ジャンクションプロデュース JPS-3
¥12000円+レンズ¥3150
メガネ派な私であるが、ヘルメットにアイウェアというローディーには若干の憧れがあった。
太陽光が眩しくて前が良く見えないなんてことは滅多にないし、常用速度域では風を巻き込んで涙が出ることも無いのだけれど、
それでもなんとなく欲しかった。だってカッコイイじゃん。
コンタクトレンズは衛生的に怖いので(目にグリス入ったりしたら大変だ!)度つきのアイウェアを探していた。
市販のアイウェアのほとんどが、インナークリップを入れることで度付きにする、もしくは、高価な度付きカーブレンズを入れるかの2択。
付けまつ毛か!?というほど私はまつ毛が長く、前者はレンズに干渉するのが避けられないのでアウト。
度付きカーブレンズは理想的な選択肢だったが、必要に迫られているならとにかく、ちょっとカッコイイかも…で数万円ポンと出せず。
そんな折、ジャンクションプロデュースのJPS-3を発見。
シマノ鈴鹿ロード会場のブースで現物を見て、購入した。
フレームにレンズをはめこみ、その上からサングラスをクリップオンするようになっているため、まつ毛が触れにくい。
また、跳ね上げることでトンネル内等でも視界を確保できるようになっている。
造りは正直言って、チャチい。
パーツの精度は良くないし、レンズの跳ね上げ等の動きも安っぽい。
だが、通常使用の限りでは壊れたりしなさそう。必要最低限の造りといえば良いか。
このアイウェア、眼球間距離と度数を伝えれば、度付きレンズを送ってきてくれる。
同封のはがきに必要事項を記入し送ると、数日で届く。
中の人いわく、100均の老眼鏡を凹レンズにした程度の安物レンズ、だそうだが、こういうサービスがあるだけでぐっと買いやすくなる。
実際、購入の決め手になった。
実物をかけてみると、ずっしりと重い。レンズが4枚ある上に跳ね上げ機構までついているので重量級。
下を向くとずれてくるくらいに重い。
また、付属レンズは言葉通り残念なクオリティで、歪みはあるわ反射防止コーティングが無いわで、すぐに気分が悪くなった。
後にわかったが眼球距離も5mmずれていて、実用に耐えなかった。
そんなわけでしばらくお蔵入りしてたのだが、死蔵しておくのも勿体無いと、眼鏡屋さんでちゃんとしたレンズを入れてもらうことにした。
だが、やはり違和感が強く、遠近感が狂ってしまう。
また、眼球を動かすと左右でピントがずれる。
通常のメガネに比べ、レンズが傾いてついているため、歪みが大きくなってしまうとのこと。
特に私は視力が裸眼0.1くらいしかないので、違和感も大きいのだろう。
街乗りで使ってみたが、遠近感が合わないため、ちょっと歩道に飛び乗るときなんかは目測が狂う。これはちょっと良くない。
レンズは5種類も付属する。
上から、偏光、アンバー、深緑かグレー、薄いピンク、イエロー。
偏光レンズはマンホールが虹色にギラギラ光って逆に見難かった。
ピンクはレンズ表面の反射が鬱陶しい。
イエローは見やすいけど、そもそも使う機会が少ない。
結局、上から二つ目のアンバーしか使ってない。
あくまでも私の場合だが、スポーツに使うのは危険だと感じた。
どうしてもアイウェアを身につけたいなら、コンタクトレンズか、高くともハイカーブの度付きレンズで作るべきなんだろう。
価格評価→★★★☆☆ 安いと思ったが実物見ちゃうと、値段なりというか・・・
評 価→★☆☆☆☆ だめだこりゃ。