購入価格 ¥1500以下+スラストベアリング
使用感+<オプション>で改造ネタです、DIY・小技かもしれませんがエントリ増やすのも何ですのでここで.

メンテナンス中の図
DIACOMPE DL800、一般車用のロングアームのキャリパーブレーキです。
20インチの一般車のフロントブレーキに使用、3代目です。
この種の自転車はご他聞にもれずフロントブレーキの効きが悪いです。
リアブレーキはバンドなので音はしますがソコソコ効くのでどうしてもリアブレーキに頼りがちになります。
とくに急制動の場合にはフロントブレーキが重要になります、なので安全のためにしばらくしてから交換しました。
2代目はDIACOMPE 884Q、BMX用のシングルピボットのキャリパーブレーキです。
スゲー効きます、デフォルトのキャリパーブレーキに比べて。
&クイックリリース付きが素敵、空気抜かずとも前タイヤがはずせます。
しばらく使ってて884Qでも問題なかったのですが、少し前に出たDIACOMPE DL800、一般車用の「デュアルピボット」ブレーキとのことで少し気になっていました※。
何かのついでに購入して交換。
確かに効きます、効きますがロングアーチの為か多関節の為か、それなりにたわんで884Qとあまり変わらない使用感でした。
あ、決して効かないというわけではなく、DL800は884Q並みに効くということです、デフォルトのペラペラなキャリパーブレーキに比べれば雲泥の差です。
費用対効果を考えるとおススメです、フロントブレーキがしっかり効くのはかなり安心です。
強いて言えばクイックリリースが欲しかった。
クイックリリース付きという所がポイントだと884Qもおススメ、あとシングルピボットって所も※※。
以上使用感。
以下オプション、メインピボットのスラストベアリング化
DL800を観察していると制動時にやはりたわむ、シューを前方下向きに取り付ける小技は必要、もちろんデフォルトのキャリパーに比べればガタもたわみも非常に小さいのですが。
でも気になる、ロードレーサーのキャリパーブレーキの感じを知っているとこのガタは取りたい。
で考えた、メインピボットにスラストベアリング入れよう。

完成図、赤丸内がスラストベアリング
ドナーはジャンクなBR-1055、メインピボットをばらしてスラストベアリング(ワッシャ+本体+ワッシャ)を取り付けました(回り止めのイモねじに注意)。
元々ここには樹脂製のフランジ付きブッシュが使われていますがフランジを除去してブッシュ部のみ再利用してあります。
写真の一番左のロックナットの掛かりが少なくなって少々不安でしたが、今回半年以上使用して点検したところ問題ありませんでした、ただしねじロック剤を併用しています。
またこの改造でアーム同士が当たるのでサブピボットではワッシャを増やしてあります。
改造前だとキャリパーの戻りが悪くなるのでメインピボットの締め合わせは緩めにせざるを得ないですが、スラストベアリングを入れたことでかなりキチキチに追い込めます。
CアームとYアームの間隔がかなり狭いのですが、制動しても当たらないことから、アーム自体の剛性はかなり高い様です。
スポンジーなガタが減らせながらもレバーが重くならず良い感じです。
シューがリムに当たる感覚がブレーキレバーを通して指に伝わります。
心なしか製動力も上がった気がします、ピボットのガタが減った為とも思いますが、同時に角度調整機能付きのシューに換えてますのでその為かも。
製動力はともかく、使用感はアップしました。
お好きな方はどうぞ。
※90年代に出回り始めたロード用のデュアルピボットブレーキの効きは衝撃的、効きすぎ(当時の感覚で)、カンチとV、Vとディスク的な異次元の効きでした。なので「デュアルピボット!!!」とチョットだけ期待してた。
※※↑な感想だったのですが、極最近までロードでシングルピボットブレーキ使ってた。
シングルピボットブレーキは取付けてもピボット中心にキャリパーが動くので、事故とかでリムが相当フレても普通に走れます、何回かこれで助かった。
対してデュアルピボットブレーキはガッツリ固定されちゃうのでリムがフレてシューに当たる程度でも抵抗になります。あまりリムのフレなど気にされない一般車だと制動力に大差無いのだったらシングルピボットブレーキでも良いかも。
価格評価→★★★★★(安い!よく効く!)
評 価→★★★★☆(ママや彼女や子供の自転車の改造はまずコレ。)
<オプション>メインピボットのスラストベアリング化
価格評価→★★★★★(ジャンク使ったから只!効きはあまり変わらない。)
評 価→★★★☆☆(やりすぎな気もします。)
※※※ブレーキは重要保安部品なので詳細な記述、構造はあえて省きました。コレを見てご自分もという方には余計なことと存じますが、改造による故障、事故等には十二分にご注意頂ければと思います。