購入価格 \2200
ロードレースがオフシーズンとなる11月から2月頃まで、京都、滋賀辺りを中心に全10戦で争われるシクロクロスシリーズ。
上位カテゴリでは順位によってポイントが積算されてシーズン順位が決まり、
年が開けてからはさながらF1グランプリさながらのポイント争いが繰り広げられる。
このレースがのおかげで、近畿圏ではレース用シクロクロスバイクの売上が好調らしい。
自転車に乗り始めた頃は、ダボ穴がついてないフルカーボンのシクロクロスを店で見かけたとき、
誰が乗るのかと思ったものだが、そういう事だったか。
カテゴリは一般の部がC3,C2,C1と3つ。
最初は全員C3で出場し、上位1~2名が昇格、次回レースよりひとつ上のカテゴリで出走できるようになる。
上位カテゴリに移るにつれ、レース時間が長くなり、競技レベルも跳ね上がる。
また、シーズン終了時の成績によっては降格の対象になる。
カテゴリは他にもキッズクラスCK、女性の部CL、40歳以上のマスターCMが存在する。
好きな人達が集まってワイワイやっているようなアットホームな雰囲気で、
1~2週間ごとにレースがあるため顔馴染みもできやすい。
エントリーフィーも1戦あたり2200円と安く会場のアクセスもいい場合が多いため初めてでも出場しやすい。
マニアックなバイクが多いので、機材好きな人はパドック兼駐車場をぶらぶらするだけで楽しめるはず。
ロードバイクしか持っていなくてもツーリングがてら観戦するのもいいかも。
そんな雰囲気とは対照的にレースはハード。ヒルクライムレースよろしく、高い心拍のまま30分なり1時間なり走り続け無ければならない。
会場は運動公園や河川敷等で、杭とテープで作ったテクニカルなコースを何周かする。
急な切り返し、激坂、段差、泥、そしてシクロクロス名物のシケイン。
勝つためには脚力だけではなく、悪路でも思い通りにバイクを操る能力が求められる。
スピードレンジが低く空気抵抗の影響が少ない上、加減速を繰り返すので、ロード競技のように集団で走ることは稀。
ただしコース幅が細くテクニカルな区間では後ろがつかえて団子状態になる。
そのため上位を狙う選手はスタート直後に全力で飛び出し、ホールショットを狙って1コーナーに飛び込んでゆく。
転倒は多いが下は土、大抵は軽い怪我で済むので安心して攻めこんでいける。
C1ともなると機材もテクニックも一流で、カーボンディープホイールを履いた自転車がシケインを飛び越えていくのを初めて見たときは、開いた口が塞がらなかった。
攻略しがいのあるコースで脚力とテクニック両方の能力が試される。
モータースポーツ好きの自転車乗りは病みつきになるかもしれない。
私はこの真冬の大運動会が好きでたまらない。
価格評価→★★★★☆ 今度は全戦エントリーで。
評 価→★★★★★ 私が自転車に求めていた物はここにあった。
カタログ重量→とてもヘビー