2010年は9月26日(日)、2009年は9月27日(日)開催。
2010年の参加者は282人。比較的小規模な大会であるが、九州では数少ない公道封鎖して行われるロードレースということで、ある程度競技志向の強い人々が集まっている。距離15.1km、標高800mというコース自体のハードさもさることながら、毎年競輪選手が5名前後招待される、Mt富士ヒルクライム優勝経験者も出場!等、かなりレベルは高い。上位10名ほどは40分を切る(2009年)。なんという化け物ぶりであろうか。自分が真剣にトレーニングをするようになった今わかる。その背中の遠さを感じるとともに、そこに至るまでの努力、エネルギー、情熱の膨大さを思い尊敬の念を禁じ得ない。ちなみに私は2009年9月27日、初参戦。2010年9月26日、50分切りを目標に掲げて再挑戦。
朝からのタイムテーブルと、レース以外のことを少々。
★レース前後のこと
7:15自宅を出発、8:30集合場所の添田小学校到着。
到着直後、なんとポンプ忘れが発覚。本部で借りるも、なんと本部のポンプは壊れていた。
たまたま近くの人に借りることができたが、他力本願ではいいことない。
この前後のゴタゴタでアップに落ち着き&集中を欠いた。反省。
アップに15分ほどしか割けず、結果、心拍も140くらいまでしか上げられなかった。
それがさほどマイナスに出たとも思わないけど…
10:25スタートとあったが、10:10には並ばないといけない雰囲気。
ちょっと焦って、工具と小銭を出しそびれた(わずかな軽量化失敗)。
★来年はこうしようと決意した
7:00出発
8:30到着
9:00アップ
(9:30開会式)
9:40アップ
9:50片付後、並ぶ
★レース後、閉会式
ゴール後、2時間近く時間があるので待ち長い。
私はレースとは別ルートで一回下山して車に乗り換え、
また別ルートで閉会式会場に上がった。
なぜこんな面倒くさいことをするのかというと、雨対策である。
去年、待っている間に雲行きが怪しくなり、下山時は大雨だったのである・・・
ジャンケン大会の商品はめんたいせんべい、包丁、競輪タオル、足サポーター、ペア宿泊券、折りたたみ自転車。
表彰は各クラス1~6位と、総合20位(20周年だから)。商品はトロフィー、米。
では、いよいよレースの話。
スタート地点は添田小学校前。こんな様子です。
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スタート直後、200メートルほど平坦な直線です。写真のように狭く、そこに数十人がポジション取るべく殺到しますので、集団走行に慣れていないとちょっと怖いです。かくいう私もビビリなので、最後尾から静観していました。単に並び遅れて、最後尾スタートになっただけなのだけど・・・
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さて、これは2km地点。ここは右奥へ進みます。このあたりから、いよいよ山深く、だんだんキツさも増してきます。
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4km地点。ここで上りは一休みです。しばらく下り・平地区間が続きます。だから戦略的には、ここまででひとつピークを持ってくる感じがいいかと。
ちなみに私は、下見の際に通勤仕様車でここまで16分ジャストでした。だからレース当日は「ここまで15分を切る!」をひとつの目安に走りました。結果は14分と少し。「よっしゃ2分短縮!」とモチベーションが上がりました。
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下り始めてわりとすぐのところ。写真右奥に青と赤の看板が見えますか?これ、ホテルの看板なんですが、右の方へ誘導しています。レースのコースは左へ進みますので間違えないように!当日は係員がいますけどね。
ここから先はしばらく視界が開け、民家や畑の見えるのどかな風景が広がります。
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6km地点の分岐。つかの間の下り・平地区間は終わり、そろそろまた上りです。私は下りがとてもビビリなので、ここまででかなり順位を下げてしまいました。
写真が切れていますが、左にも行ける分岐があります。間違えて左に行くとダムの方に行ってしまうので間違えないように!レースコースは正面奥へと進んで行きます。
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変なモノが写っててすみません。分岐点、傾斜、距離、時間などのデータをこんな形で取りながら走っていたので・・・
9km地点。ここまで30分ちょっと。本番では・・・いっぱいいっぱいで記憶が定かではありませんが、確か4km地点からさらに1分くらい削って27分くらいで来てたと思います。ペースが上がってた印象があるので。
この先は、またしばらくうっそうとした森の中を走って行きます。なお、2009年は、この少し先に道路工事があり、片側通行(信号あり。ただしレース当日は常に青信号)になっていました。
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11km地点、上田山荘。このへんから傾斜がますますキツくなってくるぞ、という目印に撮った写真です。
もうちょっと周囲を写すと、こんな感じ。
