自転車写真の撮り方は、miaさんのナイスレビューがあるのでそちらを参考に。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=5835&forum=105ここでは自転車に取り付ける前のパーツ単体を、どうやって魅せるか。
その点のみに絞って僭越ながら解説してみたい。
注意:イメージを優先しています。多少の誇張表現を使っているので悪しからず。
そんなものに興味がない、という方はブラウザの「戻る」をどうぞ。
作例は「あなパー」に投降したWOOdman Quick Release Gator Ti Zとする。
まずは、撮影環境のネタばらしをしてしまおう。
実は、こんな感じで撮っている。
…汚いねw
大抵、自室の隅っこでこんな感じで撮っている。
背景兼、パーツをディスプレイするための敷物は革製のシャツである。
適当にシワをつけて表情を出している。
黒い背景が欲しかったのと、硬質な金属と対比される柔らかい素材、ということでチョイスした。
そのほか、周りにとっ散らかっているものはライティングに使っているもの。
今回は金属パーツであるので、特にライティングによる質感出しが重要になる。
メインライトになるのは、ヘッドホンに挟んで上空を向いているOLIGHT I25である。
フルパワーモードで点灯させ、自作の反射板に当てて上からの間接光減としている。
ちなみに反射板はカップめんの容器。
内側が白く、内部で乱反射した光が面光源となって全体に降り注ぎ、パーツを浮かび上がらせる。
光源その2は、右からの直接光。FENIX LD20を使用した。ちなみにジェネラルモード(2番目に強い明るさ)。
ただ、直接当ててしまうと白トビしてしまうので、拡散させるためにガラスのコップを使ってみた。
でこぼこしたガラスなので、光が拡散したり、逆にレンズのような効果で強いポイントができたりして面白い効果が生まれた。
背景となる革シャツにも当てて、ディテールを加える。
光源その3。左手前にセットしたLEDスタンドライト。買った時のままの緩衝材をつけっぱなしにしてある。
乳白色で光を透過する素材なので、程良く光が散る。これも面光源と言えなくもない。
クイックリリースのレバー部分の、ロゴがきちんと読めるようにするために低めの光を当てている。
これもなるべく直接当てず、程良く色味が出る程度の当て具合をデジカメの液晶で確認しながらセットしている。
大体、ライティングはこんな感じ。
あとは撮るだけである。
撮影するときはマクロを使う。
ググっとクローズアップして、印象がより強まるようにだ。
デジカメはリコーのGR Digital2を使用。
ホワイトバランスをマニュアルで設定し、LEDの青みを帯びた光でもきちんと色が出るようにする。
今回はより締まった絵作りをするために、EVはー1.7まで下げた。
また、カメラを持った手が写り込まぬように黒い手袋を両手にはめて撮影した。
これなら、万が一金属部分に写り込んでも黒く写るので、引きしまった印象を強調することができる。
ちなみに、すべてのセッティングを終えて自分の中でOKカットが撮れるまで、50枚ほど撮っている。
と、このくらい手をかければ、それなりにいい雰囲気の写真を撮れる。
珠玉のパーツを、思い切り気持ちを込めて撮ってみるのも楽しいものである。
レビュワー諸氏の参考になれば、長々と駄文を連ねた甲斐もあるというものだ。
価格評価→★★★★★(工夫次第で見たこともないような写真を撮ろう)
評 価→☆☆☆☆☆(皆様次第)