購入価格 ¥5700
シンプルで丁寧な作りのまじめなクロモリステム。
画像は2001年に購入したUI-80の115mm。
マットな質感の黒い樹脂キャップをパコっと取ると、引き上げボルトが中に入っています。美しく扱いやすく、軽い(もちろん、スレッドステムの割には、です)このステム、いまだに現役で使い続けていますが、たいへん満足しています。
以下、蛇足・・・
日本が誇るパーツメーカーNITTOは、スレッドステムの最高峰Pearlという驚愕ロングラン製品を持っています。そのNITTOが90年代に入って放った新時代のスレッドステム、それがTig溶接+ダルめっきのクロモリステム・・・71度のUI、そして80度のUI-80でした。またこの流れを汲む72度アヘッドステムのクランプオンUIも同様です。なお、UIとは『究極の理想』 Ultimate Idealを意味するそうです。しかし、クロモリスレッドステムはいまだに存命するPearlにその座を譲り、残念ながら過去の製品となっています。
80年代の一時期のPearlもそうでしたが、UI、UI-80ともに10mmではなく、5mm刻みのラインアップで80~130mmをそろえていました。なお、71度と80度のステムでは、同じ突き出しでも、80度品の方が5mmほどハンドルが遠くなるので注意が必要です。さらに、昔のデュラエースのステム(構造が大変ユニークでした)はNITTOよりも5mmほど短かったのですが、今でも、同じ突き出し寸法表示でも、メーカーごとに微妙に実際の長さが違ったりするかも、なんですかねぇ??
以下、さらに蛇足・・・
ところで、この夏に製作したロードバイクにアヘッドステムのNITTO UI5-EXを使ったのですが、購入したのは昨年末。UI5の金型の精度が落ち始めたということで、次期製品のUI-85EXへのスイッチ時期でした。どちらもソックリなのですが、これらはスローピング全盛を反映してなのか、83度品です。ホリゾンタルフレームに使う場合には、72~76度辺りの製品が欲しいと考える方も多いんじゃないか?と思うのですが、NITTOの通常製品のラインアップにはないので、後日 「そういうのも揃えてくれるとうれしいですよね~」 とNITTOの技術の方に申し上げました。
で、先日、久々にNITTOのサイトを覗いたら、な、何と73度のUI-86EXが発売されているじゃないですか。毅然としたホリゾンタルフレーム向けというわけでしょう。もう少し早く出してくれればなあ~。
http://www16.ocn.ne.jp/~nitto210/index.htmlしかし、83度のUI-5EXに慣れてしまうと、こちらも結構イイなあ、なんて思うようになってしまうから不思議です。
いずれにしてもNITTOのような気骨のあるカイシャが選択肢をがんばって増やしてくれるのは、とても嬉しいことです。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★
年 式→2001