・購入価格
¥7,985 (2本セット)
・使用環境
トレイル(シングル・ダブルトラック)
・周辺パーツ
ホイール : SHIMANO XT WH-M785
Fサス : SR サンツアー EPICON (26インチ用)
◆要点
・転がり重視の軽量タイヤ
・ドライなダブルトラックで真価を発揮する
・マッドなコンディションでの使用は厳禁
◆購入経緯
私のオフロード用の愛車ARAYAのMuddyfox 650Bは黒ベースに黄色のロゴ。そのため同じく黄色いロゴマークを採用しているMAXXISがデザイン的に合うのではと思い、まずメーカーを決定。アプローチの林道から尾根筋縦走、そして下りまで一人でのんびりと走る程度の山サイ用途なのでダウンヒル用ほどのガッツリしたタイヤは不要と判断しクロスカントリー用のラインナップから、価格のバランスも考えてこちらを購入。
◆外観
フレームと合わせたロゴは予想通り統一感がある。
センターにはその名の通りのクロスマークとそれをつなぐ指向性のある低いノブ。
サイドには、こちらもちゃっかり十文字と指向性のある高めのノブ。
◆性能/使い勝手
空気圧は1.8〜2.0 bar、タイヤの向きは前は順向、後ろはトラクション重視で逆向
XTホイールとの組み合わせでは非常にはめやすい。素手で特に力も込めずにぱこっと入ってしまうので、逆に少し不安なくらい。
軽い重量と中心に密集したタイヤパターンとでオンロードでの転がりはとても良い。
林道などのダブルトラックなどもタイヤの軽さが活きるのか、特に登りは快適。砂利道などにもめっぽう強く、グイグイズイズイ進んでいける。
シングルトラックでは少し掛かりが弱め。これも乗り手の技量が多分に関係してくるとは思うが、急な切り返しなどでトルクをかけた際に、ズリッと空転することがたまにある。ただ乗ってて不安というほどではなく、トレイルで必要以上に飛ばすこともないので別段不満はない。
…が、このタイヤ最大の欠点は泥や雪に弱いこと。そりゃどんなタイヤ使っても当たり前といえば当たり前なのだが、問題はその後。
消えた凹凸。これはもうブロックタイヤとよべるのか…
軽い転がりを生む密度の高いトレッドは、掴んだ泥を離さない。詰まった雪が無くならない。
落ち葉の上がうっすら白む程度の積雪が、ちょっとした沼田場のやわ目の土がこのタイヤには致命的。特に体重で泥を圧着するリアなどはあっという間にあばたの消えた擬似スリックの出来上がりである。こうなってしまってはもうトラクションもくそもない。ドライな平地でもギュッと踏めばズッと滑る。況や下りをや。泥に弱いMuddyfox(泥狐)ってどうなんだ。
詰まった泥や雪は、そこらの枝でほじくりだすか、さもなくばトレイルを出てオンロードの下りでスピードが上がった時に塊となって乗り手を襲うのである。
◆総評
このタイヤは王滝MTBレースの参加者には定番の一つであるらしい。なるほど確かにドライなダブルトラックや詰まった泥をこそげ落とせる砂利道であれば、良い選択肢の一つなる。しかし、雨や雪の後のトレイルや、ドライでも粘土質な土地であれば、使用は控えるべきだろう。
ここまで書いてふとMAXXISのホームページの説明を見ると
"間隔の狭いセンターブロックは硬く締まった路面の上を飛ぶように転がります。さらに、この絶妙な間隔は濡れた木の根や岩の上でもグリップを失うことがありません。"
…確かにどこにも間違いはない。
濡れた木の根が埋まる地面が乾いていればの話だが。
価格評価→★★★☆☆(高くもなく安くもなく)
評 価→★☆☆☆☆(トレイル使用での評価、砂利ダートであれば星4つ)