2010-11-07 [特集] サイクルモード2010

皆さんこんにちは。サイクルベース名無し管理人です。11/6（土）、東京の幕張メッセで開催されたCYCLE MODE international 2010に行ってきました（東京での開催期間は11/5〜11/7）。例年同様、その模様を特集としてざっと紹介します。

なお、この特集記事は見にいけなかった方や地方在住の方のための簡単なレポートで、たまたま毎年書いていますが、CBNではサイクルモードについての「レビュー投稿」も歓迎しております。今年はmarcoさんが最初のレビューを投稿してくださいました。皆さんからのレビューお待ちしています!!

https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=7570&forum=124

このコーナーでは管理人の視点でサイクルモードの模様を紹介したいと思います。

今年は昨年より一ヶ月ほど早い開催になりました。会場全体のレイアウトは例年とあまり変わらず。ただ、どうも出展ブースも来場者も減少傾向にあるような印象を受けました。私が最初にサイクルモードに足を運んだのは2007年だったように思いますが、当時はコルナゴのブースに成金大噴水があり、その上に燦然とロードバイクが鎮座してあったりとだいぶバブリーだったのを記憶しています。自転車ブームとはいえ、各社経営は厳しいのでしょうか。

なお、個人的にはキャノンデール(Cannondale)の出展がなかったのが非常に残念でしたが、他にもスペシャライズド(Specialized)やジャイアント(GIANT)といったビッグネームの参加がありませんでした。レビュワーのflareさんによると、サイクルモードの出展料は結構高いらしいので、費用対効果が認められなかったり、既に十分な認知度のあるメーカーやブランドだと、コスト削減のため不参加ということになるのでしょうか。いずれにせよ残念です。



下の写真のように、コルナゴ(COLNAGO)だけは今年もゴージャスな雰囲気でした（さすがに噴水はなかった）。右下はマフィアのド・・・じゃなかった、エルネスト・コルナゴ氏と和やかに談笑する新城幸也選手。ものすごい人だかりでした。



パーツや完成車を見て行く前に、各種催し物系を見て行きましょう。下の写真はわかりづらいですが、ブロンプトン(Brompton)ブースでのCM映像です。電車、クルマ、クロスバイク、ブロンプトンそれぞれに乗って職場に向かうロンドン子のタイムを比較するという内容です。これが最高におもしろく、クルマの人は渋滞にハマってしまい、やがて車内でバーベキューというか、ドネルケバブみたいなものを焼きはじめます。しまいには車内で油絵まで描きはじめます。いちばん到着が早いのは当然ブロンプトン。見ているとほんと欲しくなりますね。



下はグラファイトデザイン(Graphite Design)のブース。これがなかなかおもしろく、カーボン素材の各種サンプルが置いてありました。シート状のもの、チューブ状のもの、異なる弾性・剛性のものを実際に手に取ることができ、非常に勉強になる展示でした。



二人のケイリン選手が三本ローラーを実演。当然、手放し走行も。脚も太くて迫力がありました。二人が乗っているトラックバイクもかっこいいですよね。



試乗は盛り上がっていました。今年は室内コース。もしかすると、出展ブースが少ないので室内に試乗コースを設置できたのでしょうか。しかもかなりのスペースが確保されていたように見えました。ヘルメットを潤沢に用意しているブースもありました。親切ですね。



食べ物の屋台は例年より多かったかも。しかし、私が挑戦した台湾料理の屋台はぜんぜんおいしくありませんでした。台湾ソーセージという名前のソーセージはどこが台湾なのかよくわからず、肉巻きもおいしくないし、マンゴースムージーは薄くて青臭い味で、さんざんでした。どれも完食できず。来年からはカロリーメイトかスニッカーズを持って行こうと思います。



【気になったパーツなど】

ここからは少し気になったパーツを見て行きたいと思います。まず、シマノ(Shimano)の内装変速機・アルフィーネの11速。小径車や自作派の方には気になるパーツではないでしょうか。シフター兼レバーもシンプルで良さそうでした。



こちらはキャットライク(Catlike)のヘルメット。こうやって一度にまとめて見ると壮観です。私は頭のかたちが合わないのでかぶれませんが、デザインは好きです。



メッセンジャーバッグで有名なCHROME。以前、CRT07さんがレビューを書いてくれたことのあるスニーカーが展示されていました。かっこ良かったです。欲しい。CHROMEのバッグはここ最近よく見かけます。TIMBUK2と同じくらい人気があるのでは。



このスニーカー、アイデア商品です。コロンビア(Columbia)製なのですが、ご覧のようにライトを取り付けられるようになっています。Knogのライトなのかな？　新製品でしょうか。是非レビューを読みたくなる製品です。もしかして流行るかも？　通勤派には気になるアイテムです。



サイクルオプス(CycleOps)のメーター部。パワーメーターもだいぶ手の届く価格になってきました。2011年はパワーメーター戦争になる予感がします。ハブでの測定、クランク部での測定、ペダル軸での測定など、様々な方式がありますが、どれがいちばん良いんでしょうね。



