
とるのと、その状態でバイクを操作できるようになるまでに、
かなりの差があります。
私なんか、まだDHバーを握れるだけのヒヨッ子です。
あと、私のブルホーンは左右の突き出し部分しか握れないので、
DHバーを握れないと、ポジションが固定化されてしまいます。
その為、長時間乗っていると、身体のどっかが痛くなってきます。
ハッキリ言って、ブルホーン+DHバーを装備したケストレル号に
実用性はありませんね。(レースは除きます)
じゃあ、なんで買ったのかというと、「見た目がカッコイイから」に
決まってるじゃないですか!!
(乗りにくさを理解していなかったのも理由のひとつ)
愛用している安物のルイガノMTBに比べると、ホイールとタイヤが
付いていないんじゃないかと思うほど軽いです。
MTBしかも何年も前の入門機と比べるのは間違っていると思うのだが、
それぐらいしか比較対象を知らなくて・・・
リカンベントと比較すると、もっととんでもないことになるし。
軽いだけあって、加速に使う労力がMTBとは比べ物になりません。
ただし、生体エンジンの性能が同じなので、最高速度はMTBとあまり
変わらない気がします。(実際はケストレル号の方が速い)
私の速度域では、所詮はトルク×回転数がものを言うので、バイクの
空力よりはその時の体調が大事な気がします。
※MTBはロードレーサーを追いかけて遊ぶために、スリックタイヤを
履いて、ハンドル高はシートよりも低くなってます。
私の場合、市街地の移動速度は、実はMTBの方が速い傾向にあります。
理由の一つは、先に上げたシフトのしにくさ。
もう一つ理由はMTBは挙動を把握しているので、思いっきり
走れるのに対して、ケストレルは扱いにくさもあり慎重に走っている
ためです。
それとこいつは、下りコーナーがすげー苦手。
このぐらいのスピードなら曲がりきれるだろうと思って、カーブに
進入し、ここからタイヤがグリップしてググッ曲がってくれるという
ところで、ケストレル号は曲がるのをイヤがって直進しようとします。
無理に曲がろうとすると、身体はコーナーの先へ向かうのですが、
バイクは真っ直ぐ進もうとしてバランスを崩し転倒しそうです。
かといって、そこからブレーキをかけようにも、カーブ中なので、
下手にブレーキをかけると、それはそれで転倒しそうだし。
そうなると、プチパニックです。
「おいおい、ちょい待てや!ここで曲がらんで、どこで曲がんねん!!
ええから言うこと聞けや、このドグサレがぁ」
結局、強めに当て効きブレーキをかけて、アウト側に大きく
膨らみながら曲がることになります。
私の腕が悪いせいもあるのでしょうが、これで、峠なんて行こうとは
絶対に思いません。
最近はエアロフレームが多くなってきたとはいえ、ケストレルは
トライアスロンで有名なメーカーなので、見る人が見ると「おおっ」
と思われるツウなフレームといえます。
その為か、ケストレルに乗っていると、それだけでミーハーな
初心者ではないと勘違いされます。
見た目が第一のミーハーな初心者だってのに。
たまに見知らぬ人から、「トライアスロンに出るんですか?」と
訊かれます。
ここで、「アイアンマン完走が目標なんですが、バイクで180キロ
走ったあとのラン42キロがもたなくて」とか言えれば、
よいのですが、実際は「カッコだけです!」と答えています。
ショートのトライアスロンも出たいという気持ちもあるのですが、
ランは苦手だし、泳ぐのはもっと苦手なもんで。
ケストレルの困ったところは、シリアスレーサーが選択するバイク
なので脂肪が付いた体型だと見た目がイタイことです。
ちょっと肥満気味の金持ちが高級バイクに乗るのとは違うからな~。
冬場は、たるんだ腹を厚めのジャージに隠せるのだが、
夏はそうはいきません。
いや、これはケストレルの困ったところというより、乗る人間の
困ったところか。
(オマケ)
シート高を上げようと思ったのだが、なぜかシートポストがフレームに
接着してあるかのように外れない・・・
ハンマーで衝撃を与えようにも、思いっきりぶっ叩くとカーボンが
割れそうだし、どうしたもんやら。
価格評価→★★★★★(ヤフオク価格なら)
評 価→★★★★☆(実用性はないが、扱いにくさを楽しめれば)