購入価格 ¥150円ぐらい/2倍濃縮タイプ500mL
「自作スポーツドリンク」の最初の記事を書いた者ですが、いろいろあって、ナトリウムとカリウムのバランスが大事かな、とか思ったので、最近はカリウム元として塩化カリウムを添加した自作スポーツドリンクを作っていました。具体的には下記です。
×20高濃度液: 塩11.5g, クエン酸12.5g, 塩化カリウム1.9g/水250mL
めんどくさいので、ビタミンCと砂糖は入れていません。味はちょっとあれですが、多少まずくても問題ないですから。砂糖が入ってないと衛生面でもわりと安心ですし。
ちなみにこれはwikipediaの「汗」の組成を見て、ナトリウムとカリウム濃度が汗と同じになるように調製したものです。クエン酸はエネルギー元と味付け用で、汗とは無関係に添加しています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%97この飲料は、汗の主成分たる水・ナトリウム・カリウムをそのまま補てんするものですから、喉が渇けばいくらでも飲んでよいはずです。値段も安いし無敵だぜ! とか思いながら飲用していたわけです。
ここからが本題です。私はtogetterというtwitterの投稿からあるテーマでまとめたサイトが好きで、そこのランキング上位を暇つぶしによく読んでいます。つい先ほどですが「コミケに持っていってよかった飲み物」というまとめを読んで衝撃が走りました。
https://togetter.com/li/1389623めんつゆですか・・・・その発想はなかった。「汗で疲れた体にひと口含むだけで程良い塩分と甘み、そして広がるダシの香り。」これは我が自作スポーツドリンクのライバルなんじゃなかろうか・・・。
早速めんつゆの成分をググってみたところ2倍濃縮タイプでナトリウム2.6%、カリウム0.2%とあります。そして糖は17%。(下記リンクは希釈後の200mLあたりの含量です)
https://calorie.slism.jp/117029/ナトリウムを汗と同濃度にするには30倍希釈、カリウムだと10倍希釈となります。汗に比べるとナトリウム比でカリウムが3倍濃いということですが、Wikiのデータも条件により濃度は変わると書いてあるし、これぐらいは許容範囲だと思います。そこで、間をとって20倍希釈を作成し、さっそく飲んでみました。
うまいです。私の自作スポーツドリンクとは比べ物にならないくらい・・・。たとえて言うなら・・・そうですね、まるでめんつゆを薄めたような味がします。
まあ実際に運用するときには、ナトリウムを中心に考えて30倍希釈にしようかな。ちなみに20倍希釈だと糖分は0.85%になります。市販のアイソトニック飲料はだいたい糖分が4~6%ぐらいなので、糖分はだいぶん控えめになります。
めんつゆにはナトリウムとカリウム以外にもカルシウム、マグネシウム、亜鉛、ビタミンB群など運動中に補給したらよさそうなものが多数含まれています。この点でも、自作スポーツドリンクとしてよさそうですね。
というわけで味も組成も自転車のお供として十分以上ではないかと思います。自分で調製する手間がほとんどないのも地味にポイントが高い。
ただ一つ心配なのが衛生面です。希釈めんつゆはどう考えても微生物の大好物な感じで、ボトルにつめて口つけて飲むわけですから、水温がある程度上がった状態で長時間おいておくとちょっと心配というか、十分危険な感じです。夏のツーリングではどうしても高温で長時間になりがちなので、運用にあたっては十分に保冷して、早めに飲み切る感じが必要かと思います。まあこれはスポーツドリンクでも同様の話ではありますが。
あとは例えば酢を添加するとか有効かなと今思いました。こちらの論文は今ググったもので、要旨しか読んでませんが、「供試した細菌全株が、食酢由来0.1%の酢酸濃度で増殖が阻止され」とあります。
http://journal.kansensho.or.jp/kansensho/backnumber/fulltext/71/443-450.pdf食酢というのは酢酸がだいたい4%ぐらいなので、このめんつゆドリンクに酢を40分の1量加えると殺菌作用が期待できるようです。(注:酢を入れたら安全を保障するものではありません。)まだ味は試していませんが、簡単に想像できます。たぶんですが、「酢の物」の液を薄めたような味がするんじゃないでしょうか。
価格評価→★★★★★(30倍希釈なら15L分で150円)
評 価→★★★☆☆(ボトルににおいが付きそう)