購入価格 $25位 @ eBay
Shimanoと比べると倍近い価格なので敬遠する方がほとんどでしょうか。私もShimanoのカッターを2本使い倒して、次を探している時にたまたま安いオークション品を見つけたので買ってみたというのが実際のところ。
端的に言ってアホほど頑丈、見た目のスマートさなんかには目もくれず愚直に性能をつきつめたところが非常にPark Toolらしい一品。どっちみちShimanoのやつは1年位で刃が毀れだしカシメがバカになり4〜5年使ったらもう退役かなぁ…となるんだから最初からこれを買っとけば良かった。どちらもハイスピード鋼を使っていると思うんですが、耐摩耗性に結構差が出ています。トップの写真は1年半位使った状態(延べ4台分のケーブルとハウジングをカット)ですが、毀れた様子は全くなし。下がShimano2年モノで、まだまだ切れますが新品時のようにスッパリとはいかなくなっているし、カシメも緩みだしていたので締め直しています。
もう、耐久性が圧倒的に違います。そもそもブレードの厚さが彫刻刀と鉈くらいに違う。初期の切れ味や切断面の状態はShimanoも優秀なんですが、保ちが悪い。パークのカッターは1年やそこら使った位じゃほぼ新品状態のまま。
写真で見る限りスプリングは付いていないように見えますが、カシメ部に仕込んであります。刃がごついのでShimanoより小さな力でカットできますが、重量がある(Shimanoの倍)ので使い勝手は両者一長一短といったところ。口の開きが大きいので、UNEXのような太くて厳ついハウジングをカットするにはもってこいですが、ほとんどの人はコンポメーカー純正ハウジングしか使わないんだから、何もここまで頑丈で分厚いブレードにしなくてもよかったのかもしれない。グリップも一回り太いので、手の小さな方はShimanoの方が使い易いかもしれません。少々重くてもいいから、性能が長持ちする方が良い!というのであれば断然こっち。それとケーブルエンドを潰すための溝はブレーキ用とシフト用の径に合わせて2カ所切ってあり(重くてごついからRDのケーブルエンド圧着がちょっと面倒だけど)、グリップ部の黒い部分はグリスの付いた手でも滑りにくい材質を使っているっていうのも、Park Toolらしい細やかさ。
価格評価→★★★★☆(長期的に考えたら国内定価でも十分ペイしそう)
評 価→★★★★★(Park Toolの名に恥じない出来)
年 式→2008
カタログ重量→ --g(実測重量 322g、比較の為Shimano TL-CT11は136gでした)