全長21kmの山王林道。
山王林道は栃木県日光市のいわゆる奥日光から旧村境界隈を抜け、間欠泉を見ることができる川俣温泉に至る林道を指す名称です。途中、標高1730mほどの山王峠を越えます。
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=ff76a52cfa69d096bb457975a46e8457 起点は日光側の中宮祠(ちゅうぐうし)・光徳(2004年8月20日)
「いつ出るんだ?」 山王林道の終点で間欠泉の噴出を待つ人々(2008年10月28日)
一体、日本中に山王峠が幾つあるのかサッパリわかりませんが、ここの峠は上記ルートに存在するそれ。左右に山を見ますが、東側の山が、山王帽子山と太郎山。反対側の山が三岳(みだけ)で、こちらは登山道が無し、です。三岳の手前には、涸沼(かれぬま)とよばれる、かつては盛大に花が咲き乱れたといわれる窪地が広がっています。
涸沼(2003年10月4日)
この山王峠。mekkinさんのレビュー
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=7634&forum=124&post_id=12971でも紹介されている通り、かなりモヤッとした峠で、実際に、旧栗山村と日光市との境界は、この峠地点よりも少し北側にあります。
この峠の意義は、登山道の結節点であることにあります。
山王帽子山を経由して、太郎山に至るルート、涸沼に下ってから、静謐の湖・刈込湖、切込湖を経由して日光湯元に抜けるルート、そして、山王林道の起点である高徳に下るルートが存在しており、この峠は山の人が通過するポイントとなっています。
刈込湖(2003年10月4日)
光徳牧場(2010年11月4日)
というわけで、刈込湖、切込湖のコース案内板しかないこの峠ですが、実は、ここから左手のハイキングルートをほんの少しだけ這い上がると、おにぎりを食べたり昼寝したりするのにちょうど良い場所があったりします。
日光側から山王峠へあと少し(2004年10月28日)
ここを左に行って昼寝だ!(2009年8月16日)
秋の紅葉ですが、特に高徳側はコメツガの針葉が黄金色に色づき、風に乗って上から降ってきます。それか路肩に積もると、こんな風に・・・。
コメツガの落葉(2010年11月4日)
紅葉もキレイ(2007年10月25日)
秋も深まると、思いがけず、いきなりアイスバーンが出現したりすることも。
いきなりアイスバーン(2006年11月8日)
太陽が燦々と降りそそぐ奥日光とはやや対称的で、北斜面気味の旧栗山村側の林道は、紅葉も多少地味ですが、途中、ごく短いトンネルがあったりして、風情があって静かで、気持のいい道です。mekkinさんと同じく、山間に架かる虹をみたことも。
虹(2008年11月1日)
旧栗山村側の坂道(2008年10月28日)
日光側から峠を越えてこの林道を含む約180km程度のコースを時々走りますが、反対回りの方が、面白いかも知れません。
評 価→★★★★☆