購入価格 ¥6500(エントリ費用)
今年5回目を数える真夏の山岳サイクリングイベント、長野県栄村の
「グルッとまるごと栄村」
新潟県境が近いこの村の村営スキー場をスタートし、豪雪地帯の秘境・秋山郷、苗場山登山口ルートなど、110km余りにわたってひたすら上りと下りを繰り返してスタート地点に帰還する
「サイクリング」
私は今年で4回目の参加です。
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=2410c21a4e3c8be8832b410968ab8bf4 * * * * *
朝7時のスタート。10秒毎に数名ずつスタートしていきます。
最初の数kmは下り基調で、皆、快調に飛ばしますが、やがて登坂が始まり、重力には勝てず、一気にスローダウン。
・・・最初の坂で、自分の調子が悪いのがハッキリわかりました。おまけに登坂中、アブか何かにケツを刺された。日が陰っており、気温の上昇が鈍いのを幸いに、自分をだましつつ、調子が上がってくるのを待ちながら走ります。北野天満手前のエイド地点で早速バナナとアクエリアス一本貰って一気飲み。ここからが本格登坂。もう少し行ってみよう。うー調子悪っ・・・。
リカンベント!リカンベントの登坂はどんな風なんだろう?
次のエイド地点。ここは毎年やってくれている私設エイドステーション。自転車を打ち捨ててキュウリなどをもらいます。あー美味い。少しだけ調子でてきたかも?
落石が転がっていました。これは山岳道路ではごく当たり前の光景です。山に道路を通すというのは、つまりそういうことなので、嵌ってパンクしないようにちゃんと注意して走ります。
五宝木トンネルを抜けると柱状節理の布岩が鳥甲山の前衛としてドンと構えています。
時速14km程で緩い登坂を行くの図
切明からの激坂登坂中で、同年代と思しき男性曰く、
「私は今年で4回目なんですよ。体力測定のつもりでね。」
なるほど。自分ももうすぐ50代。いつまでも同じように走れるはずもなく、来年は大丈夫かなあ・・・なんて思ってしまいます。
* * * * *
見渡すと、今年は小径車が少ないような気がします。短い距離のクラスには小径車の方を見かけましたが、初めて参加した頃に比べると、激減。110kmクラスではまさか自分だけ??
同様に少ないのがハンドメイドバイク。私が気づいたのは富山サイクリングセンターのROMAN(ローマン)名義のロードと、ゴール後に発見した細山製作所のQUARKだけ。最早、このイベントでハンドメイドは ” 1%未満 ” みたいな市場シェアになりそうな勢いです。
さらに少ないのはマドガード付きの自転車。以前はランドナー(!)で走る方もおられましたが、今年はマドガードをつけている人なんて自分以外に見かけませんでした。
となると・・・
小径車×ハンドメイド×マドガード → 自分(トホホ)
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苗場登山口へのオプションコースの分岐点。昨年は道路状況が悪いということで不通となり、この場所で安堵の気持ちを抱きましたが、今日は行きます。このオプション390m登坂を選択したのは約370名のうちの162名だったそうです。
このオプションが初めてという人と一緒に上ります。最初、邪悪なほどの激坂で、気持ちが萎えそうになりますが、すぐに普通の(?)坂に。
ふう~。今日の最高地点1250mに到達。後は、下り基調だ!(って言ってもまだ1000m近い上りが残っている・・・)
コンクリ舗装のとんでもないガタガタ激下りで体がジンジンになりながら550m下ります。ブレーキレバーは引きっぱなし。リムは触ったら火傷必至の物凄い温度になっていることでしょう。ハンドルにいい加減に固定されたライトとか、ボトルケージのボトルが飛び出しかねない。パリ-ルーベなんてものじゃない!(パリ-ルーベ走ったことないけど)。
・・・ようやくおにぎり地点。一緒に下った男性もその激震に唖然。なるほど一昨年、カーボンリムをダメにした人がいる、という噂は本当なんだろうなあ。
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去年お葬式があったところで今年は私設エイドステーションが復活していました。そこのおばさんと話した。去年はお葬式でやっておられませんでしたよねぇ。
「そう、去年はね、ここのお宅で御不幸があってね」
と。キュウリをもらった。あ゙~美味っ!塩気が助かります。
今日、序盤から抜いたり抜かれたりしていたBSクロモリの男性。何と1980年代中期と思われるBSのGRAND-VELOに乗っていました。パーツはほとんど当時のまま!!カッコイイ。しかもその男性、往年の名選手、長義和さんを彷彿とさせる顔立ちと体型のイカした中年男性。昔のクランクで7段フリー。それでこのコースを走るなんて。タイヤは当然チューブラ。
その後なるしまフレンドの人やAMANDAジャージの人と楽しくおしゃべりしながら登坂を続け、一緒に五宝木トンネルへ。ようやく調子出てきたのか?
* * * * *
さて、オリジナルジャージが確実に増えているようです。中には、
Don't think, Feel !
とプリントされたジャージも。Bruce Leeの表情とセリフが浮かんできます。それから、美しい二羽のルリカケスを左右にあしらったジャージというのも目を惹きました。きれいなジャージでした。
・・・ここからの下り、随分とダウンヒルが遅い人を発見。仕方がないので抜きましたが、な、何と次の登坂で追いつかれてしまいました。速い。訊くと、この4月に自転車に乗り始めたのですが、下りが怖くて仕方がないと。真っ白でピカピカのSIDIロードシューズが眩しい。筋肉まだまだ全然、発展途上のようなのですが、サクサク上っていく様はちょっと唖然。この先、どれだけ伸び代があるんだか!いいなあ、オレなんか縮み代しかないよぉ~。いいペースで引いてもらいましたが千切られてしまいました。ところがやっぱり次の下りで追いついて・・・。
立派な古い家
最後のチェックポイント兼エイドステーションで、係りの人が
「○○番、△△さ~ん」
と名簿と車番を照合しメットにシールを貼ると、机の人が名簿にチェック。そのチェックの人が私の自転車を見て、
「あら、小さいタイヤでカワイイ自転車~。△△さ~ん、こちらへどうぞ~」
と、エイドコーナーに行くように勧められた。何でオレだけそんな風に言われちゃったのかなぁ。。。
* * * * *
さあ、最後のオプション登坂。長義和似のダンディな人も、このオプションを選択。コンクリ舗装のひどい坂をあの重いギヤですわったまま上っていく。まさか、本物の長義和さん?じゃないよねぇ?最後に待ち構える壁のような激坂を考えるとこの剛脚ダンディ中年に付いて行くのは得策ではない。
それにしてもどこまで続くのか棚田!
そしてようやく最後のピークに到達!!
あとは降りるだけか・・・。
自分のサイコン表示で116kmの登降坂。何とか走りきったけど、今日は本当にヤバかった。日射しがあったら途中で止めていたような気がします。
クルマに戻って帰り仕度していると、山吹色の美しいQUARK(細山製作所)を発見!!。この方としばらく情報交換して、体調が悪いながらも楽しいサイクリングが終わりました。
「じゃ、来年はお互いQUARKで!」
「んー、やっぱ私は小径車かな?」
来年は万全の体調で臨みたいと思いました。
栄村の皆さん、一緒に走った皆さん、ありがとう!!
終わったぁ~ 激シール付き
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★
年 式→ 2010