ここから4kmは、もうひたすら上り!!です。下見のときに、ここまでで筋力を消費(ダンシングの比率が多すぎた)していて、この先足が止まってしまいました。
だから、レース当日はここまでをシッティングメインで心肺機能にがんばってもらい走り、(かといって上りではいったんペースが落ちると上げるのも大変なので、ダンシング→シッティングで維持→ペースが落ちてくる→上げるためにダンシング、程度には使ってきましたが。)ここからが筋力の出番!という作戦にしました。
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ここから先は、特に迷うところはありません。上りオンリーの一本道です。残り3kmを切ると、路上に「ガンバレ!」「あと1km」などの応援が出現!!限界の近付いた心と体に最後の火が入ります。
このあたりになると筋力的に余裕を残していた人は私の近辺の順位では少なかった様子。重めのギアにかけてダンシングで追い抜く。背後から聞こえる「うそォ!?」という声にニヤリとしながら走りました。ちょっと性格悪い?でもクライマーならわかるでしょ、この気持ち。小集団を追い抜くと、その先しばらくは誰もいない気配。この上の集団に入るためには、もうひと皮ムケる必要があるんだろうな。
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そしてゴール。この写真は、ゴール地点を過ぎてから振り返って撮っています。だから、実際のレース中はこんなふうには見えません。写真の左奥にゴールがあり、写真の手前こちら側に走ってくる、ということになります。
いい気になりすぎたこともあって、ラスト1kmで飛ばしすぎ。路上の「あと300m!」「あと100m!!」のカウントダウンが果てしなく長いこと・・・100mって、平地ならペダルを止めても惰性で進んじゃう距離。それが、ですよ・・・
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ゴール地点から少々自走して、(2kmくらい?)「英彦山青少年の家」にてお弁当を受け取る。そこで係員から思わぬ言葉が!!
「5位入賞!」
・・・え!?
まわりを見ると、確かに私の他にはあと4人しかいない。
こ、これは、もしや・・・!!
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しかし、閉会式で淡い夢はいとも簡単に打ち砕かれた。クラス20位。よくよく考えたら、50分切るか切らないかのタイムで、5位に入ってるわけがないんだよなぁ・・・ただ単に、ゴールしてから青少年の家までのどこかで休んだり時間ツブしたりしている人が多かっただけ。お弁当受け取るのが5番目だった!というお話でした。
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【レースに向けて特に考えたり、したりしたこと】
①下見をした
これは一番効果があった。傾斜が変わるところ、ミスコースのおそれがあるところ、目印となるところ等の写真とそこまでの所要時間を記録しておいた。これのおかげで、レース当日はペース配分ができた。
②コンディション作り
キツい練習は7日前でやめた。あとは、一日30分くらい、ローラーで「10分アップ→10分ケイデンス110→スピンアップ→10分ダウン」程度のメニューで調整。体がキツさを忘れない程度に。そしたら木曜日に「疲労が抜けた!!」感があって、通勤途中に無性にモガきたくなった。
③会場にローラー台を持ち込んでアップ
これも効果があった・・・と思う。これがなければ、スタート直後はアップのペースで走ることを余儀なくされるのでは。
④軽量化
まぁ、クロモリに乗って軽量化もないもんだと思うけど。
「ヘッド、リヤともにライトを外す(トンネルはない)」
「工具類は、チューブとタイヤレバーしか持たない(レースはパンクしたら終わり。だが、帰ってくるためには必要)」
「補給食は持たない(1時間以内なので必要ない)」
これで・・・何秒か違う?
⑤カゼをひかない
これ重要。レース前2週間は、普段飲む水にレモン水を混ぜ、ビタミンCを多めに摂取。また1週間前からは、人前に出るときはマスク着用。
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【総評】
2009年、50分33秒。今年は念願の50分切りをギリギリ果たす49分●●秒。自分なりにベストは尽くしたので満足である。もし、先頭でスタートして、かつ、下りでもう少しブレーキをがまんできたら・・・と思うと、まだ伸びしろはある?来年は年齢別クラスでベスト10入りしたい。
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【コース評価】
走りやすさ(交通量)
★★★★★ (レース当日は交通規制。下見の際も、車は少ない。オススメ)
走りやすさ(路面状況)
★★★☆☆ (少し荒れている区間もある。私はビビリなのでやや気にする。)
補給ポイント(飲料水の入手性、コンビニ、おいしいごはんなど)
★☆☆☆☆ (自販機、コンビニともに頂上までは皆無。6km地点にコカコーラの自販機があるだけではないだろうか。真夏のツーリングなどでは脱水、行き倒れに注意!ただしゴール先の「英彦山」交差点にある「やなぎや食堂」は安くてウマい。)
走りごたえ
★★★★★ (クライマーなら絶対に走りたくなるはず!!)
総合
★★★★★ (私の一年間の成長を試す場。特別なレースです。)
--おしまい