購入価格 ¥3,591
一部(レビューワー掲示板w)で話題となった自転車用ライト。
昇圧回路が搭載され、ダラ落ちせず明るさをキープし続けるところが、今までの「自転車用」ライトと違うところ。

ネットあさひでもえらくプッシュしているし、上でn1njaさんが書かれている通り、ユニコのHPでも大威張りw
そこまで言うなら、俺様がレビューしてやるよフフフ、と言う事で2個(は?)買ってみた。
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今(2009年冬)現在、初心者の方が、ショップや友人から一本目として薦められるライトは、
CATEYEのHL-EL520ではなかろうか。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=2253&forum=89#forumpost7231確かにHL-EL520は無難なライトである。
一般的な自転車乗りが使うには十分な性能を持っている。
かく言う自分も、街乗り用に使っている。
一方で、
・スポット過ぎる配光で、周辺光量が少ない。と言うかほとんど無い。
・60時間のロングランタイムと言いつつ、昇圧回路が入っていない為、ダラ下がり。実質使えるのは半分以下。
・単3電池4本も使って重く、その割にブラケットがヘボ(最近改良されたらしいが)。
等々の欠点を持っている。
上記の欠点が改良されたら、「最良の1本目ライト」になるわけだ。
AKSLEN HL-90はそんな「最良の1本目ライト」になる資質を秘めている。
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では、ブツを見ていこう。
本体+ブラケット。
ブラケットは2種類+板ゴムを駆使することで、円形断面22mm~38mmまで装着可能。
ハンドルやステムのみならず、フロントサスペンションフォークのアウターレッグにも装着できる。

なかなか特徴的な外観。
ゴツイと言うか、大きめに思えるかもしれないが、実はHL-EL520の半分程度の大きさでしかない。

なかなか考えられているのが、ブラケットへのマウント。
ライト側の方向を変えてセットすることで、縦横どちらでもマウント可能。


ちなみにこれ(ライト側の方向を変えてセット)はCATEYEのTL-LD610-Rでも実現されている。
使用電池は2AA(単3×2本)。
それゆえ4本使用のHL-EL520に比べてコンパクトに仕上がっている。
n1njaさんも言われているが、接合部にはOリングが入っており防水性を高めている。

モードはフラッシング→シティエコ(3灯点灯)→フルパワー(全点灯)→消灯、のサイクリック。
上3灯がワイド、下2灯がスポットである。
従って、フラッシングはワイドで、シティエコはワイド1灯+スポット2灯での使用となる。



思わず、ウルトラマンのダダを思い出してしまったのは自分だけだろうかw

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実際にマウントしてみた写真がこちら。

自分のNironeは、MrControl ADP-3RCを用いてライトやサイコンをマウントしてある。
それゆえ、ハンドル向かって右側にマウントし、真ん中にライトを配置するようには出来なかった。
ブラケットの都合上、必ず向かって左側へライトがオフセットするようになるからだ。
この写真のマウントのまま、向かって右へブラケットをずらしたと脳内変換したまえw
ちなみにFELTの方は、そもそも変形ハンドルなので、このライトをハンドル・ステムに取り付けることは不可能w
ステムにこんな形でマウントすることも出来る。
やる人はいないと思うけどw

あと、Bromptonのコラムにくくりつけることも可能。
付けっ放しだと折り畳みは出来ないけれど。

もちろん、ハブエクステンションライトホルダー系(灯火-RとかKCNCとか)に装着することも可能。
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さて、ではいつもの定点照射。
100ルーメン以上のLEDハンディライトと同露出で比べることには無理があるのだが、
今回、あえて今までと同様の露出で撮影している。
まず、基準としたのが、3AAA(単4×3本)で100ルーメン2時間キープの性能を持ち、
そこら辺のホムセンで2,000円台で買える、GENTOSの傑作SG-305。
ブラケットに関しても、流用ブラケットが確立しており、結構使っている人も多いのではなかろうか。
100ルーメンのライトを例に出すのは、この2灯に対しては酷と言うものだが、そこには少しばかりの理由がある。

