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SHIMANO WH-R500

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momochi_gyugund  2011-9-19 23:09
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SHIMANO WH-R500

購入価格 ¥完成車付属


馬鹿野郎!!
どいつもこいつも軽量性とか剛性とかまっすぐ走れないとか己の失敗を機材のせいにばかりしている弱腰野郎ばかりだ!
たとえR500だろうがSPINFORCEだろうが、魂をこめて踏めばそれがライトウェイトにでもBORAにでもなるんだよ!!
断わっておくが、俺が言いたいのは「エントリーモデルにはR500で充分」とか「車格に合っていない」とかそんなことを言いたいのではない。
これは俺の過去の経験について語らねばならないようだな・・・

それは俺がクラブチームでレース参戦し、いくぶん経験も積んでようやく着順に絡めるようになってきたころのことだ。
俺はフレームを新調したので、合わせるホイールを物色していた。
「今度のフレームは白基調だから、押し出しの強いフルクラムがいいかな。それとも軽量なデュラの新作か・・・」
俺がその台詞を言い終わらないうちに、どこからともなく飛んできた剛腕パンチが俺の眉間をとらえ、「ロードバイクパーツカタログ2011」とともに俺の体は宙を舞った。

「馬鹿野郎!お前の新車にはR500という立派なホイールがついているじゃないか!それをお前は1kmも走らせることなく終わらせてしまうつもりなのか!」
剛腕パンチの主はとおる。
このチームのエース格だが、俺はこいつが苦手だった。
「つよし、お前の走りはこずるい。確かにトレーニング理論や機材、戦略にはお前は詳しいが、走りに魂がこもっていない。何が何でも勝つという気概がない。負けた時の言い訳をいつも何か持っているからだ。」

ここまで言われて俺も堪忍袋の緒が切れた。
「そこまで言うなら勝負しましょう。もし俺が勝ったら、俺の走りについて今後何も言わせませんよ」

そしてレース当日。
スタート位置に並んだ俺のマシンに周囲の視線が集まる。このレースにR500で臨む選手は多くはない。
スポークは丸く、のっぺりと黒く、心なしかほこりがつきやすい。
リムのデザインも高級感は皆無であり、その地味なオーラは俺の周囲に並ぶカンパニョーロやライトウェイトの中にいると、逆に目立っているようにも思えた。

号砲が鳴り、一斉にスタートする。
やはりスタートダッシュでは重さを感じる。
30km/hまでに若干モタつきを感じ、35km/hに乗せるには明らかに足に重さがかかる。
しかしある程度速度が乗り、周囲の空気の流れができてくると、ホイールのハンデは感じられなくなる。

ホームストレートに帰ってくると、ピットで俺のWH-7850-C24-CLを振っている男がいる。
たけしだ。たけしは今回、レース直前に体調を崩し、メンバーには入っていなかったのだ。

―――つよし、使うか?―――

たけしの眼はそう言っていた。
たけし、ありがとう。だが、俺は約束通りR500で勝って見せる。
俺は軽く左手を上げてつよしに会釈すると、補給だけを受け取った。

周回を重ねるごとに、俺の脚に明らかな疲労感が襲ってくる。
このコースは一周約3kmのサーキットだが、ホームストレートに出る前に高低差50mほどの上りがある。
こう聞くと大したことはなさそうだが、100km走れば獲得標高は1650m、なかなか馬鹿にならない数字だ。
特にR500を履いている今日は、上りのたびに集団の後方に下がってしまい、その後のホームストレートで追い上げる、という展開を繰り返し、それがジワジワとボディブローのように俺の脚を蝕んでいたのである。
そしてその周回。ついに俺は先頭集団の最後尾から上がれないようになってしまった。
まずい。
集団から脱落してしまう。
レースでは、いったん集団からチギれてしまったら終わりである。
なんとしても喰らいつかなければ―――!!

デヤァァァァァァァァー!!!

