24TPIのブレード1枚付で¥6,000程だったかな?
写真は最新モデルですが、私が持っているのは旧型です。
アルミ製フレームで300mmブレードに対応します。かなりのテンションに耐えられ、抜群の切断力を誇ります。とにかく頑強なハック(弓)ソーフレームのド定番。一番多い用途はやはりフォークコラムのカットでしょうが、持ち手がしっかりしていて力をかけやすい。平面から突き出たものもカットしやすいよう、ブレードを90°ねじって固定することも出来ます、自転車にはあまり関係ないですけど。
作業としては単純なのですが、ミリ単位以下で綺麗に仕上げようと思うと意外と難しいコラムカット。Park Tools、Hozan、Grungeなどから出ているソーガイドを当ててベンチバイスで抑えてながら作業すればとても効率的なのですが、それらの補助具がないと大きさがかえって仇となり面倒臭くなると思います。そんなものまで買ってらんないよ…という場合は一回り小さい250mmブレード対応のフレームやワンハンドソーの方が使い勝手が良いでしょう。といいますか、そうしょっちゅう使う工具ではないので個人で持つと持て余しますし…決して安くはありませんからここはひとつ潔く諦めてショップに頼むのが一番賢明だと思います。
しかしこの切れ味はやはり素晴らしく、ダイヤモンドやすりとコンビで駆使すればカーボンパイプだろうがチタン合金ボルトだろうがスッパリと綺麗に切断・加工できます。カーボンパイプやクロモリ鋼・チタン等超硬合金に使うなら、バイメタルで目の細かい32TPIのブレードを用意すると良いでしょう。24TPI以下はアルミのような柔らかい金属・樹脂向けで、カーボンも切れなくはないですが効率的ではありません。Lenoxのブレードは割高なので私はBahco(1枚250円程度。1本あればそうそう頻繁に買い換える必要なし)を主に使っています。
カーボンをカットする場合は屋外で水をかけながらの作業を推奨します。もちろん、マスクと保護メガネは必ず装着しましょう。じん肺も心配ですが、ナノチューブ入りカーボンの粉塵は発ガン性を疑う声もあったはずです。大抵の新品フォークのコラムは300mm程あるはずなので、いきなりジャストレングスで切るのではなく、端の方で試し切りをして切れ方を確認したほうがいいですよ…モノによっては切断面からフィラメントがほつれてペリペリと剥離しちゃいます(最近切ったものでは3T Fundaがそうでした)し、初めてだとなかなか思い通りにはカットできないものですから。それと、予め切断面のすぐ下にビニールテープ等を巻いておき、カーボンが捲れて剥離しないようにしておきましょう。
価格評価 ★★☆☆☆ (ショップで頼めば工賃1,500円位が相場でしょうから…)
評 価 ★★★★★ (とはいえ機能的には文句なし、素晴らしい)