購入価格(材料費) ¥2500もあれば形にはなると思います。
夜間はサイコンが見えず不便ですよね。
バックライトがついていればそれを使えばいいのですが、電池の減りが気になったり(特にバッテリーがボタン電池のやつ)、点灯時間が短かったりすると使いにくい。そもそもバックライト自体がなかったりすると見えないですし。
世の中にはこんなライト
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=3033&forum=85もあるみたいですし、それなりに使えるようですが、ハンドル上にマウントしたサイコン1つに1つ必要。
私の場合、サイコンはステム上に1つとハンドル前部に1つなのでこのライトだと使えない上に、電池がボタン電池というのもエネルーピストwとしては少々残念。
ちなみに私が求めるサイコンライトの条件は
・ある程度小型
・AAorAAA仕様
・ほどほどの照射面積と明るさ
・防滴構造
こんな感じ。
でもこの条件でなにか流用できないかと探してはみたものの、なかなかみつからないんですよ。
小型なものだとボタン電池仕様だったり、AAA仕様でも大きさが微妙にデカかったり。
こうなったら、探しても無いものは作るしかない!
そこでDIYのお時間です。
製作にあたっては、先ほどの条件にプラスして
・簡単確実なスイッチ
・基盤とか使わない(ハンダ付けはちょっとする)
この条件を考慮して製作することに。
まぁこのあといろいろと紆余曲折があるわけですがすっ飛ばします。
おおよその形態として電池部分とライト部分を別体にし、接続するケーブルの脱着によってスイッチとすることに決定。
そして、現在の完成形がこちら。
各部の説明は以下で。
電池ケースの各パーツ
ケースは内径10mmのアクリルパイプ。今回は2AAA仕様です。
端子はボルト、ワッシャー、ゴム管、ナットの順で組み合わせたもの。
構造としては、ボルトを回すことでナットが引き上げられ、ゴム管が変形しケース内部に密着することで固定されます。この構造によりある程度の防水性能を期待でき、また電池の脱着を容易にしています。ゴム管は不要になったフロアポンプのゴムホースを短くきったものです。
バネは不要になったボールペンのものを流用しています。
ライト部分の各パーツ
ケースは同じく内径10mmのアクリルパイプ。
端子も電池ケースと基本構造は同じです。ただしこちらのボルトは、磁石がつく金属のものにしてあります。(理由は後述)
LED部分は、LEDの足を反対側に曲げ、アノードとカソード(+極と−極)同士を、ハンダ付けしてあるのみです。バネ部分は端子との接続用でそれぞれのLEDのアノード、カソードとハンダ付けしてあります。また、走行中はかなりの振動が予想されるのでグルーガン(ホットボンド)でハンダ部分の固定とハンダ付けしていない方のLEDの端子との絶縁をしています。
今回使用しているLEDですが、家に転がっていた5mm砲弾型 青色LEDを利用しています。
スペックはVf=3.1-3.5V If=20mA 7000-9000mcd 20° 465nmです。
私はこういったことは全くの素人ですが、このVfというのが動作電圧らしく、このLEDだと3.1V〜3.5Vが必要なようですが。
ただ、現物で確認したところアルカリAAAでは点灯せず、アルカリ2AAAの3Vで点灯させると割と明るいのでここにこだわる必要はないようです。(真偽のほどは不明です。)
エネループだとMAXで1.2Vなのでアルカリよりも若干暗くなります。
また白色LEDはVfが3.4Vか3.5Vのみの記載しかないものが多く、2AAAだと結構暗くなります。
使用しているバネは、ボールペンのバネを流用するのは電池ケースと同様ですが、今回の場合では太さがちょうどM5のボルトと同じになるものを利用しています。こうすることで締め込んだ際にボルトのねじきりとバネが噛み合い接続が安定します。
また、ライト自体がかなり明るくこのままだとライダーの顔が闇夜に青く照らし出されてかなり怖いことになる上に、アイウェア等に無駄に反射して視界が悪くなることを考え、サイコン側以外の3分の2くらいはアルミホイル等でカバーするのをオススメします。
接続ケーブル部分の各パーツ
ケーブル自体はいらなくなった延長コードや壊れた家電製品のコードの流用でいいかと思います。
末端部分は先端が円形になっている圧着端子です。錆びなどによる接触不良に備えてハンダ付けもしています。
ライト側にはキャットアイ製のサイコンセンサー用マグネットを着けています。このマグネットがライトの端子に張り付くことで通電する仕組みです。
ケーブルの左右の長さが違うのは、ハンドルにマウントした際に余る部分をカットしたのと、先端がマグネットになっているために、マグネット同士がくっつくことによるショートを防ぐ為です。
ライトのハンドルマウンター
ライト部分は金属ステーを加工したもの(U字型とL字型)を組み合わせTNi カーボンメーターステー
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5939&forum=85のクランプ部に共締めし、金属ステーにタイラップで固定しています。
以上の4点を合体させ、バイクにマウントするとこのようになります。
電池ケースはBikeguy バイクライトホルダー
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=3246&forum=89で上のTNiに固定してあります。
屋外での夜間点灯(アルカリ2AAA)
ご覧のように青色LEDなので視認性が悪いwww
下のV3のケイデンス表示は走行中だと2桁なのか3桁なのか読み取るのが限界。
というか、V3は中途半端なバックライトを装備しているために液晶の視認性が悪く、Strada Wirelessはバックライト装備がない上に液晶表示も大きいので見やすいですね。
今現在の状態になるまでに結構いろいろありましたが、以外と使いやすく軽量に仕上がったので満足しています。
今現在の欠点として青色LEDの視認性の悪さと振動により点滅してしまう2点があります。
青色LEDを交換し3AAAで白色LEDを点灯さると今度はバッテリーケースのマウント場所が無いのでまた何か考えたいと思います。
振動による点滅は、主にセンサーマグネットによる接触不良が大きいのでここら辺も要改良ですね。
LEDについてはこちらで以前購入しました。
LED PARADISE (
http://www.led-paradise.com/)
1000円以上購入しないといけないのが難点ですが、色違いでまとめて購入しCATEYE TL-LD130シリーズの改造なんかに使うといいかと思います。
材料にフロアポンプのゴムホースとかセンサーマグネットとか変なものを使っていますが、これをベースにもっと煮詰めればもっと使いやすく、見た目もカッコいいサイコンライトができるかと思います。
できたら、改造レビューが続いてくれると嬉しいです。
あと、このレビューを参考にサイコンライトを作っていただくのは嬉しい限りですが、万が一事故があっても責任は取れませんのであくまで自己責任ということでお願いいたします。
価格評価→★★★★☆(市販のものがないですからこんなものかな。開発費用としては5000円以上はかかってますので★×2くらい・・・w)
評 価→★★★★★(性能的にはDIYしたものとして、十分満足です。)
<オプション>
年 式→2010
実測重量→ 70g(電池込み、ステー除く)