購入価格 ¥18,123 (Bluetoothなしは¥15,183)
ジャンルとしてはBluetoothGPSロガーだが、簡易ナビ機能もあり、かなり高機能なサイコンとして使える。
ウインドサーフィン用でもあるので単体で水に浮き、IPX7等級の防水で雨中でも気兼ねなく使える。メーカーのオプションでマウントがあるが、国内では販売されていない。しかし、本体裏にマウント用のネジ穴が2つ開いているので自作可能。自分は100均の自転車用ライトのマウント部分を熱したカッターで切り取って取り付けた。防水性との引き替えにバッテリーは出先では交換できないが、ノーマルモード、バックライトオフで24時間程度持つので、通常の使用には十分。充電はミニUSBなので、充電器は汎用のものが使える。リチウムイオン電池内蔵と言うことで、充放電による消耗が気になるが、自己責任で交換する人用に交換用の電池が千円ちょっとで売られている。
GPSの感度は問題なし。電源オン時の補足は1分足らず。再補足はほぼ瞬時。室内に持ち込んだときにログが暴れるのはSiRFstarIIIの特性か?しかし、トンネルの出口での暴れはそれほどない。
サイコンとしての性能だが、タイヤ周長を正確に計った有線のサイコンと併用しても速度表示の変化はほぼ同時。距離も100km走って数百メートルの誤差程度。ただし途中にトンネル等があれば差は大きくなる。データロガーの容量は5秒間隔で28時間可能。また、SDカードにNMEA形式でも同時記録でき、こちらはカードの容量次第。しかし、電池を食うので本体に記録したものを一日ごとにカードに保存した方が良い。
サイコンとしての表示項目は現在速度、最高速度、平均速度、区間距離、区間速度、高度等。複数表示は決まった組み合わせを上下2つまで。表示の切り替えはゴムの突起をジョイスティック風に操作して押し込むタイプ。メニューが多いので切り替えは煩雑だが、グローブをしたままでも操作には不自由しない。
GPSロガー特有の表示機能として、トラックの軌跡やあらかじめ設定したルートを表示させることができる。地図表示機能はないが、自分が通った軌跡と北の方向がわかればそれだけでかなり助かる。MTBで山中で迷ったときにも、元のトラックに戻る手助けになった。登録してあるウェイポイントも表示可能。アイコンも選べる。現地でウェイポイントを登録、修正することも可能。また、Bluetooth搭載モデルであれば、ウィンドウズ携帯とBT接続してマップルなどの地図と連動可能。自分の場合、ウィンドウズ携帯にはGarminのナビソフトと日本語地図をインストールしてあるので完全な音声ナビゲーションまで可能。
本体の簡易ナビ機能は、あらかじめ設定したポイントの方向を順にコンパス表示し、通過時にブザーを鳴らして次のポイントの方向に切り替える方式。自分はカシミールで曲がり角ごとに手前100mと曲がった先100mにポイントを設定してルートを作成している。アイコンで左右の矢印も表示できる。これを読み込ませておいて、ポイントに50m接近した所でブザーを鳴らして次のポイントに矢印が切り替わる様にしておくと、ロードバイクの巡航速度に合ったタイミングで次に進む方向を示してくれる。ルート設定さえ正しければ、初めての場所でもこれだけで問題なくたどり着ける。
付属のソフトはルート、ウェイポイントの登録とトラックログ、データロガーの記録のダウンロードと各種形式への変換程度の簡易なものなので、ルートの作成、登録などは知識と慣れが必要。カシミールやグーグルマップなどで作成したGPXやKML等のデータを変換して流し込む。読み込みはOzExplore形式のみなので、GPX等からの変換にはGPSBabelを利用する。ログデータを読み込むときは付属ソフトがGPXに変換してくれるので、自分はカシミールとSportsTracksに読み込ませて管理している。
最近はユピテルなど同様の商品も増えているが、2万円以下のGPS単体のサイコン、ロガーとしてはかなり多機能で実用的ではないだろうか?防水性も電池の持ちも十分。簡易ナビ機能は現地での再ルーティングはできないにしても、見知らぬルートを走る際にははとても役立つ。EGDE500は強力なライバルだが、心拍やケイデンスが不要ならこちらの方がGPSの使い勝手はいいかも。Bluetooth付きが選べるのも魅力。
価格評価→★★★☆☆(最近は同様の製品が増えてきたので)
評 価→★★★★☆(地図なしロガーではかなり多機能)
<オプション>
年 式→
カタログ重量→ 98g(実測重量 g)