2月はじめに、仕事でUKの地方都市に行ったのですが、帰りのヒコーキに乗る日の朝、ロンドンで少しだけぶらついた時の画像です。場所は、タワーブリッジです(最後の一枚は別の場所)。なお、全部ブレブレですが、私が悪いんです(トホホ)。
この日は小雨だったのですが、かの国の自転車通勤・通学者にとって、多少の雨はお構いなしの模様です。
イギリスでは道路事情が日本と比べてよいか、というと、特にそういうわけでもなく、ヒドい道路もあります。しかし、自転車は堂々と車道を走っており、クルマの側もそこは心得ていて、道路が狭かろうがどうであろうが、自転車は車道を走るもの、という合意が浸透しているように見えます。タワーブリッジも相当狭い道路ですが、自転車の皆さんは平然。。。次々と自転車が走っていきます。
自転車が、ひとつの車両として、ちゃんと認知されているんですねぇ。
日本に足りないのは、道路環境というよりも、そういった社会的コンセンサスではないでしょうか。日本の惨憺たる状況は一日にして成らず、です。これは、30年以上にわたり、自転車を歩道に押し込めて平然としていた警察、行政当局、そして、それを甘んじて受けてきた平均的日本人の為せる業でしょう。
自転車に全くのらないクルマのドライバーが、「車道を走る自転車がジャマだ!」と思っていても、現状では無理もない。「危ないですから自転車は歩道を走りなさい」なーんて、警察当局が拡声器で御注意を与えていた国なんですから。
禁煙とか分煙といった概念がようやく一般的なものになってきましたが、議論が始まってからここまでくるのに30年が経過しています。日本の自転車状況が欧州並みになるのは30年後なのかな?
いずれにしても、信号無視が日常茶飯事のローディや、耳にi-podを突っ込み、かつケータイを操作しながら走るままチャリ高校生が全国的に蔓延し、無灯火のママさんが右側を走り、「ブレーキ無い、問題ない、ジャストDO IT」なノーブレーキピストが都心を中心に公道で屯ってるようでは、自転車など当分、まともな交通手段としては認知されないだろうとは、思います。
評 価→★★★★☆
年 式→2010
※タワーブリッジは
ここです。