落雷のような気合がサーキットにこだまし、周囲を圧倒する。
上りでの下ハン加速。俺は最後のカードを惜しみなく切る。
血管の浮きだした腕が弓なりにしなった上半身を支え、自由になった背筋は狩りをする野生動物が疾走するかのように躍動する。
もう後はない。この力がどこで尽きるかわからない。しかし最後まで踏み切って見せる!
いつしか俺は、加速のたびに、登坂のたびに、足かせとなっているはずのR500のことも―――いや、そればかりではなく効率的な走りも戦略も、そしてとおるとの勝負のことさえも―――忘れて、ただ無心に全身から力を絞り出していた。
そして最終周回のホームストレートに入った。
たけしはまだ俺のホイールを握りしめている。

使わない!絶対に!!
俺はピットには一瞥もくれずに走り去った。

ふいに、俺の目の前に影が躍った。とおるだ。
「つよし、俺が引く。ゴールスプリントを獲ってこい!」

―――!?―――

俺は耳を疑った。
「何を言っているんですか!?ここまできて、敵に情けをかけるようなまねを―――」
「違う。そうじゃない。今のおれは、もう勝てないんだ」
聞けばとおるは、半年前にヘルニアを患い、もう今までのようにハードなトレーニングはできない身体になっていたらしい。
若さも健康もある俺が、機材や、科学的トレーニングとやらにうつつを抜かして、全てを燃やし切っていない様を見るのが我慢が出来なかったのだそうだ。

「つよし。今のお前は、心身ともにカンピオーネにふさわしい。行け!!」

俺はとおるから受け取った想いをありったけの力でペダルに乗せ、ホームストレートに躍り出た。

--

要点をまとめます。

【スタートダッシュ】
★★☆☆☆
やはりモタつきます。

【巡航性能】
★★★☆☆
よく「重いリムは初速は悪いがいったん速度が乗ると維持がラク」と聞きますが、そうかなぁ・・・
私はWH-7850-C24-CLの方が、速度維持もいいように感じます。

【ヒルクライム】
★★☆☆☆
重さなり。

【ダウンヒル】
★★★★☆
こちらは、重さのおかげで安定感を感じる。
いつも「まっすぐ」「安定して」回ってくれているような感じがする。
ジャイロ効果が大きいのかな。

【ブレーキング】
★★★☆☆
普通によく止まります。

--

価格評価→★★★★☆
評   価→★★☆☆☆


   
 
anywhereman  2011-12-4 7:38
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SHIMANO WH-R500

購入価格 ¥完成車付属 

 完成車についていたホイールです。購入後まもなくホイールをWH-6700に変更したためWH-500はずっとお蔵入りとなっていました。

 その後雪の時期のトレーニング用に3本ローラーを導入しました。3本ローラーも固定ローラーほどではないにしろタイヤが減ることから、WH-500に使い古しのタイヤとあり合わせのスプロケットをつけて使ってみました。

 使ってみてびっくり!!実走感がWH-6700比25~30%UP(主観)ではないですか。思いこみかもしれませんが、路上に近い感覚で走ることができます。まるでローラーにフライホイールが付いているかのようで、ペダルをクルクルとまわせる気がします。ケイデンスのキープも楽かと思われます。

 完成車からはずされて、物置の肥やしとなっているWH-500は多いと思います。そんなホイールたちの第2の職場としてローラー台の上はいかがでしょうか?



価格評価→完成車付属につき無評価
評   価→★★★☆☆(とはいえ、ローラー台専用というのも……)
<オプション>
年   式→2010
 
kazane  2013-2-28 19:34
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SHIMANO WH-R500

購入価格 ¥完成車付属

最初に私が超低評価なR500のレビューを上げてから、「走らない」「走る」という意見に分かれ、ちょっとした話題となったこのホイール。最初にR500のレビューを上げた者としてケジメをつけたいと思い、密かにR500の封印を解いた。そして水面下で実験を繰り返しました。


という訳でちゃんと走るようになったR500のレビューです。


【走らなかった原因】
最初のレビューに、「スポークテンション上げたらマシになった」と書きましたが、結論から言うとそれがすべての元凶です。意見が真っ二つになる事に疑問を持ってから色々なショップの店頭にあるR500を確認したのですが、個体によってスポークテンションが全然違います。ショップが受入検査のついでに調整したのか、単に工場出荷時のばらつきかどうか分りませんが、小スポーク数のホイールでこの差は大きいと思い私のR500を生贄にしてみることに。



【調整】
スポークテンションを100km走る毎に段階的に上げていきました。
前回のレビューで「マシになった」と書いた時点でも恐らくスポークテンションは100kg弱だったと思います。調整前は60~70kgぐらいかな?当時スポークテンションメータを持って無かったため、比較用に使用した手持ちホイールのスポークテンションを測ってるので推定ですが低かったのは間違いない。
で、最終的なスポークテンションですが、

