秋吉台とは、山口県美祢市中・東部の標高180~420mに広がる日本最大のカルスト台地である。地理なんかでセメント工業で出てくる地名。
西日本のセメントの大半はこのあたりから生まれるそうな。
帰省の際、非常に実家から近くにあるので、しばしばツーリングにでかける。これ以上すばらしい景色の中を走り回れる所って、日本でもそう多くはないのではないだろうか。
特徴は、背の高い樹木が無く、夏季は背の低い草原が見渡す限り(起伏に富んでいるのでそう遠くは見えないが)広がっている。建造物や電線などもほとんどない。
もちろん、夏季の草原だけが見ごろではない。
草の無い時期は、白い石灰質の岩が無数に大地から顔を出している姿を見る事が出来る。
冬季は惜しい事に写真がないが、この草原が真っ白になる。流石に積雪があるのでロードでは無理だが、MTBやシクロならいけるかもしれない。
道は割りと綺麗だが、残念ながら道幅はそう広くない。また、起伏に富んだ地形、と書いたとおり小さなアップダウンがある。とはいっても、全長で15kmほどしか無いので誰でも走りきる事が出来るだろう。
しかし、ここに行くまでが大変。高地にあるため、結構な坂を登ってくる必要がある。実際、通り抜けて下りに入るあたりですれ違う人は、景色を楽しむ余裕がなさそうなほどハアハアゼエゼエになっている。
しかしながら、こういう綺麗な景色の中を走ると、ライダーズハイというか、いつもは人並み程度なのにありえないスピードで走れたりするわけで、前も、8%の登りで35km/h出ていたときはサイコンが壊れたかと思った事がある。
利便性を追求するに当たって、美しい自然が失われつつある今の世界。だが、本当に心を豊かにしてくれるのは、豊かな生活ではなく豊かな自然ではないのだろうか。
評 価→★★★★★(お金で買えない価値がある)