購入価格 ¥48,216(あさひ)
ウチの奥方のニューウェポン。

ブリヂストン曰く「カジュアルクロスバイク」。
ほう、クロスバイクと来たか、こちとらも腕の振るいようがあると言うもの(違
と思ったら「最高級ママチャリ」だったヲチw
まぁ、ママチャリであることは分かっていたわけではあるが(と言うかママチャリを買うつもりだった)。
ママチャリにクロスバイクのエッセンスを加えた、と言うのが正しい。
車種としては3種類ある。
1 内装8段変速×ベルトドライブ×Eメーターズ(15.3kg)
2 内装8段変速×ベルトドライブ(15.2kg)
3 内装8段変速×チェーンドライブ(14.9kg)
この重量を見ても分かるとおり、素材はアルミ。
対抗馬として考えていたのが、ミヤタ・クオーツXLライト変速無し(12.2kg)。
こちらもアルミ製の大変軽いママチャリである。
ここで書くまでも無いが、軽さと言うのは大いなる正義である。それが全てでは無いが。
3kg近く軽ければ、変速なぞ無しでも構わぬ。
そもそも、ママチャリの場合、ほとんど平坦地を走るのであるからして。
(もっともママチャリと言う観点では、あまりに軽いのも耐久性と言う点で問題がある)
使用者たる奥方に選んでもらったわけだが、最終的な決め手は色。
ミヤタはシルバーで味気ない(汚れや傷が目立たない色ではあるわけだが)。
MARiPOSA curvaにはブラックベリーと言う、ほぼ黒に紫を入れたような色がある。
奥方はこの色が気に入ったのでMARiPOSA curvaをセレクト。
3車種の中から最適モデルと考えたのは2。
無論、選んだのは自分。
奥方にEメーターズは不要。
ちなみにEメーターズ車両には白しか無いので、その時点で却下なのだがw
チェーンかベルトかは悩んだが、ベルトドライブは脚に来ないことを、STRIDAで知っている自分としては、
愛する奥方の脚への負担を考えてベルトを選んだ、と言うことである。
(本音:ベルトの方がレビューネタになるべ?)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
レビューは奥方の言葉を借りることになる。
「脚が快適」
なのだそうだ。
我が妻ながら、けだし名言である。
「(車体が・走りが・身のこなしが)軽い、反応が良い、脚にこない、坂道でもへっちゃら」
かなりベタボメしている。
内装とは言え8段変速なんて、ウチの奥方に扱えるのだろうか?と思ったが、どうにか使いこなしているようだ。
グリップシフトであまり悩まないで良い事、外装変速と違って止まっていても変速出来る事、
下が実に軽いこと(MTBのローギア並)、等あいまってなかなか使いやすいらしい。
ただ、奥方的には5段より上は使わない模様だ。
今までは登れなかった坂が楽々登れるのだから大したものだ。
(まぁ、元愛車のプジョーCom Step-Inのインター4は重すぎるわけで、比較にはならないが)
タイヤはママチャリ御用達の26×1-3/8。
古きよきランドナーの650Bと同一のもの。
650Bでは「ハチサン」と言われるそうだ(ちなみに多少太めの26×1-1/2は「ニイチ」と言われるらしい)
チューブは標準では英式バルブだったが、納車時に仏式バルブに取り替えてもらってある。
ママチャリだろうとなんだろうと、正しい空気圧管理はメンテの基本。
空気圧管理の容易な仏式バルブチューブに替えた、とまぁ、そういうわけ。
もっとも、どこでも入れられる英式を採用するのは間違いでは無い。
世のママチャリの思想は間違っていない。
空気圧は「だいたいパンパン」でも良いものでもあるのだ。特にママチャリならば。
奥方の場合、多少の遠出(最長でも50km程度だが)をすることがあり、その場合は必ず自分と一緒であり、
パンクへのリスク管理が出来ているからこそ、より厳密に空気圧管理を行える仏式バルブに替えたのである。
一般的には英式、あるいはガソリンスタンドでコンプレッサーを借りて入れられることを鑑み、
米式にするのが良かろう。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ちょっとビビった点。
右シートステイが途中でボルトジョイントされている。

大丈夫か?と思った。
これ、右だけである。
少し頭をひねってみれば分かるのだが、これはベルトドライブ故。
ベルトはチェーンと違って繋ぐと言うことが出来ない。
従って、輪っかのベルトをかけるしか無い。
となると、ここが分かれないと、新しいベルトをかけることができないのである。
理屈では分かったけど、これ、かなりビビる。
こんなところがボルトジョイントで、バラけるんじゃないの?とか思ったりする。
いや、もちろんバラけてないし、自信があるからこそなんだろうけど。
天下のブリヂストンサイクル、ヘタな設計はしまい。
・・・でも、もしベルトを交換することがあったら、絶対にネジゆるみ止めを塗布して締める・・・
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
納得いかない点。
ウチの奥方、身長155cmだが、ちと股下短めにつき、サドル位置が結構低い。
まぁ、そのくらいでも乗れる自転車なわけだが(最低乗車身長147cm)、問題が一つ。
クランク長が170mmある。
この自転車のターゲットユーザーは、大人の男では無く、大人の女性だと思う。
そして、日本の平均的女性は170cm以上の背丈などは無い。
自転車フレームやパーツに関しては、一般的には大は小を兼ねない。
そう考えると、ターゲットを鑑みるに、この自転車のクランク長は165mmくらいが適切だったと思う。
ママチャリに乗る方は、踏み込みペダリングになることが多い(と言うかほとんどか)。
従って、クランク長が長めの方が力が入る、坂などで有利、なんて考えもあるのだと思う。
あれだ、登坂時のヤン・ウルリッヒ。力強くディーゼルの如く登ると言われたアレ。
しかし、この自転車の場合、内装8段変速を駆使することで、そこら辺は十分カバーできる。
と言うか、駆使して、軽いほうでクルクル回した方が楽に走れる。
ウチの奥方ですら内装8段変速を駆使して走っているのだもの。
やや、設計思想にチグハグを感じる部分である。
同様にハンドルバーも完全フラットでは無く、ある程度バックスイープがある方が良かったと思う。
まぁ、ハンドル程度は替えりゃいいと言われるかもしれぬが、一般の方は換えないでしょ?
(換えたら換えたでワイヤリングをやりなおすのが面倒でさぁ・・・)
出来ることならば、ワンサイズ小さなフレームを作り、クランク長は160mmなんてのがあるといい。
ハンドルはバックスイープの付いたハンドルでね。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「ママチャリのロールスロイス」
大げさでも何でも無く、そういう自転車だと思う。
決して「カジュアルクロスバイク」では無い。
総合的に見て、やはりママチャリだ。但し、特上の。
そこら辺のママチャリに乗っている世の奥様方に乗ってもらうと、目ウロコなんじゃなかろうか。
価格評価→★★★☆☆ ママチャリにこの金額を費やすことが出来るか?と言う点で評価が分かれると思う。
評 価→★★★★☆ 値段さえ考えなければ良く出来ている。細かい点で-1。
色々パーツ交換した類は次項で語ろうかねw