山と渓谷社 旅用自転車ランドナー読本 平野勝之
購入価格 ¥1,800+税
要するに「自転車人」の別冊。 AV監督でありつつ鬼才映画監督であり、自転車旅の中毒患者である平野勝之の著書。
# ISBN-10: 4635242250 # ISBN-13: 978-4635242257
中身はすこーしだけ「自転車人」の焼き直しもありつつ、なかなかに興味深いもの。 スパイク履いて冬の北海道をテント旅してみたり、ホントこの人はアホじゃなかろうか?と思うわけだが、 まぁ、おそらくはマゾなんだと思うw
たかが128ページしかない本(結構写真が多いのではあるが)に¥1,800+税払って読むほどのものか? と思わんでもないが、一方でランドナーや自転車旅に興味がある人は引き込まれると思う。 ま、オススメと言えるが、興味の無い人は買う必要は無い。金のムダ。 アホになりたいと思ってアホに憧れるアホ向きの本(俺々www
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で、本の概要はこんなもんで終わりw この本の内容で重要なのは、何と言っても88歳のサイクリスト、堀越進一さんのお話である。
「自転車人」007にも掲載された堀越進一さん(その当時85歳)。 自分はこの本を読んで堀越さんを知ったわけだが、この人の凄さに感銘を受けたわけだ。
今年(2010年)88歳。 大戦中、シベリア収容所に拘留されたが、鋳物技術者として好待遇を受けた。 帰国後、雑誌「新ハイキング」で47歳にして自転車に目覚め、60歳でカナディアンロッキーを単独で走破。 現在でも雨の日以外は毎日自転車に乗る。 普通に山や峠を輪行ツーリングする、驚異的な方。
愛車は今は無きALPSの3台。 「クイックエース・スーパー」「ミキスト・ランドナー」「スーパークライマー」 普段はミキスト、峠はスーパークライマー、輪行はクイックエースと言う使い分けだそうな。
いや、そういう問題じゃ無いな。
88歳でパスハンティング。 目標は100歳で走り続けること。 もうね、生きる伝説。
この方の「自転車人」007での言葉、これも深い。 (と言うか、数十年同じ事を言われているそうだが)
「オレはメカのことは頓着ない。自転車は飾りモンじゃないんだから、まず乗らなくちゃ」
台湾製だ何だ、と文句を言うバカ共に、正座させて言って頂きたい言葉だ。 (勿論、当時のALPSのように、信頼できるメカニックがいての話だが)
願わくば、一度お会いして、お話を伺いたいものだと思う。 まぁ、大酒飲みの自分は、現在の堀越さんの年齢まで生きることができるとは思えないけどw
価格評価→★★★★★ 堀越さんの記事9ページ分だけでも価値がある。 評 価→★★★★★★ 堀越さんの記事9ページ分だけでも価値がある。
※ いつものごとく本なので、写真は無し。著作権違反は犯してはいけない。
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