ディアドラ(Diadora)のロードシューズ。きれいです。



グラファイトデザインがごついステムとロードハンドルを開発中だそうです。



新製品ではありませんが、SRAM FORCEに装着されたhudzのグリーンのブラケット。いい色です。今年はこうした用品・アクセサリ・ウェア・バッグといった、周辺用品の展示が目立っていたような気がします。



これは新種のローラー台です。はじめて見ました。Lemond Revolutionという製品です。写真でもわかるように、スプロケットを装着したフライホイールに車体をはめこみます。なるほどこの手があったか!! という製品です。自然な乗り味なんでしょうね。これは是非レビューを読みたいところです。カタログを見る限りシマノ・スラム対応のようです。ヴァンデヴェルデやタイラー・ファラール、ザブリスキー等Team Garminの選手が愛用中とのこと。



ライトウェイト(Lightweight)のホイール。ハブのフランジ部を見ると、耐久性が不安になります。かなりギリギリな製品ですね。



OGKのヘルメットは発色がとても良く目を惹きました。



ポラール(Polar)の新型サイコン。大きいです。独自方式のパワーメーター対応のようですが、使い勝手はどうなんでしょう。これもレビューを読みたいアイテムの一つです。



プロロゴ(Prologo)のサドルとテールライト。見た目がスッキリしていていいですよね。



ROTORのトリプルクランク。



これはMERIDAのMTBに付けられていたSELLE ITALIAのSLR。色がとてもきれいなので写真を撮ってしまいました。



私も愛用中のSMPのサドル。カーボンモデルは手に取ってみるとかなり軽量でした。買うと財布も軽くなる値段です。



TRPのカンチブレーキは発色も質感も美しかったです。このブレーキを使うためにシクロクロスフレームを買うという人が出て来てもおかしくない出来映えです。でもなぜか壁がホコリだらけ。



これはメーカー不明のパーツですが、欲しくなりました。サイコンを取り付けられます。デザインも素敵です。見たことがない製品です。この製品自体が紹介されているわけではなく、どこかのバイクにちょこんとついていただけなので、詳細は不明です。



カンパニョーロ(Campagnolo)のVENTO REACTIONというホイール。フランジのデザインが変わっています。



【完成車・フレーム】

最後に完成車とフレームを見て行きましょう。まず、アンカー(Anchor)のトラックバイク、エヴァディオ(Avedio)のロード、そしてイタリアのバッソ(BASSO)。エヴァディオの塗装はやっぱりすごいですね。



次はビアンキ(Bianchi)と、スコット(Scott)のカヴェンディッシュ使用マシン、サーベロ(Cervelo)S1。



ケルビム(Cherubim)、コロンバス(Columbus)、デダッチャイ(Dedacciai)。コロンバスのスチールフレームはちょっといいなと思いました。



デダチャイのスーパースクーロ。デダッチャイは去年くらいから急速にプレゼンスを上げて来ています。街中ではまだあまり見かけませんが、どうなんでしょう。ぶっといフレームですね。二枚目はジタン(Gitane)のDEFINITIVEというバイク。三枚目はピナレロ(Pinarello)、ハイドロフォーミングがものすごい新生ドグマ。



社長も来場していたフォンドリエスト(Fondriest)のバイク、フジ(FUJI)のトラックバイク、ルイガノ(Garneau)。ルイガノも社長が来場していました。



京都のグランボワ(Grand Bois)によるランドナー。雪平フェンダーが美しいです。次いでグエルチョッティ(Guerciotti)とデローザ(De Rosa)のKing 3。



KUOTAのカリバー、TREKのランス用マシン、メルクス。



こちらもメルクス(Merckx)から一台、メリダ(Merida)のMTB、MILANIというイタリアのバイク。最近雑誌で目にするようになったブランドです。



デローザのネオプリマート、ORIのカーボンフレーム折り畳みバイク（お値段35万円ほど）、イタリアのペンナローラ(Pennarola)。



サーベロR5はカルロス・サストレの本人使用バイク、二枚目はミズタニのSeraphという小径車。Seraphは価格も抑えられていて私も気になります。試乗している方も結構見かけました。



ストライダ(Strida)はスピードドライブ搭載マシンが展示されているわけでもなく、何か停滞している模様。二枚目はTREKのMTB、三枚目はウィリエール(Wilier)。



と、長くなりましたがこれでもサイクルモードのほんの一部です。上でも書きましたが、今年は車体やパーツよりも、周辺アクセサリや用品類の出展が多かったような気がします。また、出展ブースも来場者も少なかったように思いましたが、そのぶんゆっくりと場内を回ることができました（ただ、私が来場したのは土曜日）。

marcoさんもレビューに書かれていますが、全体的にはちょっと勢いの衰えを感じるサイクルモードでした。去年も一昨年も三年前もやったから今年もなんとなく惰性で開催してみました、特別なコンセプトとか抱負とか意気込みとかそういうものは全くありません、みたいな感じです。昨年も同じような印象を持ちましたが、今年も同様です。

でも、曜日によって違うのかもしれません。また、大阪会場はまた別かもしれません。行かれた方、ぜひレビューをお待ちしています。