購入価格 ¥使いまわし&貰い物なので実質タダ
こちらのレビュー
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=6149&forum=30で「軽くて剛性高けりゃ良いってもんじゃないぞ」とか書いときながら、気付いたらこんなきもちわるいホイールを組んでいました。
以下、そんな手遅れなバカ野郎による駄文である。
先日レビューしたあのホイールの後輪だけを組み替えました。
それが下の図です。
組み方を変更し、フリー側はDTチャンプの1回転ねじり、ちょっと分かりづらいですが反フリー側は星ステンレス・バテッドのダブルクロスに変更。
8本組みである事に変わりはありません。
スポーク張力は、リムとニップルが吹き飛ばない程度です。
これにはセンター出しに四苦八苦し(気まぐれでダブルクロスにした為、反フリー側のスポークが短い)、それを誤魔化す為にテンションを上げた、といういい加減な理由もある。
じゃあなんでねじり/ダブルクロスにしたのか?
それは『人とは違う何かこそが漢のロマン』だからだ!(殴るぞ
時間の目安は、元ホイールの分解~仮組み~本組み連続で6時間くらいを参考としておきます。
組みながらスポークをねじったりする手間もありますからね・・・。
なお、それとは別に、初期振れがかなり出ます(ねじった所がズレたりするので)。
スポーク長の目安は、ダブルクロスは通常の計算で問題なく、ねじり組みは「ねじる回数×2[mm]」という式があるそうです。
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さて、乗り味。
か、硬い。手組とは思えない程、踏み心地が硬い。
正直、ここまでとは思いませんでした。
ねじり&ダブルクロスなだけあって、縦横・駆動(ねじり剛性と言うが、本項では混乱を避ける為に駆動剛性と表現)の全てが高次元で強化されています。
しかし、それでいてなお下手な完組のような「フレームの衝撃吸収性を試すような硬さ」を感じさせない、安定した乗り心地を獲得しました。
言うまでもなく、偶然でしょうね。
ロードバイクに重要な「駆動時のカカリの良さ・速さ」ですが、駆動剛性があれなので、ラチェットが掛かった時に軽く衝撃が来る程です。
不思議に感じた事は、バテッドを使ったとは言え、スポークが長くなった分の質量増加はある筈なのに、いつもより回せる、踏める事。
加速の良さは、以前の組み方(ただの8本組み)に感じたそれ以上。
追い風であれば、いとも簡単に40km/h台へ持ち込める。
実売6万円以下の完組は必要ないとすら思える快感を、このホイールは教えてくれます(ただし、こんなホイールを使おうと思う奇人・変態に限るw)。
その手組とは思えない剛性と、中級完組ホイールにも劣らない反応速度故に、レースではいいアイテムになるかも。
価格評価→★★★☆☆(組む際の煩雑さを考えたら、材料費がタダだからと言っても喜べない。ダブルモランボン(仮称)とかどうやってんだろ)
評 価→★★★★☆(奇人・変態以外にはお勧めできませんが、試してみる価値はある)
【補足】店に頼むか、自分でやるか
おそらく、こんなきもちわるいホイールをショップで頼んでも、
「ねじりなんかやってられるか」
「ダブルクロスはスポーク通すのが面倒だからやだ」
「スポーク長計算メンドクセ」
などと言われ拒否されると思うので、やるなら「あなたの手で丹念にねじり上げる」しかないでしょう。