計 測 不 可 能

なところまで上げました。
前輪と後輪のフリー側をパークツールのTM-1で測ると29ぐらいを指してました。換算表を振り切ってます。 ...推定250kgぐらい?(^^;
後輪の反フリー側も27を指してたので推定200kgぐらいでしょうか。
ここまで張ったら結構いいホイールに化けました。



【実走結果】
乗り心地はノーマルとあまり変わらず。かなり柔らかい方です。平地での加速感は大幅に改善され、鋭い加速とまでは言いませんがスルスルと滑らかに加速していきます。一度加速してしまえばなかなか失速しづらくどこまでも転がるシマノらしいホイールに変化していました。登坂については重量級リムがしっかり効いて、平地の気持ち良さはどこへやらな鉄下駄ホイールに早変わり(苦笑) しかし、平地特化型と考えるなら何得できる内容だと思います。最初のレビューで気にしていた直進性の無さはスポークテンションを上げたらいつのまにか消えていました。
実験中はリムへの負荷が本気で心配だったため、常に輪行袋を携帯して鉄道に沿っての走行でした。しかし、最後まで輪行袋の出番はありませんでした。やはりこの重量級リムは頑丈です。生贄R500は最終的に訳あって分解してしまったのですが、リムには何の損傷も無かったことを付け加えておきます。逆にハブのフランジにスポークが食い込んだ跡がしっかり刻まれてました。こちらは割と普通だと思います。
あと、性能とは何の関係も無いのですが前輪のスポークが風を切るピュンピュンという音が結構好きです。




~総評~
ちゃんと調整すればそこそこ走る。いや、平地に関してはかなり走るホイール。登坂は調整してもやっぱりダメだが修行用の鉄下駄としてはありかも。リムの耐久性に関しては★5個レベル。ちゃんと調整して平地専門高速ポタリングホイールにすると結構楽しいです。
ただし、

ち ゃ ん と 調 整 す れ ば 

という条件付き。
無調整スポークテンションゆるゆるなR500はゴミという評価は私の中では覆らないであろう。その反面、スポークテンションやハブの玉当たりをいじって実験して遊び倒すための生贄ホイールとしては非常に面白い教材だと思いました。

価格評価→★★★★★(調整代含めてあの値段なら)
評   価→★★★☆☆(調整してなかったら★1)
 
tomoki1971  2015-4-29 23:42
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SHIMANO WH-R500

購入価格 ¥9800(通販)

カタログ落ちで今さらなレビューですがネタとして。

購入直後ハブを開けてみたら、ベアリングが8個しか入ってない(マニュアル、パーツリストには9個と書いてある)
お店で尋ねてみたら、シマノ完組でそんなはずがない、分解した時にハブ内に落ちているのでは?と訝しげに言われたが
いくら探しても何度数えても前後輪とも片側8コづつしかない…

無印梨地の完成車ホイールやママチャホイールのハブはベアリング限界までスッカスカなのは知ってたけどw

しばらく8個のまま乗ってましたが、微妙にガタつくのが気になるので玉を注文して9個にしました…
…いまだにたまにR500履いてる人を見るとあなたはベアリング果たして9個?8個?と思ってしまいますww(^_^;)

とりあえず頑丈、通勤でほぼ毎日3年以上2015現在も使ってるのに全然フレない。やっぱり重いので普段使い用です。


価格評価→★★★★★(耐久性対価格として考えればコスパ最強なのでは)
評   価→★★☆☆☆(色んな部分がくじ引きホイール)
<オプション>
年   式→2010
 
moosmann  2021-2-8 14:45
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SHIMANO WH-R500

購入価格 ¥完成車付属

流石に古すぎるホイールですが、経過報告。

2009年購入の完成車付属で、そのままずっと使用。
距離不明。
グリスアップ、2回。
振れ取り、0回。
駐輪場のあれ(金属フレームの真ん中にタイヤ入れるあれ)使用、無数。
落車、無数。
雨でも乗ります。

普段使いですので、かなり荒く使っています。
全く振れる事なく、素晴らしい安心感。
回転も非常にスムーズ。
まだ摩耗サイン(リムにある点)も残っている。

変える理由がないので、まだまだ使っています。

これ以上何を求めるのか。
格安で、よく回り、全く壊れない。
最強。

価格評価→★★★★★
評   価→★★★★★
<オプション>
年   式→2009
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