THE INNOVATIVE ENGINEER Alex Moulton
今年90歳になったアレクス・モールトン博士の設計研究の一端を知ることが出来る興味深い映像です。
とにかくご覧ください。
モールトンは面白い自転車です。
ひとつだけ気になる点を挙げるならば、ペダリング時の慣性力、すなわち巨大な慣性massである左右の脚を上下することによる慣性力の垂直成分に、サスがいちいち反応してステアリングが浮沈することです(120rpmならば4Hz)。人+自転車の重心位置をとどめようとする(慣性の法則)かわりに、サスが駆動されてしまいます。オンロードでは気になります。
この映像にもそれが明快に現れる場面がありますが、多分、大抵の人にとって、気にならないものなのでしょう。また、乗り続けるうちに順応できる範囲かも知れません。いえいえ、その動作もbicyclingの一部なのだ、という主張を持っているのかも知れません。
10年前、モールトン似のFサスを持つBSトランジット・スポーツTS‐2016に試乗した時、私は気になって仕方がなかったのですが(リアサスの動きも)、サスが柔かったからなのかもしれません。
評 価→★★★★★
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