購入価格 ¥42,000
どうして自分は 人に便乗するような投稿しか出来ないんだ・・・

昨年の11月、カンパニョーロ・ユーラスの2010年モデルを中古で購入しました。
これ以前に使っていたのは2015年型ゾンダで、軽さ・硬さともに ユーラスの圧勝でした。
今月の中旬まで 特に不自由なく使っていまして、使用開始から半年が経過したので振れ取りをする事にしました。

現状は こんな感じです。
全て剥がされたリムのステッカーはCampagnolo.comに貼りかえられ、リヤのスポークが1本だけ赤くなっています。
これは純正スポークを塗装して作った・・・訳ではなく、レーシングZEROの赤スポークに入れ替えて改造したものです。
ホイールの振れ取りをしようとしたのですが、

いくつかのニップルが固着していて回せません。
固着していないニップルも、回すと「ギリギリギリギリ」と異様な音が鳴ります。
「パナソニックのママチャリを、ハンドルロックを掛けたまま動かした時の音」と言えば伝わるでしょうか。
乾いたねじ止め剤と ニップルの中に噛んだ細かい砂が抵抗になって、工具が異常に重たいです。
中古で購入したホイールや ノーメンテで長期間酷使したホイールは、かなり高確率で こうなってしまいます。
修理にかかる費用は後述しますが、自分でホイールを触れない人が安易に中古品に手を出すと
修理費がかさんで 結局は新品買うのと大差ねーじゃん、という事を知ってもらいたくて このレビューを書きました。
スポークはアルミ製なので、こんな状態で無理やり回そうとすると

スポークが破断します。
バーーン!!と良い音がして、千切れるように折れました。
スポークが逝くと分かっていたので折りましたが、使い込んだホイールを気安く振れ取りしてはいけません。
こうなったら、

もちろん全バラし確定です。
破断したスポークの交換だけなら ここまでする必要はありませんが、それ以外のスポークとニップルのねじ山を
洗浄しなければいけないので、全バラしは必須です。
・・・こんな作業を店に依頼したら、工賃「だけ」でも5,000円はかかるでしょうね。
カンパニョーロのホイールは、リム外周部にニップル穴が開いていないので 落としこんだニップルの回収に大変手間取りました。
2本だけ取り残されたスポークは、ラスペネ+テンション解放の合わせ技を以ってしても緩まなかったものです。

リムから除去したスポークたち
左にあるのは反フリー側スポーク、右はフリー側スポーク、
奥にある横向きスポークは 再利用できないものです。

左は 固着ニップルを無理やり回して ねじれたけどギリギリ破断しなかったスポーク、
右は 固着したまま動かなかったので ネジザウルスでつかんで回したスポーク。

左は ネジザウルスで掴んでも動かなかったので スポークを切って回収したニップル、
右は 作業中にバーン!したスポークと 左のニップルと繋がっていたスポーク。

無事なスポークですが、ねじ山に不純物がこびりついているので洗わなければいけません。
また、無事と書きましたが 前後方向の曲がりはないものの 大半が微かに反っています。
しかし、反っているスポークを全て破棄すると このホイールにはスポークが6本しか残りません。
仕方ありませんが、ケチなので これら生き残りの17本は残さず使い回します。

ニップルは 強めのパーツクリーナーで脱脂・洗浄しました。
今回の修理で必要になるスポークは4本、
カンパニョーロのアルミスポークの単価は1,600円くらいなので 計6,400円の出費となります。バイト代あぼーん。
全バラシしたという事は、この状態からユーラスのリヤリムの重量の実測値が測れるという訳ですね。
ゾンダのレビューを書いたときにも やりましたが、完組ホイールを重量で比較するにはリム単体の重量を知っている必要があります。
しかし、この写真を撮った時は 手元にキッチンスケールが無かったのです。
スポークが入手でき次第、組み直して レビューの続きを書こうと思います。
価格評価→★★☆☆☆(高い勉強料だなぁ)
評 価→☆☆☆☆☆(まだ評価できません)