スポットと言えばスポットだが、スポットの範囲が広いタイプ。
で、次にHL-EL520。

いやー、流石に暗いですな。
てかスポット過ぎ。
周辺が無さ過ぎる。
対するAKSLEN HL-90。無論フルパワー。割と青白い光。

絶対的な明るさと言う点では、HL-EL520よりわずかに暗いと思う(五十歩百歩だが)。
が、その分その明るさを広範囲に照らしている。
SG-305とほぼ同じ範囲を照らしているのがお分かりであろうか?(=少しばかりの理由)
街中メインで使う場合、こちらの方がEL520より遥かに使い易い。
ちなみに街中でポジションライトとして使うならば、エコシティモードで十分である。
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もう一つの大事な要素、ランタイム。
フルパワーで10時間と書かれているライトを実測するのは勇気、じゃないや、根気が必要であった。
メーカー発表値はウソであってくれ、と思ったくらいだw
計測に使用した電池は、実用的にエネループ(フル充電済)。
モードはフルパワー。
いつものように定点定時撮影で比較して、いい加減だけど適当に正確レベルで計測してみた。
で、結論だが、フルパワーでのランタイムは8時間。
8時間以降、一気に落ちる。
自分が計測した時はまさにジャスト8時間から一気に落ちて行った。
※ メーカー発表値はアルカリで10時間。違う条件での計測ゆえ、あくまで参考値でお願いしたい。
ちょっと気になるのだが、電池消耗時はスイッチ兼アラート灯が点滅するとあるのだが、点滅しなかった。
最初に2個買ったと書いたが、2個とも同じ状況であった。
これは電圧の問題かな?と文系出身が素人考えをしてみる。
すなわち、Ni-MH系の充電池は終止前まで高電圧を安定して供給できる特徴がある。
それ故、アラートに引っ掛からなかったのかな、と。
あれ、でも最終的にドロップするんだから引っ掛かるよな?(^^;
まぁ、良く分からんけど、別にアラート灯が点滅しなくても、見るからにみるみる暗くなるからすぐ分かる。
そんなに大した問題じゃ無い。
なお、8時間以降でも、フラッシングモードに移行させれば、十分に使えたことを追記しておく。
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単純に性能だけをあげつらっても意味がないので、昨晩、地元の蒲田~大森の夜を這いずり回ってみた。
GIANTに仮付けして、平均18km/hのまさに「這いずり」である。
蒲田~大森と言う街は、ネオン煌めく場所あり、暗い川沿いの道路あり、人家あり、アホな無灯火は無数、
逆走並走当たり前、こらバカ携帯見ながら自転車乗ってんじゃねぇ、前を見て運転しろ、
等々、この手の街乗り用ライトのテストには最適の土地である(意味不明w
まず、明るさは申し分無い。
多少暗いところに行っても這いずり回ってるくらいなら大丈夫。
流石に暗いところで25km/h以上となると厳しいと思う。
まぁ、それはHL-EL520でも一緒だ。
無論、ポジションライトとしてはかなり強力で、バカ共がかなり遠くから避けて行く。
バカ共が前を見ていればの話だがw
当然ながら少し下げ目にセッティングしておいた。
敢えて自転車走行可能の歩道を走ってみたりもしたが、対向歩行者が眩しい顔をすることも無かった。
使ってみて不満だったのはスイッチ。
サイクリックに必ず消灯が入るので、走りながらモードを変えたい時に、一時的に消灯されてしまう。
暗いのでフルパワー、明るいところに来たのでエコシティ、なんて切替のたびに消灯が入るのはいただけない。
この点では、点灯→点滅のフリップフロップに長押し消灯のHL-EL520の方がより実践的だ。
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まず間違いなく、「街乗りメインの自転車用ライト」としては、現時点で最高の品と断言して良い。
明るさ・配光・ランタイム等、各性能のバランスが実に取れている。
まぁ、ダダ顔が気にならなければ、と言う条件が付くがw
価格評価→★★★★☆ 大いに安い。実売で3,000円を切ったら5つ星。
評 価→★★★★☆ バランスが素晴らしい。ダダなので1つ減w