購入価格 ¥126,000(定価)実際はタイヤ込み工賃込みなのでほぼ定価買い
参考URL
http://www.actionsports.co.jp/productNEW.php?genre_id=9&sub=79<neta>
その時、俺は得体の知れぬ不安に襲われていた。
何か眼に見える脅威がある訳ではない。それはしかし確実に、俺の足元の床を一瞬にして消し去り、奈落へと誘う妖気に満ち溢れていた。
車輪 「さっきから何ブツブツ言ってんだ、キモイぞお前」
俺 「あ、あぁお前か。いやな、最近この辺りで『文学的表現』というのが流行っててな。俺も少しその手法を取り入れてレビューの質の向上を図ろうと思ってな。」
車輪 「ァア?『文学的表現』? お前が? 笑わせんじゃねぇよ。お前は水嶋ヒロか?誰もお前にそんなん期待してねぇよ。それより早く行こうぜ。俺のデビュー戦だろ?」
俺 「くっ・・・車輪ごときに主導権とられてムカツク! わ~ったよ。頼むぞ今日は。」
車輪 「まかせとけ。見た目はイマイチだがいい仕事してやんよ!」
そして俺達は、走り始めた。行き先は、そう、戦場だ。
そんな俺に背後から声が聞こえた。
「そんな脚力で大丈夫か?」
俺は即座に答えた。
「大丈夫だ、問題ない」
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前後で1,200gという驚愕の軽さと、それでいて12万6千円という驚愕のプライスタグを付けた超軽量ホイールである。
2ケ月位前のバイクラ誌で紹介されていて、どうにもムシャクシャして買ってしまった。
それにしても超軽量チューブレスホイールというだけでなく、NoTubesのシーラント使用を前提とした、ネタとしては格好の逸品である。
普段履きする様な種類のホイールではないので、出番を探していたトコロ、ウチのチームの小イベントがあったのでデビューさせてみた。
いつもはチーム員だけで走るのだが、この日は競技部の高校生とかあと普段参加しない方々も来るので、ついでにタイムを計ってみようという企画で。
コースは海岸線のアップダウンを通る、12%前後が2~3箇所、それ以外も8%前後の坂が次々現れる凶悪コースである。
自身の結果は上のネタで脂肪フラグ立てた通りだった訳だが、このホイールの性格は掴めたと思う。
上の人のスペックは163cm/60kg/体脂肪率15%前後、タイプ的にはオールラウンダーで、レース復帰を期するべくLSDを続けてるオサン。
いつもはダンシングを多用するタイプでは無いのだが、LSDしながらフォームを見直してるせいか、座ったままではどんどん置いて行かれる。
仕方無いのでダンシングを連発することになって、ホイールの剛性感を確かめるには良い状況となった
で、ホイールの感想であるが、
「極めて普通」のホイールである。
Lightweightみたく軽いクセに恐ろしい程の剛性感、なんぞ期待していないので、必要十分な剛性があるかどうかが心配だった
結果は上々の合格点である。特にダンシングのリズムに影響とか、不安感とかは微塵も感じなかった。
その分、軽さを感じるかというと、まぁ軽さを感じなくはない、というレベル。
ただ自身初チューブレスでハッチソン・アトムの転がり抵抗云々も効いているかも知れない。
あとエアロというか扁平スポークのせいか、高速域でヒュルヒュルと音が出る。これは同様のスポーク構造のカンパ:ZONDAと同じである。
先のZONDAのレビュー時に書いたとおり、フルクラムのRacingZEROではこの音がでない。
風切り音が出るということはそれだけ乱気流が起きている訳であるから、ZEROのキシメンスポークの方が良い仕事をしているという事になる。
兎に角、コストパフォーマンスは最強だろう。
コレより軽いホイールといえばZIPP202/303とかLightweightとか軒並みカーボンホイールである。
ところがコイツは普通のアルミリムであるから、シューを取り替える必要もなく
しかもアメクラのハブとDTのAeroliteスポーク、と汎用品で組んであるので補修も簡単
という訳で10万円台で軽量ホイールを探している人にとっては、候補に入れて良いホイールというのが俺の結論である。
ただネットの書込みで、ここの代理店の悪評がいくつか見受けられた。あまり対応はよろしくない模様。
自分の場合はトラブルは無かったので何とも言えない。
も一つ追加。付属してくるホイールバッグが素晴らしい。まともに買ったら7~8千円以上しそうな質感である。
下位グレードには付いてこないので、やはりこのシリーズでは最上位のPROセットがオススメである。
価格評価→★★★★★(安いだろ)
評 価→★★★★☆(耐久性への不安を-1)
カタログ重量→1,200g(実測重量1,225g 代理店公式より)
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『神は言っている、ここで死ぬ運命ではないと――』
「そんな脚力で大丈夫か?」
俺「暖かくなるくらいまで・・・待って下さい。おながいします。」
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