購入価格 ¥533(税別)
ミキハウス社員の坂本氏が1995年9月26日から1999年12月28日まで自転車で世界一周した5万5000㎞の記録。
この本を読んでわかったのは、以下のこと。
自転車世界一周は簡単なことではない。
事実、作者が旅行中に知り合ったサイクリストが世界旅行中に遭難して死亡している。
でも、多くの老若男女が世界中を自転車で旅している。
そして、自転車に乗った人間はかなりな場所を走れる。
例えば、
・アフリカの未舗装で洗濯板のように波打つコルゲーションと呼ばれる道
・最も暑い7月、世界一暑くなるパキスタンの700kmにおよぶ砂漠の道
・ヒマラヤ、カラコルム、ヒンドゥークシ山脈の間を縫う世界一高所を通るカラコルムハイウエイ
・気温が-20~30℃になる1月、ラサからネパールのカトマンズに抜ける山岳ルートの中尼公路
・ブータンのティンプーから東端のタシガンまで580kmの激しい気候差の見通しの悪い細い山道
・ベトナムのサパからハノイへの至る山岳道路の雨の中ぬかるむ未舗装の峠
・10月に-30℃になるアラスカハイウエイのブラックアイスと呼ばれる濡れたように見える氷の路面
・ブレーキをかけて自転車を抑えても横からの突風で60kgある自転車の車体が動く爆風のパタゴニアの砂利道
・高度と乾燥と強風のチリとアルゼンチンの国境、アンデス山脈を横切る高度4080mシコ峠
・乾季に干上がった20億tの塩に覆い尽くされたボリビアのウユニ塩湖を走る標識のない轍
自分の小ささを思い知らされるすごい本だった。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★