購入価格 ¥1,890
本製品はハンドルバーの末端に差し込むプラグですが、バーエンドキャップという呼称のほうが一般的でしょうか。バーエンドキャップといえば、MTBパーツのなかでもとりわけ目立たず、グリップにオマケでついてくるような樹脂製のもので間に合わせている方も多いかと思います。と同時についつい後回しにしつつも、いつかはまともなものに交換したいという思いをお持ちの方も多いのではないでしょうか。私がまさにそうでした。
そんな折に見つけたのがこのキャップ。個性的なKCNCの製品のなかでも変態度の高い造形はとりわけ異彩を放っています。複雑怪奇で凝りに凝ったデザイン(初めて見たときには、灯台の地図記号を思い起こしました)にはいつもながら驚嘆させられますが、切削加工の美しさも相変わらずで、アルマイトの発色の鮮やかさもやはり申し分なしです。
カラー展開は、赤、金、緑、青、黒、銀の6色。適合ハンドル内径は18~25mmで、露出部分の厚みは7mm(実測)、外径は26mm(実測)です。画像にあるように内側が窪んでおり、ハンドル末端の数mmを覆う形状になっているので、内側に少しグリップを寄せて取り付けることを想定しているのでしょうが、もちろん窪みとハンドルを合わせなくても(グリップを内側に寄せずに取り付けても)、固定力など実用上の支障はありません。
取り付けには4mmのアーレンキーを使用しますが、反時計回りに回すとウスが広がって固定される構造になっています。ねじ山がけっこうなめやすいので、グリスをしっかり塗布してから組み付けることをお勧めします。 やや肉厚のカーボンハンドル(EASTON EC70)と肉薄のアルミ製ハンドル(EASTON EA70)に装着してみましたが、どちらでもきちんと固定することができ、走行中に緩んでくることはありませんでした。
ウスがばらばらにならないように結束している細いOリングがそのうちちぎれてしまいそうな気はしますが、市販のもので代用できるでしょうし、実用に耐えるドレスアップパーツと言えそうです。
あと、このキャップは金属製の角の立った造形ですし、樹脂製の柔らかいものとは違い、樹木や壁紙に当たると傷つけやすいので注意が必要かと思われます。
価格評価→★★★☆☆ 高いけど、この美しさなら。
評 価→★★★★★ 満足です。
年 式→2010
カタログ重量→24g(ペア)
実測重量→22g