購入価格 ¥プライスレス
大学で出会った方。恐らくアメリカ人。
僕が買い物を済ませて店から出てくると、珍しそうに僕の自転車を見ている人が。
軽く会釈をして、よく見ると外国の方。そして、左腕の肘から先がありません。
どうやら、事故で左腕の肘から下を無くしてしまったようです。
「良い自転車だと思って見てたんだよ」と言ってくれたので
僕が「あなたの自転車も…」と言いかけたのですが彼の自転車を見て仰天。
とんでもない改造が施された自転車でした。
ハンドル左腕はハンドルを握ることができないので、
タイムトライアル用エアロバーの肘置きを利用し、
前傾姿勢でも上手くバランスがとれるようになっています。
ブレーキレバーは恐らくBR-R400。
よく見ると、片方のブレーキで前後両方のブレーキが引けるように改造されています。
普通のブレーキレバーからワイヤーが2本飛び出しているのがわかります。
触らせてもらいましたがどんな構造をしているのか見当が付きませんでした。
ただ、ブレーキした時のフィーリングはごく自然で、普通と変わりありませんでした。
また、前後カンチブレーキのようですが、リアブレーキが近年のTTフレームよろしく、BB下にマウントされています。
リアにパニアバッグをつけているので、干渉しないようにBB下にマウントしたようです。
シートステイを結ぶブリッジにはキャリパーブレーキを装着できるブレーキ穴も開いています。
変速関係はドロップハンドルの右バーエンドに、2つバーコンが装着されていて、
前後の変速も右腕のみでできるように改造されています。。
また、それに伴ってフレームにブレーキのアウターケーブル受けが追加で溶接されています。
ステムはLOOKのエルゴステムのような可変ステムでアップライトなポジションをとっています。
ホイールは26インチ。
ちなみにヘルメットをかぶっていたので正確な身長は不明ですが、大体190cmくらいありました。
大きいフレームのせいでホイールが24インチに見える。
今まで見たことがないくらいの魔改造に只々、驚くばかりでした。
そしてお話を聞いてみると、兄弟に自転車のメカニックがいるとのこと。
まさかこんな改造を施した自転車にお目にかかれるなんて。
いやー…世界は広いです。
自転車って奥が深い…と考えさせられた出会いでした。
価格評価→★★★★★ お金で買えない価値がある
評 価→★★★★★ SUGOIの一言