購入価格 ¥630000
1年2カ月使っての感想です。メインコンポは電動DURA-ACE、ホイールはレーシングスピードとレーシングZEROについて報告させてもらいます。 まず初めに、EPSはフレーム1100gと自転車界全体をみると軽量な部類に入るが最近の、かつ最上位モデルの中では重い部類に含まれます。もちろん私のEPSは完成車重量6.84kgまで軽量化させたがどれだけの諭吉さんが飛んでいったのかは覚えていませんが、このフレームでこの重量にすることで他のフレームにはない高揚感と闘志が湧きあふれてくること間違いないでしょう。 友人達に乗せてもらったどのフレームよりもEPSには個性が存在するようです。というよりも(最近の)他カーボンフレームは自転車に乗らされている、走らせてもらっているという感覚を覚えます。いつも乗り手が楽なように気を使ってもらっている、いつどんな路面であっても「ご主人様のために」と足が吸い込まれるように回る感覚で快適にアイスリンクを滑っているかのように。しかしEPSは「お前そんなスピードで走って気持ちいいのか??」とより速く、よりパワーを入れろと言わんばかりの乗り心地です。もちろん足が吸い込まれるような感覚もなければ乗せてもらっているという感覚も感じない。その後スピードが上がり40km/hを超えるあたりからは「ようこそ我がホームへ」という感じで路面の不必要な振動、フレームの硬さなどは一瞬で消え去る。それでも「乗せてもらっている」という感覚はなく、一体となって走っているという感じ。さらに力を緩めるとすぐに追い出されてしまう。 また、レース終盤のスプリントではホイール(レースではほとんどレーシングスピードを使用)の性能差もあるかもしれないがポンッと一人とび抜ける加速を得られ、後ろはお構いなしに突っ走れる!まさにこのあたりが重量級フレームから生み出される剛性感なのだろうか。この加速を持つが故にレース終盤では落ち着いていられます。 登坂性能に関して、やはり何時も「パワー」で登っていく感じで 「矢のごとく」ではなく「ミサイルのように」 ORCAのような軽快さはなくマドンのようなフラットさ、LOOKのようなたわみもない、とにかく己を前に前に推し進めるのみ! 最後に、このフレームはレーシングフレームである。どんな場面でもどっしりと安定し、全開で駆け抜けられるのは当然、これだけの価格にも納得。これ以上のフレームなんてあるのか??と思うほどの傑作であるのだけれど、話題の「EPSだから」とか「どうせならEPS」みたいな気持で乗られるのはやめるべきだと思います。このフレームの上でこれ以上無理だとばかりにスプリントしてみればこのEPSと他フレームとの差が顕著に分かり、それが最も得意とするポイントだからです。
<<2010-2-23 23:51 追記>>
oakley1さんがCX-1のインプレの際にご自身のレベルを載せていらっしゃったのでEmikanのものも記載しておくと双方の比較がしやすいかと思いましたので追加いたします。
Emikan
164cm、60kg、22歳
一番判りやすいものであれば去年(2009)のシマノ鈴鹿2位でした。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★
<オプション>
年 式→2009
カタログ重量→ 1100g(完成車実測 6.84kg)