シルバー$3.15/本 @ wheelbuilder.com (J-bendのみ、ニップル含まず。奇数mm長さへの切断・ネジ転造は+$0.40、ブラック・ホワイト・レッドなど他カラーなども別注可)
Sapim CX-Rayと比べても更に高価なスポーク。ブラスニップル100個とスペアも含めて73本買ったら、リム2本分よりも、リアハブよりも高くついた。実測重量は302mmx32本がニップル抜きで161gだったので、5.03g/本になりますね。
写真のCX-Rayは少したわんでいますが、これはSapimの品質管理が劣っているとかそういうことではなく、ローラーに通して圧延しているので若干のたわみが出るのはしかたないことなんだろうと思います。Aeroliteにも同じようにまっすぐではない個体が何本も混じっていましたが、組み上がりには全く問題ありませんでした。
CX-Rayと大体同じ様な見た目ですが、首・スレッド付近の加工が若干異なります。詳細は下の写真を見て下さい。手元にJ-bendのCX-Rayが無かったのでストレートプルでご容赦を。黒い方がCX-Rayです(光の加減と写真のヘタさで分かりにくいってwwすんません、上がそうです)
横からのショットの方が分かりやすいのですが、Aeroliteは丸断面部分を長めに残してありブレード部にかけてなだらかにテーパーしてます。ここに先日レビューしたスポークホルダーががっちり食らいついて押さえるので、140kgfまでテンションを上げても"捻っちゃうかも…"という不安は全くありませんでした。CX-Rayではこうは行かず、おおよそ110kgf以上になると闇雲にニップルを回すと捻れて塑性変形してしまうリスクが伴うので、ゆっくり少しずつ回してはねじれを修正しまた回すという繰り返しにならざるを得ません。ですからアルミリムでキンキンにテンションを上げるならば、Aerolite使った方が断然楽に安心して組めると思います。カーボンリムで100~110kgf程度のテンションならば特段差は出ないと思いますが。スポーク単体としての性能はどっちも変わらないような…手にとって曲げて見るとCX-Rayの方がわずかにしなやかな気もします。ポリッシュ仕上げの綺麗さなどごくごく細かい所はDTの方が上。加工精度は概ね良好でしたが、ハブのスポーク穴との噛み合わせが特にきついものが1本混じっていて、押し込もうとしたら横へ曲げてしまったらしくテーパーして細くなっている部分をクニャリと曲げてしまい、1本ムダになってしまいました(スペアも同時に買っておいて正解だった…)ひょっとするとスポーク穴で詰まりかけたのも、圧延加工時に何かイレギュラーな仕上がり方になっていて、曲がった部分は他よりも細く薄く弱かったのかも…組む上で特に扱いにくいとは感じませんでしたが、通常のスポークを更に追加工しているのでおかしなものが混じっていることは十分想定できます。使用するならばスペアも何本か同時注文しておくことをオススメします。
Revolution程じゃないけど、Competitionよりも大分軽く仕上がるし、エアロ効果のおまけ付き。高いけどとてもいいスポークです。
価格評価→★☆☆☆☆(高えぇ!!! でもエアロ効果とか重量低減とかメリットも確実にある)
評 価→★★★★☆(専用ホルダー使用なら、ハイテンションで組む際CX-Rayより楽で確実。あとほんのちょっとだけどCX-Rayより軽い)
年 式→2010
カタログ重量→ 278g/64本@264mm (実測重量 302mmx32=161g、300mmx16=79g、299mmx16=79g全てニップル含まず、合計319g/64本)