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◆◆第1位◆◆ EQA崩壊
浅田顕率いるエキップアサダが、来期の資金目処が立たず、崩壊した。
2010年はUCIチームの継続を断念。EQAの崩壊は、日本のファンにとっては、寂しくなる、と映るが、外国では、日本ロード界の行く末が心配だ、と見る。
新城幸也と別府史之がツールへ歩を進めるための共通のキーパーソン、それが浅田顕だったのは記憶に新しい。その浅田には一点の迷いもないし、絶対にあきらめない。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/cyclisme-japon/ea-bk.htmlEQAほどのレベルのチームでさえ、必要最小限の資金確保すらできないという厳しい現実。だがしかし、目標はあくまでもツール出場。明確に目標を宣言し、具体的に行動する執念の人、浅田顕の果てしない挑戦は続く。
◆◆第2位◆◆ 新城幸也、別府史之がツールで完走
市川正敏のジロ50位完走から19年、過酷なサバイバルレースとなった96ツールの山岳で今中大介がリタイヤしてから13年。ついに今年は2人の日本人がツールに挑んだ。
そして、BBOの新城が129位、SKSの別府は121位と、見事、156人の中に食い込んで、完走を果たした。
別府の移籍問題がどうなるか不透明だが、来期は是非、ステージ優勝を狙うような果敢な走りを見せて欲しい。
◆◆第3位◆◆ 燃えるMTB魂、竹谷賢二選手が引退
長らく日本最強のMTBプロライダーとしてスペシャライズド専属で活躍し、MTBの普及にも尽力してきた、まさしくプロライダーの竹谷賢二。その強靭なMTBでの走り、ロードでの登坂能力、そして誰に対しても丁寧に自転車を教えてくれる優しい人柄が、見る者、接する者を感動させてきたのだ、と人は言う。
その竹谷を豪快に力でねじ伏せた山本幸平の成長に、竹谷はようやく安堵して現役を終えることができたのだろう。お疲れさま、竹谷選手!
◆◆第4位◆◆ 強すぎるクリス・ホイ、離脱と復活
元々は何故かBMXの選手だったというイギリスのクリス・ホイ。北京五輪では残り一周、番手に入った永井清史をちぎってしまう剛脚を披露するなど、三冠を達成し、トラック短距離で君臨していたが、2009年2月のUCIトラックWカップ第5戦のKEIRINで落車し、その後の試合を欠場していた。
しかし11月、今シーズンのトラックWカップ第1戦マンチェスタ大会で復帰を果たし、見事三冠を達成。復活を強烈に印象付けた。
それにしてもトラックでイギリス勢が強いのは何故か?
◆◆第5位◆◆ 宇都宮ブリッツェンが始動
地元密着をポリシーに掲げる宇都宮ブリッツェンが始動した。地域に根ざしたプロスポーツとしての立ち居地を明確にした新しいチーム。Jサイクルツアーの緒戦で勝利を飾り、年間ランキングでは長沼が4位、チームランキングではシマノレーシング、TEAM NIPPO COLNAGOに続く3位と、まずまずの健闘を見せた。
そして12月21日、宇都宮ブリッツェンは、シマノレーシング現コーチの栗村修氏を来季の監督として迎える、という驚きの人事を記者会見で明らかにした。来期もJリーグ主義を貫き、Jサイクルツアーを活性化させて欲しい。
◆◆第6位◆◆ 忌野清志郎、墜つ
2000年以降、本気で自転車を好きになって徹底的に走ったミュージシャン、忌野清志郎が5月、癌性リンパ管症のため、死去。天国へ登坂していってしまった。何事もさりげなく態度で示した、キヨシロー。反骨の気概は半端ではなかった。
今はマルコ・パンターニと一緒に天国でLSD三昧か?
◆◆第7位◆◆ 「つーりんぐムサシ」終わる
石田ゆうすけ「ぼくの細道」、上坂卓郎「タクリーノのしぼりかす」と並ぶ月刊サイクルスポーツの三大連載の一角、ムサシ画伯の 「つーりんぐムサシ」が終わってしまった。毒々しい愛嬌のある筆遣いがサイスポから消えてしまうのか。
かつてページの片隅でコアな脱力笑いを提供してくれた、あの「ムサシ激情」。こちらの再開にも望みを託したい。
◆◆第8位◆◆ 東大の西薗良太、飛び出す
東大史上最速のロードマン、東大自転車部競技班に所属する工学部計数工学科3年の西園良太選手が頭角を現した。下位リーグも無く、入れ替え戦など存在しない既得権益的不思議空間、東京六大学野球とは対極の存在だ。
インカレ・ロードで見事優勝した前週、起伏に富んだ過酷な200kmのJサイクルツアー第8戦、大町美麻ロードで、錚々たるプロの面々がチーム力で戦う中、2位に入った。
まだまだ経験を積んでいるとは言い難いこの有望なオールラウンダ大学生。どんな進路を選択するのか?計数工学の本領を発揮すべき時が到来する。
◆◆第9位◆◆ コンタドール、冷戦を制す
現役復帰を果たしたランス・アームストロングと同じチームで走り、ランスとの冷戦を制した現代最強のアルベルト・コンタドール。一方ランスは2010年、とりわけ厳しくなる山岳コースレイアウトのジロを回避し、ツール一本に絞ってくるのだろうか。
1986年、師ベルナール・イノーが仕掛けた厳しい心理戦に翻弄されつつも克服し、見事勝利を勝ち取った弟子グレッグ・レモン。あの名勝負、86ツールでの心理戦と、09ツールの冷戦。比較すると面白いかもしれない。
◆◆第10位◆◆ デュラDi2デビュー
古くは、前田工業のBEAST、MAVICのZMS。そして2009年、シマノが満を持してストレスフリー・シフティングのDURA-ACE 7970 Di2をリリースした。リヤディレイラの希望小売価格は6万円台という代物。これまでの変速ワイヤが消滅して、シフトバイワイヤに変身だ。
それでは、とばかりに74デュラのリアディレイラを使って電動リヤメカを自作するツワモノも登場する始末。
http://cozybeehive.blogspot.com/2009/11/homemade-electronic-shifting-bicycle.htmlなるほど、こんな風にモータ+減速機構を外付けする手を使えば、もしかしたら自作派にはもってこいの題材なのかもしれない。これから流行するか!?
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※「輪界十大ニュース2009」は投稿者の独断と偏見に基づくもの(いや半分マジ)であることは、言うまでもありましぇん(笑)。
アナタの十大ニュースはどんな風でしょうか!?
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