[手組み] Mavic Open Pro + 5600系105ハブ + DTチャンピオン2.0 + 真鍮ニップル
購入価格 ¥25000(特別価格!)
本来星ステンレスで組まれる筈だったんですが、「(星が)来ないからDTで組んじゃった」と言う、謎のバーゲンセール状態。 店側のご厚意により値上げはなく、星の価格でDT仕様となっています。 まあいいやw
実はこれ、装架後3週間で前輪が大破しています。まあ無灯火が余所見で正面から突っ込んできただけで、人間無傷、当の前輪はリム交換のみで済んだのは不幸中の幸いというものです。
さて、こんな前置き放っておいて(じゃ書くな)、仕様とかを。
・前輪 32H6本組み。完組を意識し、テンションはギリギリ。 横剛性はガチガチ。 操舵性能に直結する場所なので、これは好印象。
・後輪 36H8本組み。オチョコがあるのでテンションは高めなだけ。 よって横剛性はそれ程高くない。まあ、だからどうとかはありませんけど。 どうせならダブルクロスにして貰えば良かったかもと後悔。
でもって肝心の走行性能。フルクラム・レーシング5Evo(知人のと交換して走ってみた)との比較。
空気抵抗、R5Evoに比べれば大きい。 そもそもロードバイク用手組ホイールに2.0mmプレーンを持ってきた事で、空気抵抗云々は気にしていない。よってこれは減点対象外。
加速性はあまり変わらず、何故か高速域の伸び自体は良かったです。向かい風でなければ。 R5Evoとの最大の違い、それは「出だしの加速度(起動加速度)を保つのが比較的容易」である事。 そう、疲れにくい。完組みで同じ事をしようとすると、私はどうしても疲れてしまい、一旦上がったスピードがまたダラ下がる・・・。 この辺りが「最も脚に優しいホイールは手組」と言われる所以でしょうか。
次いで、剛性。 横剛性は例によってガチガチ、峠やサーキットでも安心して攻められる程度。 タンジェント組み故、衝撃吸収性は良い(=縦剛性はそれ程高くない)。 駆動剛性も高く、スプリンター向けである事は確かでしょう。 それでいて疲れにくい。
上りについては、リムがリムなだけに不満ないレベルです。感覚としてはレーシング3に近い。すいすい上ります。
そして最も重要な事。それは、快適性。 ここで言う快適性とは、単にレースで脚力を浪費せずに高速で走れる事等ではなく、乗り心地や加減速性能、登坂性能、そうしたあれこれが複雑に組み合わさっている。 この点においては、完組ホイールは手組ホイールを超える事はないでしょう。 このホイールだって例外ではなく、100kmを軽く超えるようなツーリングでも、完組で走るより時間は増えても疲れは増えません。 これは多分、どの手組ホイールにも言える事じゃないかな。
現在の完組ホイールは「軽量高剛性」「見た目」が売りであり、「快適性」は含まれていない。 レースでしか走らせない自転車なら、快適性など必要ないでしょう。駆動ロスが最小限なら、それに越した事はありません。見た目のインパクトだって、観客の目を引きつけるのに重要な事です。
しかし一般道を走るとなれば話は別。確かに軽量性もロスの小ささも重要ですが、乗り手の意思を正確に反映し、路面からの衝撃による無駄な体力消耗を抑え、快適で楽しい旅を約束してくれる事が重要になってくると思います。 それらを満たしたホイールこそが、公道で自転車に乗る者ににとっての"高級"ホイールなのではないでしょうか。
価格評価→★★★★★(得した気分・・・いや得したよ) 評 価→★★★★★(昨今の高剛性フレームには、これくらいが丁度良い)
|