購入価格 €92 送料別 @ Starbike
基本設計はMTB・ロードともにおおよそ共通、派生モデルがたくさんあってラインナップが複雑なのですが、ロード用の正式名称はフロントが240s 100mm non-disc。240s radialというフロントハブをCRC等で投げ売りされているのを見かけますが、これは2009モデルでラジアル組に対応してるモデルとそうでないものを併売していた頃の残り。中身は多分ほとんど一緒だと思います。2010からはラジアル対応が標準となりradialの表記が消えました。スポークホール数は20(Fのみ)・24・28・32。190sのフロントハブは他にも16・18・20とかの少スポーク対応モデルがあります。シェルのカラーはブラックが基本、28Hのみホワイトあり。Mon Chasseralで余っちゃったやつを放出してるのかも?
フランジのPCDは39mm、ハブセンターからフランジまでの距離は左右とも37.4mm。DTのスポーク長計算サイトで出てくるディメンションは古いみたいです(どっちで計算しても結果は変わりませんでしたが)。実際に組んでみるとスポーク穴と2.3mm径スポーク(Aerolite)は噛み合わせがキツいものが何カ所かあって、スポーク用ポンチでたたいてやる必要がありました。全部が全部そうではなかったのでスポーク太さの公差によるものだと思いますが、太いものを使って組む際は要注意です。
ベアリングはすべてカートリッジで当たり調整不要(というか構造的に不可能)、ニュル~~と本当に気持ち悪い位滑らかに回ります。時間かけて調整したレコードハブと大差ないレベル。シールにはJapanと書かれているだけだったのでメーカーは不明ですが、結構な高精度ベアリングだと思います。倍のお金を叩けばフリー内部までセラミックベアリングを使った190sが買えますが、タイムトライアル等で使用するのでない限り240sのステンレスベアリングで不満に感じることなどないでしょう。サイズは6803です(アクスル径17mm)。ロード用フロントハブに使うアクスルとしては一番太い部類。一般的には15mmで、他にこのサイズ使っているメーカーは私が知っている範囲ではZippとMavicのリアアクスルだけ。
フロントハブはリアと違って駆動を受け持つわけではないし複雑な設計も無用だから、耐久性こそが絶対正義でそこそこ軽ければ合格、さらにベアリングの回転が良くて安ければ言うことナシ、だと思っています。"安い"の部分は当てはまらないかも知れないけど、これはかなり満足度が高かったです。
価格評価→★★★☆☆(リアに比べれば幾分リーズナブル)
評 価→★★★★☆(耐久性がまだ未知なので)
年 式→2010
カタログ重量→ 108g(実測重量 107g、DTは姑息な嘘をつかない)