Campagnolo Neutron
購入価格 ¥借り物です
カンパのニュートロンさん、夏に不注意からレーシング1の後輪を大破させたので、修理待ちの間半月程お借りました。正直、期待以上でしたので、記憶を頼りに感想を述べます。
【外 観】
走っているときは自分の愛車なんか見えない訳で、私は機材の外観をあまり気にしない人なのですが、今時珍しいスポークの本数とリムのペシャンコさが印象的です。後輪は、これでもかとばかりのハイローフランジかつオフセットリムで気合い入ってます。
【巡航性】
巡航性は高くありません。多分リムハイトも低めだしスポークの本数も多いことがが影響してるんだと思います。ハブそのものは、レーシング1と変わらないのでくるくると大変良く回ります。
【反応性】
初速の乗りはレーシング1程ではないのですが、中間加速はとても気持ち良いです。ニュートロンウルトラのインプレで皆さんが言及している様に、踏み込むと一拍遅れて加速していく感じが印象的です。私は横浜界隈で産業道路と呼ばれている大型車両の通行の多い湾岸の道路を良く走るのですが、30km/hから35km/hでモタモタ走っている所に、バスやトレーラーが迫って来た時、ググッっと踏み直すと、40km/h超までクンッっとスピードが乗る感覚、とても楽しめました。ここから50km/h台に乗せて行く脚は無いのですが、中間加速の気持ち良さは特筆できます。
私にはレーシング1は踏み切るにはちょっと剛性高過ぎる様で、こまめにギアチェンジをして、ケイデンスを維持する様な走りになるのですが、ニュートロンでは、いつもより1〜2枚重めのギアをかけておき、ケイデンスも普段より低めで流しながら、後続車が来るとグッっと踏み込んでスピードに乗せて行く様な走りが気持ちよかったです。これ、結構楽しくて、トルクのかけかたでスピードの調整ができるというか、不思議な感覚でした。
【乗り心地】
多スポークが幸いしてか、路面のショックをかなり低減してくれます。
こうした感覚忘れかけていましたが、多少ラフな路面であっても結果的に極めてスムースに路面をトレースします。こうしたショックの吸収性は上述の反応性にも多少ナリとも貢献している感じがします。常時トラクションかかってる感じがするし、腰高な感じがせずに、いつも路面をどっしり捕まえている様な安定感 と 踏めば伸びる軽快感があります。
【登 坂】
カタログ重量1550gでほぼゾンダと一緒なのですが、スポークの本数は本モデルの方が多いため、リム単体の重量では本モデルの方が軽量であろうと想像したのですが、登坂ではリムの軽さの効果は限定的な様です。私自身、元々登坂は得意ではないのですが、旧道を登った限りでは、激坂部分(勾配15%超)になると、踏力がロスしている感じがあり。進みませんでした。脚が食われる感じ。この辺はレーシング1に分がある様に感じました。
【総 評】
本製品、今はカタログ落ちしてしまい、リムを切削したニュートロン・ウルトラのみの販売ですが、私自身は実はずっとニュートロン・ウルトラが気になっていまして、昨年、短期間とは言え、本モデルを使う機会に恵まれて良かったです。
製品、カンパやフルクラムでは主流となったG3や2:1のスポークパタンではなく、設計の古さは否めませんが、なかなかどうして良く走ります。レーシング1やユーラスが速く走る為のホイールだとするならば、ニュートロンは走るのが楽しくなるモデルではないかと思います。得手不得手はもちろんあるのですが、トータルで考えると汎用性にすぐれていて、長く製造し続けられている理由の一端を垣間みた感じがしました。
敢えて生意気なことを書くと、最強の手組ホイールって感じがします。
レーシング1を使っているとユーラスでは性格が被ることや、最近はロングライドのツーリングに興味があるので、ニュートロン・ウルトラ、欲しくなりました。
価格評価→☆☆☆☆☆(借り物ですので) 評 価→★★★★☆(乗り心地の良さと反応性のバランスが素晴らしい) <オプション> 年 式→??? カタログ重量→1550g(実測重量 N/A)
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