購入価格 ¥2,700/1本
GIOS PANTOにて使用。
451の20インチ(WO)では幅1-1/8インチが多い中、Kontenderは珍しく幅1インチ(23-451)である。
コンパウンドは固めで、新品を触った感じも油分を感じられる。
空気も110psiまで入れられる。
普段もそこまで入れているが、乗り味は結構固めで、ギャップではゴンゴン跳ねる。
しかし、その細さと高圧タイヤで巡航はもちろんヒルクラでも乗りやすい。
入手性は非常に悪い。
店頭で売っていることはまずなく、補修部品としてショップで最初取り寄せようとしたが無理だった。
なんとか見つけて前後2本ぶん確保したが、そろそろ替え時なのでまた次を確保してから交換せにゃならん。
最初からついてたタイヤと新品タイヤ。
これは6000km走ったものと新品とのトレッド面比較。
それほど減っている印象はなく、乗った感じでもグリップ感が減った気はしないが、サイド面が痛んでくるのが早い。
サイドのリム付近が剥がれてきたり、サイドのロゴ部分でところどころ盛り上がってきている。(1枚目参照)
ちなみに完成車付属のタイヤなのに単体での入手性が悪いのには理由がある。
KENDAのUSAサイトを見てみると自転車の項目をさがしてもBMXやシティサイクルを除いて、20インチがどこにも載ってない。
が、実はここに載っているのだ。
http://www.kendausa.com/en/home/wheelchair/high-performance--sports.aspxそう、KENDAにとってKONTENDERのみならず小径スポーツタイヤは競技用車椅子のタイヤという位置づけなのだ。
しかし車椅子用とはいえ、本格的にスポーツ専用タイヤとして開発されたタイヤであるKONTENDERを、
GIOSがPANTOの標準タイヤとして選択したのは大いに評価できる。
小径車とはやはりロードバイクと違い、あくまでファッション性の高い、アーバンなシティサイクルとして世間では存在している。
ロードと同じものが使えるコンポーネント類は問題無いとしてもタイヤはそうはいかない。
PANTOをロードバイクを追いかけることが出来る戦闘力を持たせるには、シティサイクル用の小径タイヤで妥協するのではなく、
本格スポーツ用に開発されたタイヤを選択する必要があったのであろう。
車椅子用であってもタイヤはタイヤ、むしろ、より本格スポーツ用途として存在したハイパフォーマンスタイヤを使用して問題など起きようはずもない。
GIOSはこうして、自転車の唯一の設置面であるタイヤの戦闘力を高めたことでバイク全体の能力を高めることに成功したのである。
余談として。
入手性の悪いこのタイヤをわざわざ選ぶ理由があるのだ。
それは「GIOS PANTOでは1-1/8幅のタイヤが履けない!」という悲しい現実である。
PANTOの最大の売りであるカーボンフォーク、クラウンの幅というか高さが足りないためか、
現在451WOの主流である1-1/8幅のタイヤではフォークに干渉してしまう。
いろいろタイヤを履いて性能を試してみる、ということも出来ない。
ロード系ミニベロのタイヤで人気のあるシュワルベのデュラノや、パナのミニッツライトが履けないのは正直痛い。
Kontender以外の選択肢としては、PrimoのチャンピオンⅢ 20×1(19×451)しかないが、こちらも入手性は悪い。
ミニベロで23しか履けないなんて、そこまでスパルタンな仕様にする必要が果たしてあるのだろうか?と心底思う。
価格評価→★★★★☆(それほど不満は無い)
評 価→★★★★★(選択肢が無い以上5を付けるしか)