中古のフレームをオークションにて購入。
通勤用として中古のフレームをオークションにて購入。
古臭いものをいまさら持ち出してと思われるかもしれないが、ロードフレームを考える上で重要かつ貴重な立場にあるフレームだと思う。
56cmのフレーム重量は無印良品のデジタルスケールで1805g(ワン含む)。
純正のIconのフォークは590g(下玉押し含む)だった。
現在のメインバイクの2010scott addictR3の倍近い重量に軽いめまいを覚えたが重さとかで云々いうフレームではないだろう。
組み上げ中に気になった点はFDの直付け用ガイドがコンパクトクランクに対応していないこと(当然だが…)。FDとチェーンリングの間に結構隙が開いてしまったが変速にはそれほど違和感は感じなかった。
また、リアブレーキがフルアウターのため引きがダルである。おそらくうまくワイヤーをまわすルートが思いつかなかったのかあまり美しくない位置にガイドがついている。ノコンなどを使うとよいのだろうか?
漕いでるとふくらはぎにあたる股下のボトル位置もよくない。サドル後ろにアタッチメントをつけたほうがよさそうだ。
手持ちの5600系コンポとaddictから拝借したEASTON EA90AEROで形にして、片道8km程度の通勤路で試走してみた印象。
正直10年以上前のカーボンバイクということであまり期待していない、というかむしろ走行中にトップチューブ折れるんじゃないかとヒヤヒヤものの出だしだったがすぐにその不安は拭われた。
思った以上にしっかりしてる。シートチューブが無い事を微塵も感じさせないがっちりした感触で、サドルにまたがってたわむ感じは一切無い。
シートポスト部のカーボンの厚みがaddictは1mm程度しかないのに比べてY-foilは3mm位ある。一部だけなので全体はわからないがかなりカーボンは厚いのだろう。
1インチのフォークの剛性感も不安だったが、ゆるいカーブのある10°位の坂を一気に下っても不安感はなかった。
挙動は非常にマイルド。
おそらくもろもろで2kg以上重いことが大きく作用しているのだと思うが安定感があり、直進安定性も高い。
マンホールなどの路面の凹凸部に乗ってもaddictのような跳ね上げ感はない。
コーナリング時もニュートラルな性質でほぼオンザレール感覚。
今回無かったが、登りは当然addictに比べて辛いだろう。
古いフレームだが普段使いには十分以上な性能だった。
当然これでロード競技には出られないし出ないが、週末にサイクリングを楽しむならaddictよりむしろこちらの方が適材だと感じた。
ただ、入手や維持が悪化していくだろう現状は大変残念であり、トレックには何らかのサポートを期待したいものである。
価格評価→なし(新品では入手不可のため)
評 価→★★★★★(貴重な体験)
<オプション>
年 式→1998~2000だと思った。